
子どもの姿勢を良くする 姿勢リセットポーズ①
子どもの姿勢を良くする 姿勢リセットポーズ
ゲームやスマホ、運動不足、外遊びの減少など、子どもたちの生活の中には姿勢を悪くする要因がたくさんあります。また、小学生の子どもを持つ保護者を対象に行われたある調査結果によると、約7割の保護者が子どもの姿勢について「悪い」「どちらかというと悪い」と感じているそうです。そこで、3回にわたって姿勢改善につながる楽しいポーズをご紹介します。ぜひ、親子で楽しく取り組んでみてください。

監修:西村 猛(にしむら・たけし)さん/子どもと姿勢研究所 代表(理学療法士)
20数年間公務員理学療法士として小児理学療法業務などに従事した後、2017年に独立起業。現在は、会社代表として発達障害のあるお子さんの通所事業所を経営。
全国の保育園・幼稚園・こども園などで、子どもの姿勢改善や運動発達に関する研修会講師として活躍中。また子どもの運動発達の専門家として、NHKあさイチをはじめ、テレビ、新聞、雑誌等の各メディアへの出演・取材多数。YouTubeチャンネル「こども発達LABO.」では、言語聴覚士の妻と二人で、言葉と体の発達や発達障害に関する情報を発信中。著書に『寝る前10秒 子どもの姿勢ピン! ポーズ』(主婦の友社)などがある。
親子でチェック! あなたの姿勢はどのタイプ?
簡単チェック法です。壁に沿って立ち、壁に背中、おしり、かかとをつけます。あごを引いて、後頭部が壁につけば、これが立ったときの正しい姿勢です。まずは、お子さんの姿勢をチェック。スマホで写真を撮って見せてあげてもいいですね。おうちの人もチェックしてもらってください。

□ 後頭部、背中、おしり、かかとが壁についている
…①良い姿勢
□ 頭が前に突き出ている、背中が壁から離れている、胸が丸まっている
…②猫背タイプ
□ おしりだけが壁についている、おなかが突き出ている、つま先に体重がかかった前傾姿勢
…③反り腰タイプ
これからご紹介するリセットポーズとは、体の悪いくせを取り除き、良い姿勢をとる習慣を身につけるためのポーズです。タイプ別に紹介していますが、どの姿勢のタイプにもおすすめです。親子で楽しく姿勢改善に取り組んでください。
◆リセットポーズを行う前に
*周囲の安全を確認して行ってください。
*どのポーズもゆっくりと呼吸をしながら行ってください。
*ポーズのキープ目標は10秒ですが、あくまで目安です。
「3」秒しかできなくてもOK。続けて「4」秒からカウントしましょう。
トータルで「10」秒をめざしましょう。
*左右をチェンジして行いましょう。バランスよく取り組むことがポイントです。
猫背タイプの姿勢をリセット!
飛行機のポーズ
〈背筋・太ももの後ろに効く!〉


背中から足まで一直線に伸ばしましょう
- 顔は上げて前を見る
- 両腕を伸ばす
- 軸足のひざを曲げるとより効果的
一緒に楽しく☆ おんぶ飛行機
〈背中・体幹・ボディバランスに効く!〉


一緒にゆっくりと背中を反らせましょう
- 両腕を真横に伸ばす
- 反動をつけずに上半身をあげる
- 息を吐きながら胸を張る
反り腰タイプの姿勢をリセット!
V字のポーズ
〈腹筋・背筋・太ももの後ろに効く!〉


背中をしっかりと伸ばしましょう
- おなか(腹筋)に力を入れる
- 肩に力を入れない
- 背中はまっすぐに、ひざが曲がってもOK!
一緒に楽しく☆ A の字のポーズ
〈腹筋・背筋・太ももの後ろに効く!〉


背中はまっすぐ、足裏を優しく合わせましょう
- 背中を伸ばす
- 目線は相手の頭上あたりに
- 足を押し合わない、ひざが曲がってもOK

次回も楽しくポーズしましょう!
イラスト:あんみ
編集協力:どりむ社