帰省前にチェック! 祖父母と子どもの仲良し夏休み大作戦

帰省前にチェック! 祖父母と子どもの仲良し夏休み大作戦

じぃじ・ばぁばとのよい関係

帰省シーズン到来!孫に会えるのを心待ちにしているじぃじ・ばぁばも多いはず。楽しい時間を過ごすための工夫をお伝えします。

もうすぐ夏休みやお盆休みがやってきます。お子さんを連れて実家や義実家に帰省するというかたも多いのではないでしょうか。特に遠方の場合、じぃじ・ばぁばは孫に会えるのを心待ちにしていることでしょう。「荷造りや移動が大変」「普段付き合いがないので気疲れする」というパパ・ママもいるかもしれませんが、帰省はお子さんの成長にも少なからずプラスの影響があるのです!

じぃじ・ばぁばと過ごすことは子どもにとっていいことたくさん!

思いっきりほめてもらえる!

日々の子育ての中では、手放しでほめてあげるのが難しいこともあります。できないことを叱ることはあっても、できたことをほめる機会は多くないと感じるかたもいるのではないでしょうか。「ごはんをこぼさないで食べられるなんてえらいね!」「おもちゃをきちんと片付けられてすごいね!」と、じぃじ・ばぁばに任せて思い切りほめてもらいましょう。子どもの自信につながること間違いなしです!

お話が上手になる!

家事などで忙しく、お子さんとしっかり会話を楽しむ余裕がないと感じるママもいるでしょう。子どもにとって帰省は、じぃじ・ばぁばや実家を訪れる親戚のみなさんなど、普段話さない人と話すよい機会です。大人の言葉づかいや表現に接し、語彙も増えるかもしれません。

一緒に遊んでもらえる、おもちゃを買ってもらえる!

「甘やかしすぎ?」と感じるかたもいるかもしれませんが、普段会えない孫に喜んでもらうことはじぃじ・ばぁばにとっても嬉しいことです。年に何回かの親孝行だと思って大目に見てあげて。

子どもの笑顔が増える

自分のことを大事にしてもらっている!と思える時間を過ごすことで、子どもの満足感や自己肯定感が上がります。3世代が集うことで、「親」と「子」という固定されがちな関係から少し解放されてみるのは、親と子、どちらにとってもいいことです。ここはじぃじ・ばぁばにお任せして、パパ・ママも少しだけ羽を伸ばしてみるのもいいでしょう。

新しい経験ができる

お手玉やけん玉、竹とんぼetc.…。スマートフォンやゲーム機と少し離れて、昔あそびや手あそび歌など、じぃじ・ばぁばとならではのあそびを経験させてはいかがでしょう。あそびだけでなく、夏ならお墓参りや盆踊り、庭の手入れのお手つだいなど、お正月なら餅つきやおせち料理、お正月飾りの準備など、伝統や風習にふれるのもいいいですね。こうした経験は子どもの感性を豊かにしてくれること間違いなしです。

家族以外の人との関わりで、社会適応力が育める

幼いうちからいろいろな人と接することは、子どもの成長にとっていいことです。じぃじ・ばぁばや親せき、近所のかたなど、普段接しない人たちと関わることで、子どもの対応力が広がります。

ちょっとした「事前準備」でじぃじ・ばぁばとの仲良し度アップ!

じぃじ・ばぁばに「早く会いたい!」というタイプのお子さんならあまり心配ありません。でも、人見知り気味のお子さんの場合、じぃじ・ばぁばと打ち解けないうちに帰宅の日が来てしまう、なんてことになりかねません。パパ・ママも気まずい思いをしてしまいそうですね。じぃじ・ばぁばと協力して「事前準備」をしておきましょう。

パパ・ママとじぃじ・ばぁばの情報交換が重要!

あらかじめ、じぃじ・ばぁばに、お子さんの近況を知らせておきましょう。今はどういう成長段階なのか、最近できるようになったことや挑戦していることは何か、園ではどんな様子なのかなどを伝えておくと、会話のきっかけに困りません。逆に、嫌いなものや怖がるものについても共有しておけば、あらかじめ隠しておいてもらうなどの対応が可能です。

特に孫の好きなものを知っておいてもらおう

好きな食べ物やあそび、アニメやゲーム、キャラクターなどは、パパ・ママから特に詳しく伝えておくと、実際に会ったときに一気に心の距離が縮まりやすくなります。「どんなところが好きなの?」などと興味を示して質問してもらえば、子どもは自分の好きなものについて話すきっかけになりますし、もし、関連する本やおもちゃなどを用意してくれるとなれば、すぐに一緒に盛り上がれます。

あそびを通じてコミュニケーションをはかろう

幼いときは簡単なボードゲームやお絵かきやブロックあそびなど、年齢が上がればカードゲームや知育玩具やスポーツなどを通じて、楽しい時間を過ごすことで早く仲良くなれるはず! いつものあそび道具は持参するといいでしょう。お気に入りの絵本を持って行って、じぃじ・ばぁばに読み聞かせてもらうのもいい方法です。「じぃじはお絵かきが上手だよ」「ばぁばが〇〇マンのことを教えてほしいって」とパパ・ママが橋渡しをしてあげるといいでしょう。

普段から電話やオンラインなどで接点を作っておこう

「ザイアンス効果」をご存じでしょうか。「接する機会が多いほど、相手に好感を抱きやすくなる心理現象」のことで、テレビCMをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。直接会うだけでなく、電話やビデオ通話、写真でも効果があります。「じぃじとばぁばに会えるのが楽しみだね!」「じぃじ・ばぁばも、○○ちゃんに会えるの楽しみにしてるって!」などと、普段から伝えておくことも有効です。お子さんに「よく見る人」「自分をかわいがってくれる人」という印象を与えることができれば、直接会った時も早くなじんでもらえるはずです。

慣れない環境でも安心して過ごせる工夫を!

パパ・ママとじぃじ・ばぁばが楽しそうにお話ししていれば、お子さんも心を開きやすくなります。逆に緊張している場合も伝わってしまうので、そこは気をつけたいですね。また、慣れない環境で心細くなったりしないように、寝るときに必ず必要なぬいぐるみなどがあれば持参しましょう。

孫に甘すぎ? 特別な数日間だから大目に見てあげて

ふだん会えない孫に喜んでもらいたい、なついてほしいと、じぃじ・ばぁばはあの手この手でご機嫌を取ろうと、甘やかしてしまうケースもあるかもしれません。その場合、「すぐにいろいろ買ってきちゃう」「お菓子を与えすぎ!」など、パパ・ママの子育てルールと合わない、言っても守ってくれないと不満を感じてしまうということが起こります。でも、それもこれも1年のうちのほんの数日のこと。じぃじ・ばぁばに愛情を降り注いでもらった数日間は、お子さんにとって特別な経験になるはず。割り切って大目に見てあげることで、ストレスにならないようにしましょう。

まとめ

子どもの成長は思いのほか早いものです。一緒に過ごす時間は、お子さんにとっても、じぃじ・ばぁばにとっても、おうちのかたにとっても貴重なものになるでしょう。帰省の機会を活かして絆を深めつつ、たくさんのよい思い出を作られることを願っています。

文/那須由枝 イラスト/シュクヤフミコ 編集協力/東京通信社

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