俳句コンテスト2016

入賞作品の発表!

選者からひとこと

たくさんの応募作品を通して秋を満喫しました。秋の味覚や紅葉の美しさなど、それぞれの思いが十七音にまとめられています。目にとまった風景を自分の着眼点で、色、音、においなどに表現し、読み手に語りかけています。俳句には季節を表す言葉「季語」を一つ入れますが、秋の季語でないものや、季語が重なっているものなどがあり、俳句の難しさを感じます。限られた数だけを選考するのは大変難しいものでしたが、ポピーっ子のみなさんの素直な気持ちを感じる豊かな時間になりました。

【全家研教育対話主事 村田稔子】

■ 最優秀句(1年~6年部門)

秋のさんまのおいしさの秘密は、焼いているときのあのにおいにあるのでしょうか。「あっ、さんまだ!」おいしそうなにおいにさそわれキッチンへ向かうと、そこに猫もいっしょにやってきました。今日の夕食が楽しみですね。

猫の呼び方も、地方によっていろいろあるようですね。よもぎ猫は、キジトラのイメージでいいのでしょうか。稲の穂が黄色く垂れているあぜ道を、すずめを追ってとびはねる猫の姿が、のどかな秋を感じさせますね。

■ 優秀句(1年~3年部門)

秋の味覚のさつまいも。ふかしたり焼いたりと食べ方もいろいろですね。あまりにおいしくて、つい食べ過ぎてしまったのか「プッ」とかわいい音が聞こえました。ほほえましい家族の様子が目にうかびますね。

真っ赤に染まったもみじの葉が落ち始めました。ほうきで集めていると、そこに小さな山ができました。「もみじの赤い山ができたよ」と声をはずませ家族に知らせる璃乃さん。あたたかい秋の日の一コマです。

落ち葉の間にどんぐりを見つけた玲菜さん。「シー。」どんぐりが落ち葉の布団でお昼寝中です。「ねんころり」というリズムのある表現で、とてもかわいい句になりましたね。

稲の穂が実り、黄色く染まった田んぼの上を、数匹の赤とんぼが飛んでいます。空もきれいに晴れているのでしょう。だれもが思いえがく、気持ちのよい秋の一日ですね。

アツアツのくりご飯をお口いっぱいにほおばっている様子が目にうかびます。あえて「おいしい」と言わなくても、おいしさが伝わってきますね。食卓を囲み、家族の笑い声も聞こえてくるようです。

■ 優秀句(4年~6年部門)

絵はがきのような景色が目の前に広がります。色とりどりの見事な紅葉を前にして、心も洗われるようですね。このような風景を前にすると、きっとため息しか出ないのではないでしょうか。

運動会を終え見上げた空の青と、一面の白いいわし雲に、やり切った充実感を感じているのでしょう。心地よいつかれが伝わってきます。

いちょう並木の下にぎんなんが落ち始めると、辺りにはぎんなんのにおいが広がります。それをわざわざふんでつぶしているのですから強烈ですね。強烈さに脱帽です。

楓果さんのおうちの近くで、さけが川を上る様子を見ることができるのですね。さけが水面をとびはねる姿を間近に見ると、その力強さに圧倒されることでしょう。生きることについて考えさせられる情景ですね。

応募作品の中では異彩を放っていました。6年生の秋、しっかり勉強したい時期ですね。大きな台風の接近で学校が休校になり、思いがけずにできた自由な時間を家庭学習の時間にするとは、さすがポピーっ子ですね。