俳句コンテスト2018

入賞作品の発表!

選者からひとこと

「天高く馬肥ゆる秋」実りの秋ですね。食欲の秋、学びの秋、芸術の秋、読書の秋、そしてスポーツの秋・・・。ポピーっ子が見つけた「秋」が日本中から届きました。心が温かくなる俳句が多く集まりました。秋を楽しんでいる様子が、いきいきと伝わってきました。 日本人は季節の変化を感じ、それぞれの季節を楽しむことで、暮らしを豊かにしてきたのです。みなさん、これからも身の回りの自然や人々に心を寄せ、心を動かし、俳句を作って、豊かな心を育ててくださいね。

【全家研教育対話主事 神村 眞知子】

■ 最優秀句(1年~6年部門)

秋の空は高く、青く、澄みわたっています。そこに白いいわしぐも。すいこまれそうな美しさですね。ちょっとでも近づきたくて、思わず、愛犬といっしょにとびあがった柚香さんの姿がうかんできます。秋の日の素敵な俳句です。

金子みすゞ(ず)さんの詩は、私たちに、人として、やさしさを忘れてはならないと語りかけてくれます。秋の夜長に読むのに、ぴったりの詩人です。その詩を読みつくすほど読みふける未歩さん、これからも書物に、さらに親しんでください。見事な一句がよめましたね。

■ 優秀句(1年~3年部門)

ぶどうの実は、お日様の光をあびてきらきらかがやいています。さわってみると、つるつるして、まるで赤ちゃんのようです。「ぶどうさん」と親しみをこめて呼びかけているので、かわいさが伝わってきます。

秋の山の中。あったかい落ち葉にうもれて、すやすやねむるどんぐりさん。どんな夢をみているのでしょう。ゆっくりねむって、春には、元気に小さな芽を出してくれるとうれしいですね。楽しみです。

落ち葉の散る様子を、「ひらりひら」という言葉で表しているのがいいですね。いかにも、かろやかに散っていく感じがします。色とりどりの葉っぱでできたカーペットは、さぞかしきれいでしょうね。

黄色くそまったいちょうの木。秋も深まっています。そこに、季節はずれの「ちょう」を見つけたおどろき。身の回りの自然に目を向ける、咲恵さんのするどく、こまやかな心の動きに、ハッとさせられました。

赤トンボが、スイスイと田んぼの上を飛び回っています。楽しく、おにごっこしているみたいですね。秋空の下、赤トンボと同じようにかけまわり、友だちと元気に遊んでいる実之介さんの様子も見えてきます。

■ 優秀句(4年~6年部門)

小さな手は、小さな弟さん、それとも妹さんでしょうか。赤いもみじの葉っぱと、かわいい手が重なり、読む人の心が、思わず温かくなる俳句です。「もみじちるころ 1才に」おめでとうございます。

秋のはだ寒さに、かぜでもひいてしまったのでしょうか。お母さんがすりおろしてくれた、秋の実のりんごのおかげで、熱がすっきり下がってよかったですね。お母さんのやさしさが、よく伝わってきます。

暑い夏の甲子園は、高校野球の季節です。でも、決勝戦をむかえるころには、赤とんぼが飛び始めます。季節の変化を赤とんぼで感じる慎之助さんも、野球やサッカーなどスポーツにあせを流す少年でしょうか。がんばってくださいね。

月明かりに照らされた静かな庭に虫の声。その声は、すきとおったすずの音のように聞こえますね。幻想的な雰囲気です。「私の庭」と表現することで、奈津美さんが、その中に、しっくりと包まれている感じがします。きれいな一句です。

ドンドンと、たいこの音がひびいています。秋の実りに感謝する秋祭りのたいこの音ですね。隼さんの胸もおどりだします。きっと、地域のお祭りに参加しているのでしょう。地元の方々とのつながりが深まるのもいいですね。