前号までのあらすじ
奏太に誘われ、ベースを始めた奏。ドラムをたたける男子に出会い、バンドに誘うが断られてしまう。ところが、奏太に連れられて行った先には、その男子がいて……。
なんで?
あいつがいるってことは、ここは彼の家なの?
しかも、奏太と彼はわりと仲がよさそうに話している。いつの間に!
いろいろと気になることがあるのに、びっくりしすぎて言葉にならない。
しばらく、ぼうぜんとしてしまった。
「奏、びっくりした?」
奏太がいたずらっぽく笑う。
「びっくりしたよ! どういうこと?」
「あの後、緒方くんと一度ゆっくり話したんだ。それで、とにかく一度三人で合わせてみようってことになって。まあ、詳しい話は後で。ここ、一時間くらいしか使わせてもらえないから、早く準備しよう」
緒方くんっていうんだ。
「そこにベースのアンプあるから、さっさとセッティングして」
緒方くんが、こっちをろくに見もしないで言う。わたしのことはやっぱり気に入らないんだな。
奏太は鼻歌なんか歌いながら、うれしそうにギターをアンプにつないでいる。アンプは大きなスピーカーのようなもので、エレキギターやエレキベースはこれに接続しないと大きな音を出せない。
家ではアンプを使って練習していないから、使い方がわからない。とまどっていると、お父さんくらいの歳の男の人が階段を下りてやってきた。
「おう、お疲れさま。使い方わかる?」
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