料理インスタグラマーげんさん 子どもが安心して食べられるレシピを届けたい!

料理インスタグラマーげんさん 子どもが安心して食べられるレシピを届けたい!

キラキラママ・パパ

幼児食レシピが好評の、料理インスタグラマーのげんさんにお話をうかがいました。

幼児食レシピへの好反応をきっかけにSNS投稿を本格化

げんさん 幼児食 レシピ

ママ向け動画マガジンのディレクターとしてコンテンツの企画・編集や、インフルエンサーを活用したマーケティング等に関わる仕事をしているげんさんは、私生活では8歳と5歳のお子さんのパパ。そしてさらに、もうひとつの顔を持っています。それは、フォロワー数96,000人を誇る人気料理インスタグラマーです。

息子さんが1歳になったころ(2019年)から、日常のワンシーンをインスタグラムに投稿するようになったげんさん。それは “今日はこんなことしました”とか“こんなご飯を食べました”という育児日記のようなものでしたが、息子さんのために作った料理レシピの投稿には、特に思いもよらぬ反響がありました。
“子どもがおいしそうに食べてくれました”“簡単で栄養もあって、参考になります”“早速作ってみます”等々、たくさんのコメントが届いたのです。そこで、子どもの食事について悩んでいるママやパパが多いことに気がつき、「少しでも役に立つのなら」と、子どもの料理レシピを中心に投稿するようになっていきました。

もともと料理が好き・・・というわけではなく、かつて自主制作映画の資金集めのために、割烹居酒屋の厨房でアルバイトをしていた経験があり、料理の基礎はそこで身につけたのだそうです。
「当時は仕方なくやっていたものが、後にこんなに役立つとは思っていませんでした」と笑います。

フォロワーの負担にならない、取り入れやすいレシピを中心に

げんさん 幼児食 レシピ

フォロワーが増えていくにつれ、料理について質問されることも多くなり、安心して食べられるレシピを提供しなければいけないという責任を感じ、2020年に一般社団法人母子栄養協会が認定する離乳食アドバイザーと幼児食アドバイザーの資格を取得。
息子さんの成長とともに料理のバリエーションも豊富になり、“いつも参考にしています”“いつも楽しみに拝見しています”といったコメントに励まされる一方で、“お子さんがおいしそうに食べていてうらやましい”“うちの子はちっとも食べてくれません”“私はとてもこんなふうに作れません”といったコメントを目にすることも。
「うちの子がパクパク食べる様子や主菜・副菜が並ぶ献立ばかりを投稿することで、“なぜうちの子は食べないんだろう”とフォロワーさんを悩ませたり、“ちゃんと作らなければ”と負担に感じさせたりすることもあるので、そこは注意しています。わが家でも食べてくれない日はありますし、料理の手抜きをすることもあり、いつも100点満点なんてことはありません。そういう部分もオープンにして、見てくれている人の負担にならないように、簡単で栄養バランスの良いレシピや、冷凍野菜を使ったレシピなども増やしていきました。」

どうしたら野菜を食べさせられるかも、多くのママ・パパ共通のお悩みです。そこでげんさんが考えたのが、細かく刻んだ野菜を、子どもが好きなツナやおかか、コーンなどと一緒にご飯に混ぜたおにぎり。
「うちの子もピーマンが苦手なのですが、あるときピーマンとおかかのおにぎりを作ったらおいしそうに食べてくれたんです。食べている途中で“これピーマンだよ”って言っても大丈夫で、子ども心にも“食べられた!”っていう達成感みたいなものが芽生えるらしく、これはフォロワーさんにも好評です。」

げんさん 幼児食 レシピ

発信を続けてきた努力が実を結び、1冊の本に

毎日のように投稿しても思うような反応がなく、フォロワーも増えず、「やめてしまおうと思った時期もある」とげんさんは言います。仕事と育児に追われながら動画投稿を続けるのは本当に大変で、「世の中のママやパパが少しでも楽になればと思って始めたことで、自分の負担を増やして何になるんだろう」と思うこともあったそう。
そんな中、舞い込んだのが「これまでのレシピをまとめて本にしませんか」という出版の依頼です。

「嬉しかったですね。続けてきたことが無駄じゃなかった、努力が報われたと思いました。瞬間的に、忙しくなるな…とも思いまいたが、即決でした(笑)。本には動画では伝えきれない調理のコツなども載せることができたので、 “より詳しいレシピを知りたい”というかたにご案内できますし、多くの人に役立ててもらえるのは本当に嬉しいです。」

げんさん 幼児食 レシピ

『1歳半~5歳まで みんないっしょが嬉しい パクパク幼児食レシピ』
フォロワー&子どもに人気のレシピのほか、初公開の新規レシピも盛り込んだ1冊。兄弟や家族でシェアする際の量や味付けのポイント、献立の一例も紹介しています。
‎発売:2022年11月
発行:KADOKAWA
定価:1,540円(税込)
購入はこちら

子どもと向き合える時間を大切にしたい

げんさん 幼児食 レシピ

6時に起きて朝食を作って子どもたちに食べさせ、小学生の息子さんを送り出し、娘さんを保育園に送り届けるのが、げんさんの朝のルーティンです。保育園から戻った後は19時半ころまで自宅で仕事に専念し、家族で夕食をとり、子どもたちの入浴や寝かしつけをして、21時ごろから残った仕事を片付けるという毎日で、動画撮影は休日に。保育園や小学校で配布される献立表の内容を参考にレシピを考えることもあるそう。
「給食は栄養バランスも考慮されていますし、どれが好き?とか、今日の給食はおいしかった?って聞くと、ちゃんと答えてくれるので、子どもの意見も参考にしています。同じようなものを作っても、“給食のほうがおいしい”って言われることもあって、何が違うのか分析します。」

奥さまとは家事・育児を分担し、お互い、できるだけ無理をしないようにしているそうですが、それでも時にはイライラして子どもに冷たい態度をとってしまうこともあります。
「今は無理って思ったら子どもは妻に任せて、一人の時間をつくるようにしています。逆に妻が疲れている様子のときは、僕が子どもを連れて外出するとか、そこは阿吽の呼吸で(笑)。でも、子どもと向き合える時間って一生の中で計算するとすごく短いと思うので、子どもと一緒に過ごす時間は大事にしようって、いつも思っています。」

げんさん 幼児食 レシピ

「今後は、地域の活性化につながるイベント企画や、SNSで地域の魅力を発信するなどして、子どもたちが育つ環境をより良いものにしていきたい」と語るげんさん。現在、ご自宅がある地域の自治体と協力して、子育て中のママ・パパを対象にした講座やイベントの企画を手掛けるなど、仕事の幅はますます広がっています。

げんさん 幼児食 レシピ

げんさんのインスタグラムはこちら
↓↓
Instagram:@asapon.tv

文/竹井淳子 編集協力/東京通信社

SHARE!

  • LINE
  • X(旧Twitter)
  • Facebook

TOP