
ことばあそび 「なぞなぞ」
かんたん べんり 出先でもできる ちょっと知的な親子あそび
幼少期の子どもにとっては「あそびがまなび」です。
楽しく取り組んで好きになることがいちばん!
親子で楽しく、かんたんに取り組めて、まなびが好きになる遊びをご紹介していきます。
ことばあそび 「なぞなぞ」を楽しむ
「なぞなぞ」には次のような効果があるそうです。
「語彙力が向上する」「論理的に考える力が身につく」
「創造力を発揮する」「コミュニケーションを促進する」
「自信をつける」「言語連想能力と場面連想能力を鍛えることができる※」
※「言語連想能力」あることばを聞いた時や、ある場面に出くわしたとき、どれだけ多くの言葉を思い浮かべるかことができるかということ。「場面連想能力」あることばを聞いた時や、ある場面に出くわした時に、どれだけ多くの場面や情景を思い浮かべることができるかということ。

それでは、なぞなぞ3問、やってみましょう。
1.なぞなぞ どうぞ
- Q1 「パンはパンでも食べられないパンは、なぁに?」
- Q2 「パンはパンでも、空を飛ぶパンはな~んだ?」

- Q3 「なにを食べても「おいしい,おいしい」というどうぶつは?」
答えはこちら
1「フライパン」、2「ピーターパン」、3「うま(うまいから)」
いかがでしたか?親子で答え、見つかりましたか?
「なぞなぞ」は、やさしい問題も難しい問題も考えることが楽しいですね。
なぞなぞ大好きなおうちの方、ちょっと苦手なのよーというおうちの方へ、
なぞなぞの楽しみ方、工夫の仕方をお届けします!
2.「なぞなぞ」最初は「スリーヒントクイズ」から
特徴をとらえた3つのヒントから、イメージをふくらませます。
答えがだんだん絞られていくのが、楽しいゲームです。
- Q1 ①丸いものです。 ②おいしいものです。 ③緑と黒のしましまです。

- Q2 ①動物です。 ②体が大きいです。 ③鼻が長いです。
- Q3 ①雨が降った後に現れます。 ②とても大きいです。 ③いろいろな色をしています。
- Q4 ①音を鳴らして走る車です。 ②困った人を助けてくれます。③赤い色をしています。
答えはこちら
1「すいか」、2「ぞう」、3「にじ」、4「消防車」
園や学校でのお楽しみ会では、「なぞなぞ」を出すのも、答えるのも盛り上がります。
とんちの効いたなぞなぞはワクワク感も広がりますね。
それでは、お子さんとおうちの方が交代で「スリーヒント なぞなぞ」を出し合って、
大いに楽しんでみましょう。
3.江戸時代にもあった「なぞなぞ」(判じ絵(はんじえ))
- Q1 これ、なんだ? なんて書いてあるでしょう。

ヒント:「ふ」の字が、さんこ だから…?
答えはこちら
1「ふじさん」
これは、「判じ絵(はんじえ)」と言って、絵に隠された言葉を当てるクイズで、江戸時代に流行した言葉遊びです。
絵を使ったなぞなぞのようなものですね。
誰でも楽しめるという点が流行した理由のひとつとも言われています。
- Q2 これ、なんだ? くりが、5こと半分。

ヒント:秋のごちそうです。
答えはこちら
2「くりごはん」
- Q3 これ、なんだ?

ヒント:「パン」に…で
答えはこちら
3「パンダ」
この判じ絵には、「ある場面や言葉に出くわしたとき、
どれだけ多くの言葉を思い浮かべるかことができるか」という、
「言語連想能力と場面連想能力を鍛える」ことにもつながっているようです。
この連想能力を鍛えることは、勉強にも役立ちます。
「なぞなぞ」を楽しむと・・・
幼児のなぞなぞには、小学校に上がってから必要とされる 「読み解く力」「考える力」「発想力」「想像力」「応用力」「創造力」「語彙力」のベースが詰まっています。
親子でのなぞなぞ遊びは、相手を理解し、答えを一緒に考えたりヒントを出し合ったりするので、相手の気持ちを考えることが求められます。
親が子どもに優しくサポートしたり、逆に子どもが親に教えたりすることで、相互のコミュニケーションが深まります。
お子さんがなぞなぞを出してきたとき、お友達や先生の話を聞いて、それを元に自分の考えを膨らませたりするので、「この子はお友達の話、先生の話をちゃんと聞いているんだな」と気づくことができます。
なぞなぞを親子で楽しみながら、お子さんの成長も楽しみましょう!