恐竜情報サイト「探究舎」運営 ホウボウさん 子どもの“好き”に寄り添って広がる、親子の新しい世界

恐竜情報サイト「探究舎」運営 ホウボウさん 子どもの“好き”に寄り添って広がる、親子の新しい世界

キラキラママ・パパ

恐竜情報サイト「探究舎」を立ち上げたホウボウさんのインタビュー!恐竜好きのお子さん発の親子の学びが原点に。

息子さんの恐竜ブームをきっかけに、自作の恐竜情報メディア「探究舎」を立ち上げ、いまや人気メディアに育てたお母さんがいます。子どもの“好き”にとことん寄り添い、興味のゆくえを見守りながら、親自身もそれを楽しんで一緒に成長していく。その過程には、親子のまなびのヒントがありました。

子育てに全力投球したくて選んだ、いったんの退職

探究舎 恐竜
ホウボウさんご一家(福井の恐竜ホテルにて)

以前勤めていた会社には、一度退職しても10年間は戻って来られる制度があり、「しばらくは子育てにしっかり向き合いたい」という思いから退職を決めたというホウボウさん。妊娠中から、想像以上に“子育てを楽しみにしている自分”に気づいていたといいます。

ところがお子さんが3歳になり、就学も見据えて少しずつ今後の働き方を考えていこうという矢先、新型コロナウィルスが流行り出しました。
息子さんはまさに好奇心が外へ大きく広がる時期。一方で、緊急事態宣言により4月の幼稚園入園も延期となりました。社会は急に“扉を閉ざした”ように感じられ、ホウボウさん自身も「何か、自分にもできることはないかな…」と気持ちが揺れていた時期でもありました。

そんな中、息子さんが夢中になっていたのが“恐竜”。しかし、恐竜に会える博物館は長期の臨時休館に。また、感染対策により厳しい人数制限等の影響で経営難というニュースや、海外では、「美術館が存続のために収蔵品を売却か」などというニュースも聞こえ始めていました。
もし万が一、これが現実となってしまったら、未来の子どもたちにとって計り知れない損失だと思ったホウボウさん。「自分にも何かできないか、特に今後の地方の博物館の集客に役立つことが、何かあるのではないか…。」その危機感が、ホウボウさんの新しい挑戦の原点になりました。

コロナ禍に、母、動く!!

探究舎 恐竜
3歳ごろの息子さん。恐竜に夢中!

コロナ禍で外の世界が止まっていたあの時期、「家で働ける形を作れたら」という思いも、ホウボウさんの背中を押しました。そこで生まれたのが、現在の恐竜メディア「探究舎」です。

全国の恐竜イベントを検索できるサイトとして、“コロナ禍で体験を求める親御さんのニーズ”にピタリとはまり、アクセスは想像以上のスピードで伸びていきました。
恐竜展や博物館の最新情報、子ども向け図鑑やグッズ、家で楽しめる恐竜工作など、親子で楽しめるコンテンツが少しずつ積み重なり、気づけば人気メディアへと成長していました。

実は鉄道などに比べ、恐竜の情報が体系的にまとまったサイトは意外に少ないのだとか。だからこそ、「子どもの体験の機会を守りたい」という思いが、閉ざされた状況の中で、ホウボウさんを動かしました。

探究舎 恐竜
ホウボウさんが運営するメディア「探究舎」のトップページ

“恐竜”から広がる、親子の新しい世界

探究舎 恐竜
親子で受験した「恐竜学検定」の親子連名の合格認定証

息子さんに付き合って恐竜番組を観たり、図鑑を読んでやるうちに、恐竜の名前や時代だけでなく、その前の時代に生きていた古生物や、生き物がどう移り変わってきたのかにも、いつの間にか興味が広がっていったといいます。
「学生時代は理科が得意じゃなかったんです。でも、息子に付き合っているうちに、自分もどんどん詳しくなっていきました」とホウボウさんは笑います。

また、「子どもの興味に寄り添うことは、親が子どもと一緒にまなぶきっかけになる」と実感しているそうです。
「息子は私や夫が一緒になっておもしろがっている様子を見ると、とても嬉しそうな表情を見せます。私が記事を書いていると、『自分の“好き”を一緒になってくれている』と感じているようで、その表情を見ると私も嬉しくなります」とホウボウさんは話します。

メディア運営を通して、企業の方々や恐竜関連のお仕事をしているかたとのご縁も生まれ、ホウボウさん自身の世界も大きく広がりました。主催者のご厚意で、息子さんがプレスとして一緒に内覧会に参加できたことも、親子にとって大切な思い出となっているといいます。
「探究舎は、息子の興味から始まった小さな発信でしたが、今では多くの親子と“体験”をつなぐことができる場所になりました。コロナ禍を経て、私たちは『体験できること』の尊さを知っています。これからも、たくさんの親子が“興味のきっかけ”や“心が動く体験”に出会える場所でありたいと思います」

探究舎 恐竜
福井県立恐竜博物館にて

子どもの“好き”をおもしろがりながら、一緒に育っていきたい

探究舎 恐竜
多摩川で化石発掘

今後は、全国の親子記者が地元の博物館やイベントを取材し、子どもと一緒に発信できる“チーム型メディア”も目指しているそうです。
「子どもの興味に“なんでそれが好きなんだろう?”と一歩寄り添うだけで、子どもの世界も親の世界もぐっと広がると思っています」

探究舎 恐竜
御船町恐竜博物館にて化石発掘する息子さん

わが子の「恐竜ブーム」が、今では母の人生を変えるほどの一歩になったホウボウさん。恐竜をきっかけに始まった一つのサイトは、親子のまなびの場を育み、ホウボウさん自身の生き方にも新しい風を運びました。
“子どもの興味に寄り添う”という小さな積み重ねが、思いもよらぬ未来へとつながっていくーー。
今日もどこかで、「ママ、なんで?」という問いが、誰かの世界の扉をそっと開いているのかもしれません。


探究舎 恐竜

ホウボウさん
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探究舎Instagram:https://www.instagram.com/tankyu_sha/
探究舎ホームページ:https://tankyu-sha.com/

取材・文・編集/東京通信社

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