行き詰まったときの対処法 「朝、一人で起きられない子」
めざせ!ポピ親
今回のお題は「朝、一人で起きられない子」。叱る? 諭す? 親が出来ることは? 実は、とっておきの対処法があるんです!
子どもが朝、一人で起きられないとき、どうする?
やってみる!
翌朝…
子どもを起こすかどうか、時計を見ながらハラハラしている母。とうとう、遅刻ギリギリの時間になってしまい…。
もう起きないと遅刻だよ~!
え~、もう7時半! 一人で起きたかったのに…。
子どもが朝一人で起きられないとき、どう声をかけますか?
みんな悩んでる!?
朝ごはんに身支度、洗濯…など忙しい朝。子どもが一人で起きてこないと、イラっとしますよね。ストレスですよね。みんな、どうしているんだろう…。というわけで、周りの人に話を振ったら、スゴイことに! ソッコーで「パパ・ママの悲痛な叫び」が集まってきました!
・うちの息子も、寝起きはサイアク。やさしく起こしてもダメ、大好きな卵かけごはんで釣ってもダメ。体をくすぐる「こちょこちょ作戦」も、「何すんの?」と不機嫌に言われ、失敗。もう打つ手なしの状態です…。(サッカー大好きパパさん/お子さんは2年生)
・一緒に早朝野球に行く週末は、一人で起きてくる息子。でも、平日はダメらしい。朝、イライラして尖っている妻の声は、正直、苦手。わが家の平和のために、一人で起きてほしいなあ。(レインボーパパさん/お子さんは3年生と年中さん)
・何度「もう起こさないよ!」と言ったことか! …でも、遅刻が心配だし、朝ごはんもちゃんと食べて行ってほしいし、つい起こしちゃう。娘との我慢比べに、母は敗北し続けています。(朝食はパン派ママさん/お子さんは1年生)
皆さん、叫んでますね~。その叫びに応える「こうしてみたら?」の声です。さっそくチェック!
作戦成功!の声
・「どうしたら、一人で起きられると思う?」「う~ん、やっぱり目覚まし時計が必要かなあ…」。そこで、目覚まし時計を投入。1日目、目覚まし時計1つ、失敗。2日目、2つに増やしたけど失敗。3日目、家じゅうの目覚まし時計(3つ)を集めて試したら、何とか一人で起きられました! 「問題、クリア! やったね」とほめたら、息子は笑顔に。自分で考えた作戦が成功して、得意げでした。(Ⅿ・Kママさん/お子さんは4年生)
・わが家の寝る前の会話です。翌朝、ちゃんと一人で起きました! この方法、おすすめです♪(ゆうちゃんママさん/お子さんは2年生と年長さん)
この間の遠足の日は、一人で起きたよね~
だって、遠足は楽しみだから
じゃあ、寝る前に、明日の楽しいことを考えたら?
ええと…。給食で『お楽しみ(選択)デザート』が出る!
わ~、いいな~。明日になるのが待ち遠しいね
「例外探し」でグッドモーニング!!
ほほ~。この2つ、とてもよいですね。
何がよいかって、単に作戦が成功した(=子どもが一人で起きられた)からではありません。子どもと一緒に「例外探し」をしている点が、素晴らしいのです!
んん? 「例外探し」とは?
みなさん、子どもが朝一人で起きられないとき、「何で起きられないのか?」と、その原因を追及して悪いところを直そうとしますよね。その場合、欠点ばかりが目について自信や意欲をなくしてしまうことが多々あります。
「例外探し」とは、「朝、一人で起きられたのはどんなとき?」と、例外的にうまくいったときを探しながら問題解決につなげる方法です。身近にいるおうちの方だからこそしてあげられる、最強の方法とも言えます。
【例外探しのやりかた】
- 子どもに優しく(冷静に)、「例外探し」の質問をする
うまくいかなかったとき、優しく、冷静にうまくいったときのことや、今よりも少しでもよい状態だった状況を具体的に聞き出します。
「今まで、朝、一人で起きられたことは、一度もなかったっけ?」
「朝、ちゃんと起きられる日もあったよね。その朝は、どんなふうだった?」「一人で起きられた日と起きられなかった日では、何か違いはあったかな?どんな小さなことでもいいよ。」
- 例外を見つけて、共有する。
抱えている問題に対して、なかなかうまくいかない状態が「普通(=当たり前)」。うまくいった場合や少しマシな状態が「例外」です。
ということは、この「例外」は、問題が(一部)解決された珍しいケースだとも考えられます。
つまり、どんなに小さくても良いので具体的な「例外」を見出すことが、問題解決の第一歩につながります。
- 「例外」を広げるため、行動する。
ポイントは必ず「子どもの意思で行動する」ことです。行動すると何かが変わるし、うまくいかなければ、行動を変えてくださいね。見方を変えれば、例外はたくさん出てきます。
行き詰まったときは、親子で「例外探し」をしてみませんか。親子のコミュニケーションもグ~ンと深まります!
明日、一人で起きられるかな?