『忘れられない贈り物』

子どもを出産したとき、お友だちからたくさんお祝いをいただきました。おむつケーキや下着などが多数の中、一つだけカバンが贈られてきました（笑）。赤ちゃん宛のものではなく、ママ宛のカバン！ とてもうれしかった思い出です。

ある年の父の日、幼い娘が手作りのネクタイをくれました。少し不格好で、色もカラフルすぎるくらい。でも、そのネクタイには「パパだいすき」の文字がぎごちなく書かれていました。それを見た瞬間、仕事の疲れも吹き飛び、胸が温かくなりました。その日はそのネクタイをつけて、一日中誇らしげに過ごしました。今でもそのネクタイは私の宝物です。

現在小４の娘がまだ幼稚園児だったころのことです。毎日目の前のことで手一杯で、家の中もぐちゃぐちゃ、あぁ、うまくやれていないなと思いながら過ごしていたある日、娘からお手紙が。「おかあちゃん、だいじょうぶ？ いつもおいしいごはんありがとう。」と、にっこり笑顔の私と娘の絵を添えて、覚えたての字で一生懸命書いてくれていました。涙が出るほど心にグッとくるものがあって、今でも大切にとってあります。

三人子育てに奮闘しているある日、姉からドライヤーのプレゼントが。すごい強風でびっくりしましたが、すぐ乾く美容室用のドライヤー！ 今でも重宝してます！

まだ独身で一人暮らしをしていたときのこと。荷物が届く予定だった日に緊急の残業で帰りが遅くなり、配達指定時間を30分ほど過ぎてからの帰宅でした。翌日の配達依頼をしようとしていたときにピンポーン。業者さんが荷物を届けてくれました。品名に「ケーキ」と書かれた冷蔵の荷物だったので、誕生日ケーキかもしれない、当日配達しないと意味ないかもしれないと思い、帰宅を待ってくれたそうです。
私も接客業をしていたので、その心づかいや仕事に対しての向き合い方に感動し、忘れられない贈り物になりました(^ ^)。（ちなみに中身は誕生日ケーキではなく、姉が旅行先から送ってくれたチーズケーキでした☆）

息子のお友だちからのお手紙の中に、おたまじゃくしのフィギュアが！ しかも後ろ足だけ生えたリアルな質感のもので、思わずキャーッと叫んでしまいました。

子どもが生まれるときに、お祝いとして会社の同僚有志からキッチン用具をもらいました。子どもに手のかかる時期にすごく助かりました！

職場の上司が「クリスマスプレゼントだよ」と、職員みんなに宝くじを１枚ずつくれました。職員は10人だったので、「連番だから、だれか一人は絶対当たるよ」とのこと。自分で宝くじを買ったことのなかった私は、ワクワクしながら当選番号を見ると、なんと300円が当たりました！ そのお金で30円のチョコを10個買って、みんなで食べました。プレゼントをもらうだけでうれしいのに、楽しい気持ちまで贈ってくれた上司を尊敬します。

それは二十歳の誕生日プレゼントです。友だちから服やアクセサリーなどをプレゼントされる中、さぁ、母からはどんな素敵な（装飾品）プレゼントかな～と密かに期待して開いた重たい包みは、なんと『広辞苑』でした。「あなたももう大人だから」と…。母らしいなと苦笑いでした（笑）。

５年ほど前のことですが、妻が何か小さな箱のようなものをくれました。それを開けると、結婚してからの思い出の写真があちこちに入っていて、これまでの思い出が蘇る感じでうれしかったです。今でも大切にしております。

わが家には二人の息子がいます。どちらもなかなか授からなくて悩んでいました。そんなときに気分転換に伊吹山へハイキングに行って、頂上の神社でお参りをしたとたんに上の子を授かり、下の子は蓬莱山にロープウェイで上がって、リフレッシュしたとたんに授かりました。山の神様がかわいいわが子二人を授けてくださったという、私たち夫婦の忘れられない贈り物です。

いつも仕事仕事でなかなか家にいないパパ。娘（５歳）は「なんでうちのパパはいつも仕事なの？」と聞くので、「仕事が好きなんだよ～」と答えていました。パパの誕生日に保育園で何かを作ってきた様子。「パパにあげるの！」と作ってきたのは仕事場のミニチュア！ パパ、お仕事が大好きだから、いつでも仕事できるようにと。苦笑いの私とパパでした（笑）。

出産祝いで生まれてきた赤ちゃんへのプレゼントが多い中、私と上の子に「おめでとう」とプレゼントをいただいたときは、すごくうれしくて泣けちゃいました。

子どもが成長する過程で一度だけ答えてくれるという秘密の質問「どうして生まれてきたの？」。当時３歳の娘の答えは「パパがさみしそうだったからだよ」でした。少し恥ずかしい気持ちにもなりましたが、娘が生まれてきてくれたことで初めて感じる感情、やさしさや喜びがたくさんあります。忘れられないコトバ、贈り物をこれからも大切にしていきたいと思います。

私は幼稚園教諭をしていたのですが、結婚して退職しようと園長先生に伝えたとき、ありがたいことに１年だけ残ってもらいたいと言ってくださり、最後の１年間に年少の担任となりました。かわいい子どもたちや素敵な保護者に恵まれて、とても楽しい１年になりました。秋の作品展では、日本をテーマにたくさんの作品を作り、中でも子どもたちみんなで作った大きな富士山は、保護者にもたくさん喜んでもらいました。あっという間に３月になり、開いてくださったお別れ会で、旦那さんとお酒を楽しんでほしいと赤富士と富士山の２個セットのおちょこをいただきました。選んでくれたそのお気持ちがとてもうれしかったのを10年以上経った今でもはっきりと覚えています。
大変な仕事でしたが、やりがいのある素敵な仕事ができて良い経験となりました。なので、子どもを見てくださった先生方には、年度終わりに必ずその先生が喜んでくれそうな贈り物をしています。富士山のおちょこがそのきっかけになりました。

私の母が、息子の１歳の誕生日の日に贈ってくれた「母親１歳おめでとうケーキ」です。孫へのプレゼントかと思いきや、私に!!! とってもうれしかったです。出産直後の写真入りで、とても感動しました。