
子どもの「ウソ」にどう対応する?
先生の子育てインスタライブ
目次
子どものウソにはかわいいウソもありますが、中には困惑するウソやゆるせないウソも…
なぜそんなウソをつくの? どうすればいい?
困った子どもの「ウソ」への対応法を、村田稔子先生とお話し、共有するインスタライブを、
8月20日(木)に開催しました。
参考になる話がいいのライブアーカイブ動画と、お話のポイントをお届けします
▶幼児期のウソは成長の一部
幼児期のウソは成長の一部 再生時間2分04秒
- 「子どものウソ」には、ほのぼのとした小さな嘘もあれば、成長に伴って心配になるような嘘もあります。
- 幼い子どものウソは、悪意のある嘘というより、言葉や表現の力が育ってきた成長の一部として捉えることが大切。
- 幼い子に対して、「ウソは泥棒の始まり」などと厳しく責めると、話すことへの抵抗感が強くなる可能性があります。
- 幼児期のウソを「将来ウソつきになる」と結びつけて考える必要はありません。
- 子どもの年齢や成長に応じて対応を変えながら、正直に話すことを少しずつ身につけさせていくことが大切です。
▶悪意のない幼児のウソ
悪意のない幼児のウソ 再生時間4分29秒
- 幼児のウソ~おうちからの声
○ 話していることが想像なのか本当なのか分からないことがほとんど。特に保育園エピソードは真偽が分からないから、嘘でも、「そうなの」と聞くしかない。~年長のおうちの方から
○ 転けて痛いのか、いたずらなのか、状況把握が難しい。病院受診必要か? 判断がつかない。~2~3歳のおうちの方から
○ おもちゃの片付けの時、呼んでもこないので見に行くと、こっそりお菓子を食べようとしてた。~年少と年長のおうちの方から - 子どもが園での出来事を話してくれたときは、事実を確認しようとしすぎず、「そうなんだね」と受け止めて聞いてあげることが大切です。
- 「痛い痛い」と言うときは、本当にどこかが痛い場合だけでなく、そばにいてほしい、やさしくしてほしいという気持ちが込められていることもあります。
- そんなときは「痛くないでしょ」と否定せず、「どこが痛いのかな」「よしよし」と寄り添い、安心できるように関わってあげるとよいでしょう。
- おやつを見つけて食べてしまったときも、まずは「食べたかったんだね」「食べちゃったんだね」と気持ちを受け止めてあげることが大切です。
- 食べてはいけないおやつや触ってほしくないものは、子どもの目に入りにくい場所に置くなど、環境を整えることも助けになります。
- 小さい子どもの「食べてないよ」という言葉は、悪意のあるウソというより、「叱られたくない」という気持ちや、まだ自分でうまく整理できない未熟さから出ることがあります。
- 「食べた?」には「食べてない」と言っても、「おいしかった?」には「おいしかった」と答えてしまうような、子どもらしいかわいらしさもあります。
- こうした姿は、子どもが少しずつ成長し、「叱られたくない」「どう言えばいいかな」と考え始めているサインとも受け止められます。
- 大切なのは、強く責めることよりも、正直に話せたことを認めながら、「次はどうしようか」と一緒に考えていくことです。
- 子どもの行動だけを見るのではなく、その奥にある気持ちに目を向けて、安心して話せる関係を育てていくことが大切です。
▶幼児のウソへのおうちの対応
幼児のウソへのおうちの対応 再生時間2分23秒
- 幼児のウソへのおうちの対応例
〇明らかに嘘な時は、想像だよね?と確認する。~年長のおうちの方から
〇気を紛らわした後にまた状況聞くと違うこと言う。最終的に落ち着いた時に答えた内容を聞き取っている。~2~3歳のおうちの方から - 子どもが「本当かな?」と思うようなことを言ったときも、すぐに厳しく責めるのではなく、「どうしたのかな」と気持ちを聞こうとすることが大切です。
- 例えば、ディズニーランドへ行ったお友だちの話を聞いて「自分も行ったことがある」「今度行くんだ」と言ってしまうことがありますが、その奥には「行ってみたいな」という気持ちがあるのかもしれません。
- そんなときは、「そんなこと言ったらだめ」と強く否定するより、「行きたかったんだね」「行けたらいいね」と、軽く受け止めてあげるとよいでしょう。
- 幼い子どもは、まだ現実と空想が混ざりやすい時期です。嘘をついたと決めつけず、成長の途中にある姿として見守ることも大切です。
- 軽く受け止められる内容はやさしく流し、危険なことや人を傷つけることなど、きちんと伝える必要がある内容は、落ち着いて注意することが大切です。
- 正直に話せたときには、「正直に言えたね」「話してくれてうれしいよ」と伝え、正直に話すことの安心感や喜びを感じれるようにしてあげましょう。
▶なぜウソをついてしまうのか
なぜウソをついてしまうのか 再生時間5分38秒
- よく子どものウソ~ご家庭からの声
〇相手がこうしたから、私はこうしたと責任転嫁のような発言をします。~年少と年長のおうちの方から
〇幼稚園のものを持ち帰ってきた時、お友達の物を持ち帰って来た時、嘘をつかれる。~年中のおうちの方から
〇毎日、毎分の事で、こちら(母親)が疲弊しています。~小3のおうちの方から - 子どもが「宿題は大丈夫」と言っていても、実はまだ終わっていないことがあります。そこには、叱られたくない気持ちや、ちゃんとしている自分を見せたい気持ちが隠れているのかもしれません。
- 子どもなりに「お父さんやお母さんの期待に応えたい」という思いがあり、その気持ちから、つい本当のことを言えなくなることもあります。
- 子どものウソへのおうちの対応例
○追及して話し合っている。~小3のおうちの方から
〇幼稚園の物を持ち帰ってきた時は先生に確認したの?と、お友だちのものを持ち帰ってきた時はどの様な状況だったのか聞く。~年中のおうちの方から
○ウソをつくことは1番良くないことと話をする。オオカミ少年の話をしたが、あまり響いてないよう。~年少と年長のおうちの方から - 「どうして正直に言わないの」と責めたくなる場面でも、まずは子どもの気持ちに目を向けてみることが大切です。
- 「やったの?」と何度も聞かれることが負担になり、子どもがさらに言いにくくなってしまう場合もあります。
- ウソの言葉だけを見るのではなく、その奥にある不安や焦り、認めてほしい気持ちを考えてあげることが、関わりの第一歩になります。
- 子どもがウソをついたとき、まず話を聞こうとしたり、話し合おうとしたりすることは、とても大切な関わりです。
- ただし、大人は話し合っているつもりでも、子どもにとっては責められているように感じることがあります。
- 「こうだったんでしょ」と決めつけて聞くと、子どもは本当のことを言いにくくなり、さらに隠そうとしてしまうこともあります。
- 大切なのは、追い詰めることではなく、「どうしてそう言ったのかな」「そのときどんな気持ちだったのかな」と、気持ちを一緒に振り返ることです。
- 子どもが安心して話せる雰囲気をつくることで、本当のことを言いやすくなっていきます。
- 本当のことを話せたときには、「正直に話してくれてうれしいよ」と伝えてあげることが大切です。
- 一方で、ウソをつかれると悲しいという大人の気持ちも、落ち着いた言葉で伝えていきましょう。
- 「ウソはいけない」と教えるだけでなく、「どうしてウソをつくと困るのか」「どうして正直に話すことが大切なのか」を、子どもと一緒に考えることが大切です。
- 絵本やお話を通して伝える方法もあります。子どもの生活に近い内容のものを選ぶと、より伝わりやすくなります。
- 子どものウソを成長の途中にある姿として受け止めながら、安心して本当のことを話せる関係を少しずつ育てていきましょう。
▶ウソをつかなくてもよいように
ウソをつかなくてもよいように 再生時間5分36秒
- 子どもは「ウソをつくのはよくない」と分かっていても、叱られるのがこわくて、とっさにウソいてしまうことがあります。
- とっさについたウソと、計画的についたウソは少し違います。とっさのウソの後から正直に言えたことを大切に受け止めてあげたいです。
- ウソを減らすためには、「ウソをつかなくてもよい状態」をつくることが大切です。
- そのためには、子どもが少し我慢したり、少し頑張ったりする力、つまり自己コントロール力を育てることが必要です。
- テストを隠したり、欲しいものを取ってしまったりすることも、自分の気持ちを止める力が育つことで防げるようになります。
- 子どもが失敗したときは、ただ叱るだけでなく、「次に同じことがあったらどうする?」と一緒に考えることが大切です。
- 「お母さんの顔を思い出してみよう」「先生との約束を思い出してみよう」など、子どもが踏みとどまるためのきっかけを持てるようにしてあげたいです。
- ウソを責めるだけでなく、正直に話せたことや、我慢しようとする気持ちを認めてあげることが、子どもの力を育てることにつながります。
▶まとめ~ウソをつかないようになるには
まとめ~ウソをつかないようになるには 再生時間7分13秒
○お月さまが見ているよ~岐阜県の民話より
昔々のお話です。あるところにお父さんと男の子が2人で暮らしていました。お父さんは男の子をとても可愛がり、どこへ行く時もいつも男の子を連れて行きました。
ある月夜の晩のことです。町へ行った帰り道、ふと見ると、畑に美味しそうなかぼちゃが顔を出していました。お父さんは男の子に言いました。「誰か見ているものがいたら、すぐに知らせろよ。お父さんが今からかぼちゃを取ってきてやるからな。」「うん、わかった。」男の子が返事をすると、お父さんは畑の中に入っていきます。 するとその途端、男の子が言いました。「だめ、お父さん見ているよ!」。「え」お父さんはびっくりして、畑の中にしゃがみ込みました。
しばらくじっとしていましたが、周りには人のいる様子がありません。お父さんは立ち上がって、男の子に言いました。「何を言ってるんだい。誰も見てないじゃないか。」すると男の子が空を指さして言いました。 「ほら、お月さまが見ているよ。」お父さんが空を見上げると、大きな満月が2人を照らしていました。
お父さんはハッとしました。「そうか、なるほど。確かに、いいことも悪いことも、お月さまが見ているよな。」「ありがとうよ、お月さま」そう言うと、お父さんと男の子は手をつないでお家に帰りました。
このお話を聞いたある子どもの感想
お月さまは自分の心だと思う。
- 「だれも見ていなくても、自分の心は見ている」という感覚を育てることも大切です。
- 子どもの「うそ」は、年齢や成長によって意味が変わってきます。
- 小さい子のうそは、想像力や心の発達のあらわれとして、あたたかく受け止めてもよいことがあります。
- 大きくなってからのうそは、不安や葛藤、助けてほしい気持ちが隠れていることがあります。
- ウソをただ責めるのではなく、「どうしてそう言わなければならなかったのかな」と一緒に考えることが大切です。
- 子どもは、自分を守りたい、よく見られたい、注目してほしいなどの気持ちから、ウソをつくことがあります。
- 大人は、ウソの言葉だけを見るのではなく、その奥にある子どもの気持ちに耳を傾けることが大切です。
- 親が一番の子どもの安全地帯であるということ、子どもは親に何でも話せる、そういう信頼関係を作っておくということが一番大切です。何でも話せればウソをつく必要はありません。
- 自分の心に正直でいることは、自分を大切にし、成長していく力になります。
- 親や大人が、子どもにとって安心できる場所であることが何より大切です。
子育てナビ「あるある」相談室でも、子どもがすぐウソをつく~理由と対策をご紹介しています。
子育てナビ「あるある」相談室 「子どもがすぐウソをつく~理由と対策」はこちら
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