俳句コンテスト2020

入賞作品の発表!

選者からひとこと

実りの秋。色とりどりの秋。木々も、空も、風も刻々と変化し、心を揺さぶられずにはいられません。ポピーっ子たちは小さな秋をたくさん発見しました。一句一句読みながら、ほのぼのとした気持ちになりました。そして、ポピーっ子たちのするどい感性に感心させられました。 俳句を作ることは、身の回りの自然や出来事をしっかり見つめていることなのです。何でもないようなことも、俳句にすることで輝きだすから不思議です。これからも、小さな発見をどんどん俳句にして、豊かな心を育てていってくださいね。

■ 最優秀句(1年~6年部門)

秋祭りのにぎやかな出店の前で、何を買おうかなと迷っている彩乃さん。握りしめたお駄賃で、何が買えるかな、いくつ買えるかなとたし算しながら考えている様子がありありと浮かんできました。お祭りの一コマが鮮やかに蘇ってくる一句です。

6年生の応援団が声をからしています。その迫力に引き込まれて4年生の真結香さんも応援に熱が入ります。夢中になってみんなを引っ張っていく6年生に、「私もいつかそうなりたい!」との憧れの気持ちも抱いていることでしょう。ひそかに熱い気持ちが込められている見事な一句です。

■ 優秀句(1年~3年部門)

流れ星が徹郎くんのところに来てくれたら、どんなお願い事をするのかな?流れ星と宇宙のお話をするのかな?かわいらしくて思わず微笑んでしまいました。言葉のつなげ方がリズミカルで、心地良い句になりました。

お供えしたお団子の隣にちょこんと座ってお月見をしているのでしょうか。月明かりがお団子と仁乃さんを照らし出している様子が見えるようです。「お団子もお月さまを見ている!」と感じ取ったところが素敵です。

林の中でしょうか。ふいにごうくんの頭の上にくぬぎの実が落ちてきました。「いてて!」と首をすくめるごうくん、思わず笑ってしまった私。ユーモラスな情景です。「こつん」という言葉がこの句を引き立てていますね。

初めて手で持ったオニヤンマ。睦大くんはどきどきしながらも目を凝らして観察していたのでしょうね。「かまれていたい」に実感が込められています。体験したことを素直に言葉にして素晴らしい句が生まれました。

どこからともなく漂ってきたキンモクセイの香りに包まれながら、「この香り、いいね。」「ママも、この香りが大好き!」「一緒だね!」などと語り合う親子の姿が浮かんできます。秋の日の素敵な俳句です。

■ 優秀句(4年~6年部門)

虫の声がにぎやかな秋。宿題の音読をしようとしていたら、虫たちの声もひときわ大きく聞こえてきました。虫たちも音読しているように感じ取り、虫たちに負けてはいられないぞとの意気込みが伝わってきました。

風にのってきたのは何でしょうか。虫の声? 葉の舞う音? 風が木々を揺らす音? それとも、誰かの口ずさむ歌でしょうか? 読み手によっていろいろな情景を思い浮かべることができるミステリアスな一句です。

虫たちが音色を競い合い、やがて絶妙なハーモニーを醸し出す秋。「さあ、我々の出番がやってきた!」とばかりに虫たちが一斉に自慢の音色を披露すると、辺りは一気に秋めいてきました。

ほかほかに炊けた新米。湯気とともにほのかに甘い香りが広がっていきます。ひと粒ひと粒がつややかに輝く新米を、フーフー言いながらほおばれば、口の中にもほんのり甘い香りが広がりました。実りの秋本番です!

もみじの木からハラハラと舞う落ち葉。舞い落ちては、重なり合い、まるで、木が設計図通りに模様を織りなしているかのようです。日ごとに彩りを増す様子を「制作中」と表したところが素敵です。