
1000人アンケートで見えた! 一緒の時間が少なくても、親子関係が良くなる関わり方③
目次
- 【時間がなくても…】3.「ほめる」「はげます」ことで、親子の距離が近くなる!
- 〇そうは言っても… 「ほめるところがわからない」あるあるお悩みも。
- 〇「ほめることができない」ママさん&パパさんには、こんなあるあるお悩みも…。
- 〇アンケートデータから見えた! 「ほめる」「はげます」ことの価値とポイント
- 【時間がなくても…】4.「一緒に楽しい経験をする」ことで、親子の関係はより深まる!
- 〇そうは言っても… そんな余裕、時間がない!という人のあるあるお悩み
- 〇そうは言っても… 親子で楽しい時間が持てない、こんなお悩みもあります。
- 〇「親子で楽しい時間が持てない」ママさん&パパさんに、こんなアイデアもいただきました!
- 〇アンケートデータから見えた! 「一緒に楽しい経験」の価値とポイント
「子どもとの関わり時間」が少なくても、大切なのは「関わり方」。
1,000人の保護者に行ったアンケートの結果と、おうちの方やの声、アドバイスから、より良い親子関係を築くための関わり方をお伝えします。

アンケートの調査分析にも加わった山田正樹先生と村松守夫先生(経験豊富なポピー教育対話主事)からのアドバイスもお届けします!
「少しの工夫で 築ける 親子の良い関係③」では、②に引き続き、「子どもとの時間が少なくても、親子関係が良くなる関わり方」を、具体的な方法を交えてお伝えします。


「ほめる・はげます」ことで、親子の絆は強くなります!
親子の関わり時間が短いと、ゆとりがなくなり、叱りたくなるような行動ばかりに目が向きがちです。イライラをぐっと抑え、気持ちを「ほめる」「はげます」ことに向けると、親子の距離は縮まります。
【時間がなくても…】
3.「ほめる」「はげます」ことで、親子の距離が近くなる!
気持ちに余裕がないと、子どもの悪い行動しか目に入らなくなることも。
そんなときは、気持ちを切り替えて、「ほめる」ところを見つけましょう。

隣のママさん&パパさんのお悩み
毎日イライラしていて、子どもの顔を見ると、叱ったり小言を言ったりしてばかり。自己嫌悪を感じて、落ち込みます。

隣のママさん&パパさんがやっていること
叱りたくなるのは自然のこととと自分を責めずに割り切って、ほめる場面を見つけるようにしています。
「一日一つ」を目標に!


隣のママさん&パパさんのお悩み
でも、イライラが抑えきれなくなると、ほめるどころじゃなくて…
つい感情的になって叱っちゃいます。

隣のママさん&パパさんがやっていること
爆発しそうになったら、
「お父さんは今、イライラしているから、気持ちを整理してくるね」
と子どもに正直に話し、少し距離を置いています。
アンガーマネジメントの「6秒ルール」を実践しています。


感情的に叱ったあとは、誤りましょう。
人間ですから、感情がたかぶって、つい激しい口調になってしまうのは仕方ありません。
そんなときは、あとで「さっきは、きつくしかってごめんね。」
と子どもに謝りましょう。そうすることで、子どもは親への信頼感を大きくします。
〇そうは言っても… 「ほめるところがわからない」あるあるお悩みも。

隣のママさん&パパさんのお悩み
どこをどうほめたらいいのか、わかりません。
ほめるところってあるのかな…。

隣のママさん&パパさんのお悩み
小さなミスばかりに目がいって、ほめるポイントがみつからない…。

隣のママさん&パパさんがやっていること
当たり前に思えることや小さな行動でいいと思います。
子どもの小さな頑張りに目を向けて、その努力をほめています。
それを1日1つ、書き残して「いいところ日記」をつけるのもおススメです。
何日かたって振り返ると、「こんなたくさん!」とうれしくなります。


小さながんばりを見つけて!
小さなことや当たり前のことでも、がんばっていることを親が見つけてほめることで、子どもは「自分のことを認めてくれている」と感じ、親への信頼感を強めます。
〇「ほめることができない」ママさん&パパさんには、こんなあるあるお悩みも…。

隣のママさん&パパさんのお悩み
何でもすぐにほめると、甘やかしているような気がして、なかなか上手にほめられません。

隣のママさん&パパさんがやっていること
成果や結果ではなく、がんばったことを認めるような声がけをしています。
もちろん努力してもできないこともあるので、そんなときは、「努力は必ずいい結果を生む!」「努力を続けると大きな力になるよ!」と、肩を抱いたりしながら励ましています。


隣のママさん&パパさんのお悩み
できて当たり前と思っちゃって、なかなかほめようという気持ちになれません。

隣のママさん&パパさんがやっていること
同じ行動でも、子どもの様子をじっと見て、小さな変化を見るけるようにしています。
特に、以前より少しできた!進歩した!と思うようなことを見つけてほめています。


「がんばったこと」をほめましょう!
「結果が良かったからほめる」人が多いと思いますが、
大切なのは、よい結果を目指して努力したことです。
「がんばったね!」と言いながら軽くタッチしたり、
ハグしてあげたりすると、子どもは親から強い愛情を感じます。
〇アンケートデータから見えた! 「ほめる」「はげます」ことの価値とポイント
- アンケートデータと解説はこちら
【時間がなくても…】
4.「一緒に楽しい経験をする」ことで、親子の関係はより深まる!
親子の関わり時間が短いと、どうしても親子で楽しむ時間も減ります。
でも、少しでも子どもとの時間をもつように心がけると、
親子のつながりは強くなります。
〇そうは言っても… そんな余裕、時間がない!という人のあるあるお悩み

隣のママさん&パパさんのお悩み
平日は、仕事と家事が忙しくて、休日になるとぐったり。
子どもとのふれあい時間は気になるけれど、正直、そんな気力がない…。

隣のママさん&パパさんがやっていること
ふだんの生活の中で、一緒にできることを見つけてやっています。
例えば、洗濯物を一緒にたたむとか、料理を手伝ってもらうとか。
家事も少し減るので、一石二鳥です♪


隣のママさん&パパさんのお悩み
でも、やっぱり平日は自分のペースを崩される感じがして、大きなストレスを感じそう…。

隣のママさん&パパさんがやっていること
休日のちょっと余裕のある時間を利用して、わが家恒例の「お楽しみイベント」を開いています。
僕もやったことのないようなお菓子作りなどに一緒に挑戦して、「上手にできたね!」と親子でほめ合いながら楽しんでいます!


楽しい時間は、「子どもをほめる機会」を増やします!
「楽しい時間」は、「子どもの小さな成長を一緒に喜ぶ機会」を増やし、「子どもをほめる機会」へとつながります。
それによって、親は子どもの変化に気づくやすくなるほか、子どもは親を信頼し、相談しやすくなります。
〇そうは言っても… 親子で楽しい時間が持てない、
こんなお悩みもあります。

隣のママさん&パパさんのお悩み
うちの子は、一緒におでかけやイベント的なものが苦手っぽくて…。
一人でゲームをしたり、動画を見たりするのがいちばん楽しいみたいなんです。

隣のママさん&パパさんがやっていること
子どもがやりたくないことを、無理して一緒にしなくてもいいと思います。
うちの子は動画を見るのが好きなので、
「何見てるの?」「おもしろそう!」「一緒に見てもいい?」
と声をかけ、一緒に楽しんでいます!


「一緒に楽しむ時間」は短くてOK!
「一緒に楽しむ時間」は15分が理想ですが、「5分」でもOKです!
「たった5分」、一瞬でも、親子で一緒に笑い合える時間があれば、親子の結びつきは強まりますよ!
〇「親子で楽しい時間が持てない」ママさん&パパさんに、こんなアイデアもいただきました!

隣のママさん&パパさんがやっていること
休日に親子で楽しむことを、カレンダーに書き込んでいます。
カレンダーを見るたびに、「次のお楽しみはこれ」と家族みんなが意識するようになりました。
お楽しみの内容は、子どもに決めさせています。


子どもがやりたいことをおまかせで♪
親子のお楽しみ時間に何をするかは、子どもに決めさせましょう。
特に希望がない場合は、いくつか案を挙げて選ばせましょう。
子ども自身が決めた・選んだことで、満足感が倍増します。
〇アンケートデータから見えた! 「一緒に楽しい経験」の価値とポイント
- アンケートデータと解説はこちら

無理せず、できることから!
ここでご紹介したことを「なんとかがんばろう」と無理してする必要はありません。頭のどこかに意識しておき、できることからはじめてみる、そうすることで少しずつ良い親子関係が築けていきます。
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1,000人の保護者に行ったアンケートの詳細「令和6年度 子育て意識・状況調査分析」を、公益財団法人 日本教材文化研究財団のホームページにて公開しています。