1000人アンケートで見えた! 一緒の時間が少なくても、親子関係が良くなる関わり方①

1000人アンケートで見えた! 一緒の時間が少なくても、親子関係が良くなる関わり方①

子ども、おうちの方ともに忙しくなり、親子の時間が持ちにくくなっています。
親子の時間が少なくい、余裕がないことから、
子育てに悩んだり、課題を抱えていたりするご家庭、おうちの方が多いようです。

1,000人の保護者に行ったアンケートの結果※と、
おうちの方やポピー教育対話主事先生の声、アドバイスをあわせ、
「子どもとの時間が少ないことから起こりやすい問題」と、
「子どもとの時間が少なくても良い親子関係を築くための関わり方」を3回にわけてお伝えします。

※全家研ポピーと公益財団法人 日本教材文化研究財団が協力し、2歳~小4の保護者1,000人を対象に行ったアンケートです。
各章にアンケート結果のグラフデータを掲載いたします。

親子のかかわり方
親子で信頼関係を築くには
子どもとのかかわり方悩み
子どもとの時間がない
子どもが相談してくれない
子どもの気持ちがわからない
子どもが約束を守らない
子どもをつい叱ってしまう
子どもをほめられない

アンケートの調査分析にも加わった山田正樹先生村松守夫先生(経験豊富なポピー教育対話主事)からのアドバイスもお届けします!

初回は「子どもとの時間が少ないことから起こりやすい問題、お悩み」からです。

第2回 子どもとの時間が少なくても良い親子関係を築くための関わり方 はこちら

親子のかかわり方
親子で信頼関係を築くには
子どもとのかかわり方悩み
子どもとの時間がない
子どもが相談してくれない
子どもの気持ちがわからない
子どもが約束を守らない
子どもをつい叱ってしまう
子どもをほめられない

おうちの方の子どもとの関わり時間が減少

おうちの方の子どもとの関わり時間が減少。
特に働き盛りの30代女性保護者の子どもとの関わり時間が減っています。

※このグラフのみ、文部科学省委託調査「家庭教育の総合的推進に関する調査研究」より掲載

親子のかかわり方
親子で信頼関係を築くには
子どもとのかかわり方悩み
子どもとの時間がない
子どもが相談してくれない
子どもの気持ちがわからない
子どもが約束を守らない
子どもをつい叱ってしまう
子どもをほめられない

小学校入学前の幼児高学齢(年中、年中)でも35.9%は1日の関わり時間が1時間未満。学齢が上がるにつれ、子どもとの関わり時間は短くなります。

親子のかかわり方
親子で信頼関係を築くには
子どもとのかかわり方悩み
子どもとの時間がない
子どもが相談してくれない
子どもの気持ちがわからない
子どもが約束を守らない
子どもをつい叱ってしまう
子どもをほめられない

「忙しくて、余裕がなく子どもとの時間が少ないと、つい…」
こんなお悩み、課題を持つご家庭は多いようです。

①楽しく子どもに接することができず、感情的に怒ってまう

朝、着替えるのが遅いときなど、つい怒ってしまいます。
あまり笑って子どもと接していません。

親子のかかわり方
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子どもとのかかわり方悩み
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子どもが相談してくれない
子どもの気持ちがわからない
子どもが約束を守らない
子どもをつい叱ってしまう
子どもをほめられない

親子ともにネガティブに

忙しくて余裕がなく、子どもとの時間が少なくなると、つい子どもの短所や間違いに目がいきがちになります。そのため、
・子どもをほめることは少なくなり、
・叱ること、また叱るときに感情的に怒ってしまうことが多くなり、
・子どもに笑顔で接することも少なくなってしまいます。

でも、これは親子ともにいい気持にはなれないこと。お互いがネガティブになり、親子関係にいい影響は与えません。

関わり時間が少なくても、良い親子関係を築くコツは? 第2回でご紹介

アンケートデータから見える~子どもとの時間が少ないと感情的に怒ってしまいがち

アンケートデータはこちら

子どもとの時間が減ると、ほめることが減ってしまいがちです。

親子のかかわり方
親子で信頼関係を築くには
子どもとのかかわり方悩み
子どもとの時間がない
子どもが相談してくれない
子どもの気持ちがわからない
子どもが約束を守らない
子どもをつい叱ってしまう
子どもをほめられない

※子どもとの関わり時間(短い:平日30分未満、中くらい:30分以上2時間未満、長い:2時間以上)別の、「子どもをどれだけほめていますか」への回答。

しかし、子どもとの時間が減っても、叱ることは減りません。

親子のかかわり方
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子どもとのかかわり方悩み
子どもとの時間がない
子どもが相談してくれない
子どもの気持ちがわからない
子どもが約束を守らない
子どもをつい叱ってしまう
子どもをほめられない

※子どもとの関わり時間(短い:平日30分未満、中くらい:30分以上2時間未満、長い:2時間以上)別の、「子どもをどれだけ叱っていますか」への回答。

また、叱るときには、感情的になり怒ってしまうことが多くなっています。

親子のかかわり方
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子どもとのかかわり方悩み
子どもとの時間がない
子どもが相談してくれない
子どもの気持ちがわからない
子どもが約束を守らない
子どもをつい叱ってしまう
子どもをほめられない

※子どもとの関わり時間(短い:平日30分未満、中くらい:30分以上2時間未満、長い:2時間以上)別の、「子どもを叱るときには、感情的になり怒ってしまうことはあるか」への回答。

せっかくの子どもとの時間でも、笑顔で接することも少なくなっています。

親子のかかわり方
親子で信頼関係を築くには
子どもとのかかわり方悩み
子どもとの時間がない
子どもが相談してくれない
子どもの気持ちがわからない
子どもが約束を守らない
子どもをつい叱ってしまう
子どもをほめられない

※子どもとの関わり時間(短い:平日30分未満、中くらい:30分以上2時間未満、長い:2時間以上)別の、「子どもには、笑顔で接するよう心がけているか」への回答。


②「~しなさい」が多くなってしまう

休みの日はいつも子どもに向かって「ずっとゲームばかりしてたらダメだよ!」「勉強しなさい」「片づけしなさい」と小言ばかり言っています。

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「~してほしい」から命令的に

子どもとの時間が少なくなると、「~してほしい」の思いから、「~しなさい」の命令的な声かけが多くなります。でも、なかなか言っても聞かないのでは?
親から子どもへの一方的な声かけだけでは、子どもは心を開きにくいでしょう。
関わり時間が少なくても、子どもの心を開き、信頼関係を築くことが、親の願いを伝える近道です。

関わり時間が少なくても、子どもの心をひらき信頼関係を築くコツは? 第2回でご紹介

アンケートデータから見える~子どもとの時間が少ないと「~しなさい」が多くなりがち

アンケートデータはこちら

子どもとの時間が少ないほど、「勉強しなさい」「早くしなさい」「いうこと聞きなさい」などの命令的声がけが多くなっています

逆に子どもとの時間が少ないほど、「えらいね」「ありがとう」「がんばったね」などの助長的声がけは少なくなっています


10の声がけ例の中から、特によく声がけするものを3つまで選ぶ際、選ばれた割合の平均を「助長的声がけ」と「命令的声がけ」にわけて算出し、子どもとの関わり時間(短い:平日30分未満、中くらい:30分以上2時間未満、長い:2時間以上)別に比較した。
命令的声かけ=「勉強しなさい」「早くしなさい」「いうこと聞きなさい」「なんでできないの」「しっかりしなさい」
助長的声がけ=「えらいね」「ありがとう」「がんばったね」「すごいね」「やればできる」




③ 親子関係、うまく築けているか不安

何を言っても「別に…」と冷たい反応。
いつも無表情でしらんぷり。
学校や児童クラブでうまくやっているのかしらと心配になります。

親子のかかわり方
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子どもが約束を守らない
子どもをつい叱ってしまう
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「夜9時には寝よう」と約束しているのに守りません。
「電車では騒がない」という約束も守りません。
注意すると「は~い」と言いますが、平気でまた約束を破ります。

親子のかかわり方
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子どもの気持ちがわからない
子どもが約束を守らない
子どもをつい叱ってしまう
子どもをほめられない

時間が少ないことが、親子関係お悩みの直接的理由ではありません

実際、子どもとの関わり時間が少ないと、親子関係に悩むケースが多くなります。「子どもの気持ちや悩みがわからない。悩みを相談してくれない」「子どものが言うことを聞かない。約束を守らない」…。
でもこれは、「子どもとの時間が少ないこと」が直接的原因ではありません。
時間よりも「信頼関係を築けるかどうか」の関わり方です。
子どもとの時間が少なくても、信頼関係、良い親子関係を築くことはできますし、時間が長くても良い関係を築けないこともあります。

関わり時間が少なくても、良い親子関係を築くコツは? 第2回でご紹介

アンケートデータから見える~子どもとの時間が少ないと「親子関係」に悩みがち

アンケートデータはこちら

子どもとの時間が少ないほど、「子どもの落ち込みや悩みなどの変化に気づきにくい」と感じており、また「子どもが悩みの話や相談をしてくれない」と思っています

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子どもとのかかわり方悩み
子どもとの時間がない
子どもが相談してくれない
子どもの気持ちがわからない
子どもが約束を守らない
子どもをつい叱ってしまう
子どもをほめられない

※子どもとの関わり時間(短い:平日30分未満、中くらい:30分以上2時間未満、長い:2時間以上)別の、「子どもの落ち込みや悩みなどの変化に気づきやすいか」への回答。

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親子で信頼関係を築くには
子どもとのかかわり方悩み
子どもとの時間がない
子どもが相談してくれない
子どもの気持ちがわからない
子どもが約束を守らない
子どもをつい叱ってしまう
子どもをほめられない

※子どもとの関わり時間(短い:平日30分未満、中くらい:30分以上2時間未満、長い:2時間以上)別の、「子どもは悩みを話し、相談してくれるか」への回答。

そして、子どもとの時間が少ないほど、「子どもが約束を守らない」と感じています。

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子どもとのかかわり方悩み
子どもとの時間がない
子どもが相談してくれない
子どもの気持ちがわからない
子どもが約束を守らない
子どもをつい叱ってしまう
子どもをほめられない

※子どもとの関わり関わり時間(短い:平日30分未満、中くらい:30分以上2時間未満、長い:2時間以上)別の、「子どもと交わす約束、子どもは守っているか」への回答。


子どもと一緒の時間が少なくても、良い親子関係は築けます

子どもとの時間が少なくないと、確かに課題やお悩みが起こりやすくなるようです。
しかし、時間が少なくても良い親子関係は築けます。
親子関係が良くなれば、子育てもうまくいきます。

第2回、第3回で「子どもとの時間が少なくても良い親子関係を築くための関わり方」をお届けします

第2回 子どもとの時間が少なくても良い親子関係を築くための関わり方はこちら

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1,000人の保護者に行ったアンケートの詳細「令和6年度 子育て意識・状況調査分析」を、公益財団法人 日本教材文化研究財団のホームページにて公開しています。

令和6年度 子育て意識・状況調査分析はこちら

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