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POPY Novels 魔法使いのステージ
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魔法使いのステージ(アンサンブル)
第7話アンサンブル

作: たかはしみか

絵: 井上恵美

前号までのあらすじ

奏太そうたさそわれ、ベースを始めたかな。ドラムをたたける男子に出会い、バンドに誘うが断られてしまう。ところが、奏太に連れられて行った先には、その男子がいて……。

なんで?

あいつがいるってことは、ここはかれの家なの?

しかも、奏太と彼はわりと仲がよさそうに話している。いつの間に!

いろいろと気になることがあるのに、びっくりしすぎて言葉にならない。

しばらく、ぼうぜんとしてしまった。
「奏、びっくりした?」

奏太がいたずらっぽく笑う。
「びっくりしたよ! どういうこと?」
「あの後、緒方おがたくんと一度ゆっくり話したんだ。それで、とにかく一度三人で合わせてみようってことになって。まあ、くわしい話は後で。ここ、一時間くらいしか使わせてもらえないから、早く準備しよう」

緒方くんっていうんだ。
「そこにベースのアンプあるから、さっさとセッティングして」

緒方くんが、こっちをろくに見もしないで言う。わたしのことはやっぱり気に入らないんだな。

奏太は鼻歌なんか歌いながら、うれしそうにギターをアンプにつないでいる。アンプは大きなスピーカーのようなもので、エレキギターやエレキベースはこれに接続しないと大きな音を出せない。

家ではアンプを使って練習していないから、使い方がわからない。とまどっていると、お父さんくらいのとしの男の人が階段を下りてやってきた。
「おう、おつかれさま。使い方わかる?」

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