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辰巳 渚さんの
親だから伝えたい話しておきたい
子どもへのアドバイス
子どもの言動にどう対応すればよいか、とまどったり、悩んだりする親は多いもの。
そんなときは、辰巳渚さんの子育て支援コラム&シュミレーションがおすすめです。子育てのヒントとして、ぜひ役立ててください。

辰巳 渚さん
家事塾主宰・消費行動研究家。お茶の水女子大学卒業後、出版社勤務を経て、1993年よりフリーのマーケティングプランナー、ライターとして独立。2000年刊行の『「捨てる!」技術』は100万部のベストセラーに。『子どもを伸ばすお片づけ』(岩崎書店)など著書多数。現在、「ポピーf」(小学ポピーの保護者向け教育情報誌)で好評連載中の「辰巳渚さんの 親だから伝えたい話しておきたい子どもへのアドバイス」をはじめ、家事塾での講座やセミナーなど、幅広く活躍中。
第95回
家のルールを守れていないとき

子どもとの間でおうちのルールを決めても、その通りに守り続けるのはなかなかむずかしいことです。学校からのお知らせプリントは帰ったらすぐ食卓に置く、テレビは一日2時間まで、食器を並べるお手伝いを毎日する……、そんなルールがあいまいになっていくパターンがあります。①言われなくてもするはずだったのに、②言われたらするようになり、③言われても「あとで」など先延ばしにしたり「今は無理」と嫌がったりするようになり、④言われてもしなくなる。そして、最後には、⑤親も「言ってもむだだから」と言わなくなるわけです。この最終段階に至らないようにするには、途中の段階で親子ともに気持ちを切り替えるきっかけを作ることです。③か④の段階がよいでしょう。しっかりと子どもに向き合って、ルールには例外はなしだと教えましょう。一度きりではすぐに元に戻るかもしれません。必要なときに何度でも向き合ってみてください。

イラスト
夜になって「プリントはないの?」と聞いたら「ある」と返事したまま、テレビを見ているとき、どう声をかける?
● それぞれの選択肢に対する辰巳さんからのアドバイスを紹介します。
1 あるなら、今、持っていらっしゃい イラスト
屁理屈のようですが、「ないの」と聞かれたから「ある」と答えたことで、子どもにとっては話が終わっているのかもしれません。子どもに「どうすべきか、察しなさい」と言ってもむずかしいのです。どうすべきかを具体的に指示する言い方を工夫できるといいですね。「テレビが終わったら」と言い返しても、すぐに持ってこさせましょう。
2 言われる前に出しなさいよ
この声かけは、きちんと話し合うときには大切なのですが、子どもがテレビなど他のことに集中しているときには、言っても耳に入らないでしょう。もし、「今が気持ちを切り替えるタイミングだ」と思ったら、「テレビを消して、ちょっとお母さんのところに来なさい」など、しっかりと話をする環境を作ってください。
3 お母さん、見なくてもいいの?
「見ないと困るでしょう?」と言いたい親の気持ちは、なかなか通じません。「帰ったらすぐにプリントを出さなかったら、親は見ない」というルールにしたいなら、親の側が、プリントを見なかったから子どもが困ってもかまわない、という勇気を持つしかありません。
● 辰巳さんからの宿題:おうちルールの確認をしよう
うちのルールの確認をしてみましょう。3ステップです。
①「プリントはどうする約束だっけ」→「帰ったらすぐテーブルに出す」と答えるでしょう。
②「昨日、プリントはどうしたっけ」→「お母さんに言われて、持ってきた」と答えたとします。
③「あれ、なんか変だよね」と親子で笑いあえたら先に進めるはずです。