ママ&パパの疑問にお答えします! 小学校の保護者会Q&A

ママ&パパの疑問にお答えします! 小学校の保護者会Q&A

小学校生活・学習情報

小学校の保護者会の参加にまつわる疑問やポイントをQ&A形式でお答えします。

春、新しいクラスや先生、友だちとの出会いとともにやってくるのが「保護者会」。特に学期はじめの時期に開催されることが多く、「どんな服装で行けばいい?」「自己紹介って何を話せばいいの?」「そもそも保護者会の目的って?」と、不安を抱える方も多いのではないでしょうか。


そこで今回は、実際の保護者の声とともに、参加にまつわる疑問やポイントをまとめました。Q&A形式で、初めての方にもわかりやすく解説します。

保護者会への参加・不参加アンケート集計グラフ 
保護者のリアルボイス

○参加する(参加した)派

・1人ずつ自己紹介をしました。最初はエッと思いましたが、他のお子さんの様子を知ることができ、我が子と合いそうかどうかの雰囲気が伝わるので、よい取り組みだなと感じました。(はるさとママさん/お子さんは3年生)

普段お会いする事のない保護者の方と知り合うよい機会と思っています。 子ども同士が遊んだり、兄弟でお世話になったりしている場合があるので、そこでお礼が伝えられると今後の関係が円滑にいくと思います。(E.Kさん/お子さんは小学3年生と中学1年生)

・授業参観の後に保護者会が行われます。担任が中心になって話を回してくださるので、知らない人との会話も苦にはなりませんでした。学年が上がったばかりで宿題や持ち物で曖昧なところがあったのですが、先生から説明の時間が設けられ、助かりました。時間を作って出るのは面倒なこともありますが、それだけの値打ちがあるとは感じました。(チイスケさん/お子さんは2年生)

×参加しない(しなかった)派

・勉強の取り組み方、学校生活について担任の先生から聞けるのでよいが、当日送られてくる文書で同じ内容を見ることもできる。会社を休まないと行けないので、最近行っていません。(あんずさん/お子さんは2年生と4年生)

一人ずつ喋る機会が与えられて、嫌だった。(MUさん/お子さんは1年生)

・仕事で行けないのでよくわかりません。でも、行けないのでわからないことだらけです。(ぽぴさん/お子さんは4年生)

参加した方からは、「子どもの様子がわかってよかった」「他の保護者と情報交換ができた」など、参加のメリットを実感した声が多く聞かれます。


一方で、参加しない方の中には「仕事を休めない」などスケジュール調整の難しさや、「人前で話すのが苦手」「自己紹介が憂うつ」といった心理的ハードルを理由に挙げる方も。

保護者会 参加のメリット 自己紹介 服装 担任の先生 情報交換 
保護者会の集まり得意・苦手アンケート集計グラフ

保護者のリアルボイス

×「苦手だな……」と思う理由とは

マウントとってくる保護者さんがいて、居心地悪かったです。(コナンさん/お子さんは年長)

見知らぬママたちとの微妙な沈黙の合間と空気感が苦手です。仲良しママたちの盛り上がりにもついていけません。(ママもピカピカの1年生さん/お子さんは1年生)

役がなかなか決まらず、気まずい雰囲気になる。(みーママさん/お子さんは1年生と3年生)

保護者会 苦手 自己紹介 役員・係決め

保護者会が苦手と感じる方の理由を聞くと、「気まずい沈黙」「見知らぬ保護者との会話が苦手」「役員・係決めで気を張る」など、場の空気に気を使うという声が多く見られました。「苦手だけど、子どものためを思って参加している」という方が少なくないかもしれません。

ここからは、保護者会にまつわる疑問にお答えします。

保護者会は、子どもたちの学校生活をよりよくするために、保護者と学校、また保護者同士が情報を共有し、協力し合う場です。
担任の先生からは、学級経営の方針や年間行事の案内、子どもたちの学習や生活の様子について説明があります。また、保護者同士の顔合わせや交流も行われます。子どもから伝わる学校の様子は限られていますが、保護者会は、先生から直接話が聞ける貴重な機会でもあります。
さらに、保護者同士のつながりがあると、いざというときに助け合えて安心です。家庭と学校が連携して子どもを育てていくという意味で、大切な行事といえるでしょう。

参加のメリットは、先生の話を直接聞けること。授業や生活ルール、クラスの雰囲気がよくわかります。
また、他の保護者と顔を合わせることで、ちょっとした相談や情報交換ができるのも大きなメリット。子ども同士のトラブルや気になる行動があったときも、保護者同士の関係ができていればスムーズに対応できる可能性が高まります
さらに子どもにとっても「親が自分の学校に関心を持ってくれている」と感じられるよい機会となるでしょう。

服装は「清潔感」があれば普段着でOKです。ダメージ加工や露出の多い服など、カジュアルすぎる服装は避けます。かといって、スーツのようなフォーマルな装いは必要ありません。キレイめのカットソーやブラウスにパンツやスカートを合わせた「きちんと感のあるカジュアル」を目安にするとよいでしょう。
靴はスリッパに履き替えることが多いので、脱ぎ履きしやすいものが便利です。周りと比べすぎず、「少しきちんとした日常着」をイメージしましょう。

 Q4 保護者会でのあいさつや自己紹介、何を話す?

長く話す必要はありません。「子どもの名前(学年・組)」「簡単な家庭での様子」「よろしくお願いします」の3つで十分です。
たとえば「○○の母(父)です。家ではおしゃべりが大好きで、毎日楽しく学校の話をしています。まだまだ至らない点もありますが、どうぞよろしくお願いします」程度でOKです。
他の保護者の多くも緊張しています。ポイントは笑顔でハキハキと話すこと。あがらないように、次のような例を考えておくとよいでしょう。

あいさつの例
○○の母(父)です。家では本を読むのが好きなようです。1年間よろしくお願いします。

○○の母(父)です。新しい環境でどんな体験ができるか、子どもと楽しみにしています。皆さんどうかよろしくお願いいたします。

○○の母(父)です。親子共々人前で話すのが苦手ですが、どうぞよろしくお願いします。

「兄弟がいます」「家ではこんなことにハマっています」など、一言加えてもよいですが、無理に話をふくらませなくてOK。笑顔と「よろしくお願いします」があれば、それだけで好印象です。

保護者会 参加のメリット 自己紹介 服装 情報交換

まず、私語やスマホの操作はNG。先生の話を聞いているときにおしゃべりをしたり、スマホを見たりすると、周囲に不快感を与えます。
また、自己紹介の場で過度に自分や子どもの自慢をするのも控えましょう。悪気がなくても他の保護者にプレッシャーを与えてしまうことがあります。
さらに、他の家庭の事情や子どもの様子について詮索したり、無責任な発言をしたりするのも避けるべきです。
保護者会の趣旨は「子どもたちのための連携づくり」。互いを尊重し、安心できる空間づくりを心がけたいですね。

「面倒そう」「苦手」と感じることもある保護者会。でも、実際に参加してみると、先生の話に納得したり、他の保護者との何気ない会話がヒントになったりすることも。
無理のない範囲で、自分なりの関わり方を見つけていけたらいいですね。


「どんな環境で子どもが学んでいるのか」「先生や周囲とどうつながっていくか」。
情報交換と安心の土台づくりの場として、保護者会を活用してみてはいかがでしょうか。

いかがでしたか?
不安を解消して、充実の新学期を迎えましょう。

(イラスト/吉田朋子)(文/サード・アイ)

SHARE!

  • LINE
  • X(旧Twitter)
  • Facebook

TOP