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辰巳 渚さんの
親だから伝えたい話しておきたい
子どもへのアドバイス
子どもの言動にどう対応すればよいか、とまどったり、悩んだりする親は多いもの。
そんなときは、辰巳渚さんの子育て支援コラム&シュミレーションがおすすめです。子育てのヒントとして、ぜひ役立ててください。

辰巳 渚さん
家事塾主宰・消費行動研究家。お茶の水女子大学卒業後、出版社勤務を経て、1993年よりフリーのマーケティングプランナー、ライターとして独立。2000年刊行の『「捨てる!」技術』は100万部のベストセラーに。『子どもを伸ばすお片づけ』(岩崎書店)など著書多数。現在、「ポピーf」(小学ポピーの保護者向け教育情報誌)で好評連載中の「辰巳渚さんの 親だから伝えたい話しておきたい子どもへのアドバイス」をはじめ、家事塾での講座やセミナーなど、幅広く活躍中。
第94回
ものの管理ができないとき

勉強机の上は学校の教科書とマンガがごっちゃに置いてある。引き出しの中は、集めた石や消しゴム、シールや折り紙であふれていて、文房具を入れる場所がない。床の上には脱いだ上着や読みかけの本、ゲームなどが散乱している……。
いくら「片づけなさい」と言っても、本を並べ直していたと思ったらすぐにゲームを始めたり、ぼんやりしたりしている様子。「なんでうちの子は片づけが苦手なのかしら」とがっかりする前に、片づけ方がしっかり身についているかどうかを確かめてみましょう。子ども時代に必要な片づけの技術は、大人とは少し違います。机やスペースだけ用意しても、片づけはできるようになりません。大事なのは、まずは親といっしょに決めた置き場所(定位置)に、使うたびに自分でしっかり戻せること。親は子どもが自分で動けるように、片づけのタイミングに声かけしたり、成果を見守ったりしてサポートしましょう。

イラスト
子どもに「片づけなさい」と言ってもできていないとき、どう声をかける?
● それぞれの選択肢に対する辰巳さんからのアドバイスを紹介します。
1 なんで片づけられないのかな?
できないことについて「なぜできないのか」と聞かれても、それがわからないからできないのです。つまりこの問いかけは、ただ子どもを責めるだけの言葉になってしまいかねません。自分でも「片づけなければ」とわかっている様子なら、いったん「片づけって、むずかしいね」と受け入れてみてはいかがでしょうか。そして、「お母さんが見ていてあげようか」などと提案してみましょう。
2 終わるまでがんばりなさい
最後までやり遂げるようにはげましたり、「終わるまではテレビはなし」「ごはんの時間までに終わらせなさい」などと目標を持たせたりするのは、子どもが片づけ方をわかっている場合には効果があります。やる気になれないでいるだけなら、少し強く言い聞かせても大丈夫。片づけ方がわかっていない場合には、3の声かけも参考にしてみてください。
3 最初に何を片づける? イラスト
何から手をつければいいのかわからなくて片づけられないお子さんは多いようです。「まずは出ている本を本棚に並べる?」「ゲームソフトをケースに入れて、棚に戻そうか」「机の引き出しにある石を全部この箱に入れたら?」など、具体的に、ひとつずつ、提案してみてください。「机の片づけ」とは、「本を棚に戻す」ことなんだ、などとわかれば、自分で動けるようになります。
● 辰巳さんからの宿題:片づけの「いいところ」はどんなところ?
片づけは誰でも苦手で面倒に感じるものです。ただ、ルールとしてだけでなく、片づけにはいいこともたくさんあるのではないでしょうか。「机の上に何もないと気持ちいい」「自分で片づけるとあとで探しやすい」「大事な物をきちんと片づけると、もっと大事にしている気持ちになる」など、お子さん自身がいいところや楽しいところを見つけられるように、投げかけてみましょう。