
夏休みなどの子どもの長いお休み、イライラや不安… どうする?
先生の子育てインスタライブ
目次
子どもには楽しみな夏休みなどの長いお休み。でもおうちの方には様々な不安やイライラが生じます。
「毎日家で一人になるけれど、大丈夫かしら?」「ゴロゴロ、ダラダラが気になる」…
親子ともに楽しく、充実した長期休暇を過ごすにはどうしたら良いか。
経験豊富な太田先生とお話し、相談するインスタライブを7月18日(金)に開催しました。
参考になる話がいっぱいのライブアーカイブ動画と、お話のポイントをお届けします!
その1▶今回のテーマを選んだ理由
今回のテーマを選んだ理由 再生時間2分29秒
- スーパーの食品売り場で、お母さんたちが「夏休みいらないよね、早く終わったらいいのに」と話しているのを聞いたことがあり、自分の子どもが小学生になり、その気持ちがよくわかった。
- 保護者は夏休み前に学校から「親子で楽しい時間を過ごすよう」言われるが、実際には苦しいことが多い。
- 自身の経験では、上の子は学童保育に通っていたものの、下の子は通っていなかったため、子どもだけで家にいる時間が長く、それが不安だった。
- 夏休みの不安やイライラを和らげるための方法についてお話したかった。
その2▶ 給食がないので食事がたいへん、どうする?
給食がないので食事がたいへん、どうする? 再生時間:5分33秒
- 給食がないことから、食事についての悩みが多い。
- 寄せられたお悩み
「お弁当の期間が1カ月以上。毎日作るのは辛い」
「冷凍食品を使っているが、マンネリ化して子どもから文句が出る」
「食が細くて食事時間が長い。 一日3回も続くことにイライラ」 - おうちの方のこんな工夫!
「占いのついたおかずカップを使うと、メニューに関係なく好評」
「冷凍食品の買い物に子供と一緒に行き、好きなものを選んでもらう」
「お昼はラクする」 - 一緒に買い物すると、子どもが自分の好きなものを選ぶことができ、食事の時間が楽しくなる。また、外出することで気分転換できる。
- 食事そのものの負担がなくなるわけではないけれど、少しでも楽しくしようとする工夫の共通点を感じる。
- 食事の量についてあまり心配しなくて良い。小食の子どもは結構いて個性の範囲。炭水化物、タンパク質、無機質、ビタミンをバランスよく摂ることが大切。
- おうちの方は、「毎食きっちりと食べてほしい」と思うようですが、1日トータル、1週間トータルで考えてみましょう。
- 「お昼はラクする」、これは合言葉でもよい。欧米の学校では、ロールパンや果物、ソーセージ、チーズなどの簡単なお弁当が主流。日本の給食と比べるとシンプルだが、子どもたちの体格も、学習の様子も問題ない。
- 小5女の子のママから
「学童のお弁当を自分で作ると言っています」 - 夏休みだからこそのチャンス。こうことがあると休みが楽しくなる。
その3▶ずっと家にいるとイライラしてしまう。どうする?
ずっと家にいるとイライラしてしまう。どうする? 再生時間:6分12秒
- 家にいることで親子共々イライラして欲求不満がたまりがち。
- 寄せられたお悩み
「ゲームやテレビばかりで散らかす」
「休みどう過ごしていこうか。学童は飽きたという」
「毎日きょうだいげんかでイライラしている」 - おうちの方のこんな工夫!
「いろいろな無料イベントに行く。プールや虫取り等に出かける」
「家事の手を抜いたり、一日一度外に出たりする」
「プチイベントと称して、晩ご飯をパーティー風にするなどしている」 - 外に出る、イベントをするということで、イライラに行く道を避けようと工夫されている。
- 無料イベントは、地域のコミュニティ誌や保健所、区役所のチラシなどから情報収集できる。暑い時期の外出は難しいが、早朝や夕方のイベントもある。
- 暑い中、一緒にいる時間が増えたらイライラしきょうだいげんかも増える。そんなとき、「じゃあ外に出よう」「ちょっと非日常化を入れよう」というのはとても良い。
- お家の日常生活をイベントにして非日常感を出すのはすごい工夫。
- 「家事の手を抜く」「外に出る」というのがキーワードだと思う。
- お子さんが複数いると余計にたいへん。
- 寄せられたお悩み
「一人になれる時間が減る。きょうだいで競うように話しかけてくるので、その返答で頭が疲れる。運動不足も心配」 - この方はこんな工夫を!
「例えば月曜は工作、火曜は料理というように、毎日メインのスケジュール計画を立てて過ごすと達成感がある。休み前には工作実験キットなどを買って準備する。子供たちも今日は何を作るかを楽しみにしている」 - スケジュール、見通しを立て、子どもに予告するのはとても良い。子どもの励みにもなり、イライラを回避し、一緒に楽しむ方法だと思う。
- 寄せられたお悩み
「下の子が夜泣きで寝不足の中、上の子の相手がしんどい。支援センターに連れて行きたいが。下の子の朝寝があるので午前中動けない」 - 小さい弟さん、妹さんがいるおうちは支援センターにも行きにくい。
- 家が散らかってもいいので笑顔でいる、その方が子供たちも幸せになる。
- できないことを探すよりも、今しかできないことを楽しむ。なんとかしようと思わず、 今年はすずしいところで一緒にゴロゴロ過ごす時間をたくさんしようと思い切ることが大事。
- 私も「嵐のような忙しい子育ての時期」が過ぎた後、先輩の先生に「今、楽しんどきなさい。今だけよ」と言われたことがわかった。たいへんさも含めて楽しんでほしい。
- リナママさんの工夫
「料理の時間に子供たちを関わらせたら日常を楽しめる。暑い時、外に行けないときはお風呂で水を浴び。水鉄砲遊びなどで気分転換になり、程よく疲れてくれる」
その4▶生活リズムの乱れ、どうする?
生活リズムの乱れ、どうする? 再生時間:4分23秒
- 寄せられたお悩み
「夏場は遅寝遅起きになりがち。昼間は省エネ気味で、涼しくなった夜以降に元気になり、夜はなかなか寝ない。絵本など寝る前のルーティンを決めてもうまくいかない。親自身も疲労が蓄積する」 - 生活リズムは一定のほうが良いが、子どもが快適ならば寝るのは少し遅くても構わないことにして、同じ時間に起きる様にしたらどうか。
寝るときは一緒に寝床へ連れていって、お子さんの方が寝なくても横になったら良い。 - 縄跳び100回する、将棋をして頭を使うなど、エネルギーを発散するような方法を考えましょう。限界まで行かなくよいので、力を 出せるようなことを工夫してみるとよい。
- 寄せられたお悩み
「勉強や散歩などをいやがりゲームばかりやりたがる。学校に行かないので疲れなくて寝ない。遊べる友だちがいないから、親が外に連れ出さないといけない。自由研究とやり遂げられるか不安」 - 実際や生活リズムの乱れる子はいて、新学期しんどそう。体重減らしていたり、ぼーっとしていたりする。
ずっと同じリズムで過ごすのはたいへんなので、夏休みが終わる10日前、2週間前から、通常の生活リズムに戻すことを心がけて、それまでは少し遅くなってもいいよとしたほうが、子どもは窮屈ではないし、親御さんのイライラが減るのではないか。 - 新学期の10日、2週間くらい前かは、スイッチ変えるよう子どもにも予告しておくと良い。
- リナママさんの工夫
「田舎はラジオ体操が2週間あります、早起きしてめりはりがある程度つきます」
その5▶ 自由研究、宿題、どうする?
自由研究、宿題、どうする? 再生時間5分45秒
- 寄せられたお悩み
「自由研究は親が決めるものなのですか?」
「宿題をやらない。一緒に優しく始めてもふてくされ始める。約束を守らない」 - おうちの方のこんなこころがけ、工夫!
「いきなり怒らないようにする。うるさく言わないようにする様子を見る」! - 学校の先生の立場から言うと、自由研究を自分だけでやったか、おうちの方と一緒にやったかはすぐわかるが、一緒にやったから価値がないということはない。むしろそうした時間を持つことは望むべきこと。
親子で一緒に自由研究に取り組むことはおすすめしたいことなので、ぜひ関わってください。 - 自由研究は子どものやりたいのがあれば、子どもが決めてやればよい。でも、決められない子どもも多いので、その時は親も一緒に決めればよい。
図書館、書店には自由研究本がたくさんある。ネットにもある。そうしたものを参考にしてもよい。 - コンクールには出せないが、ものを作る第一歩、作る喜びを経験するため、自由研究キットを活用してもよい。
- 自由研究作品を誇らしげに持ってきた子どもから、お父さんに教えてもらって話などを聞くと、子どもたちが嬉しいのは、立派なものが出来上がったことではなく、おうちの方と一緒にしたことで、その結晶を見せたいのだとわかる。
- 夏休みを3つのピリオドに分けて、第1ピリオドに宿題を終わらせる。第2ピリオドはゆったり過ごし、第3ピリオドは次学期に向けての復習を行うとよい。
- 食事と勉強、両方の悩みに対し、こんな工夫されている方も
「終わらないことと、ご飯を3食作らなければいけないことに悩んでいて、実家に行き勉強してお昼ご飯を食べさせてもらう日を作っている」 - 実家の力を借りられる方は借りましょう。
でも、自分の親であっても必ず「ありがとう。 助かっている」という感謝の気持ちを伝えてください。
まとめ
まとめ 再生時間2分46秒
長いお休みのイライラ、モヤモヤを減らす秘訣3つ
- 1 自分でしばりをかけない
こうでなくてはならないではない、こうだったらいいのにという理想がしばりになったり、呪いになったりします。~でなくてもいいじゃないというふうに、しばりを外しましょう。 - 2 デジタル活用
デジタル教材にもいいものがありますので、親の管理のもとで使っていいきましょう。
そして、デジタルを親子のコミュニケーションに使ってほしい。昔はメモ帳を使って連絡を取っていましたが、今はデジタルツールを使って安全面や心の面でも連絡を取り合うことができます。 - 3 ジブン時間と親子時間
長い休みの間、親子で過ごす時間も大切ですが、自分の時間も大事にすることが必要。
ある人は「9時以降は自分の時間」と決めており、子どもたちもそれを尊重していました。自分の時間を持つことに罪悪感を持つ必要はありません。
最新開催情報&ポピー教育相談について
先生の子育てインスタライブを、毎月開催しております!
最新の開催情報をご確認の上、ぜひ事前アンケートにご協力ください。
インスタライブへのご意見・ご感想
毎月開催している「先生のインスタライブ」へのご意見・ご感想はコチラから!
子育てインスタライブは教職経験豊富なポピー教育対話主事の先生がお届けしています。
ポピーでは、教職経験豊富な対話主事先生が会員からのさまざまな子育て、
家庭学習に関するお悩みにおこたえしています。
ポピー会員のおうちの方へ、お悩みの際はポピー教育相談(無料)をご利用ください。