
1000人アンケートで見えた! 一緒の時間が少なくても、親子関係が良くなる関わり方③ほめ方、はげまし方、楽しい経験の作り方
「子どもとの関わり時間」が少なくても、大切なのは「関わり方」。
1,000人の保護者に行ったアンケートの結果※、おうちの方やの声・アドバイスから、より良い親子関係を築くための関わり方をお伝えします。
※全家研ポピーと公益財団法人 日本教材文化研究財団が協力し、2歳~小4の保護者1,000人を対象に行ったアンケートです。

アンケート調査の分析にも加わった山田正樹先生と村松守夫先生(経験豊富なポピー教育対話主事)からのアドバイスもお届けします!
今回は、第2回に引き続き、「子どもとの時間が少なくても、親子関係が良くなる関わり方」を、具体的な方法を交えてお伝えします。

時間がなくても…
「ほめる」「はげます」ことで、親子の距離が近くなる!
気持ちに余裕がないと、子どもの悪い行動しか目に入らなくなることも。
そんなときは、気持ちを切り替えて、「ほめる」ところを見つけましょう。

隣のママ&パパのお悩み
毎日イライラしていて、子どもの顔を見ると、叱ったり小言を言ったりしてばかり。自己嫌悪を感じて、落ち込みます。

隣のママ&パパの取り組み
叱りたくなるのは自然のことだと自分を責めずに割り切って、ほめる場面を見つけるようにしています。「1日1つ」を目標に!


隣のママ&パパのお悩み
でも、イライラが抑えきれなくなると、ほめるどころじゃなくて…。つい感情的になって叱ってしまいます。

隣のママ&パパの取り組み
隣のママ&パパの取り組み
怒りが爆発しそうになったら、「お父さんは今イライラしているから、気持ちを整理してくるね」と子どもに正直に話し、少し距離を置いています。アンガーマネジメントの「6秒ルール」を実践しています。


感情的に叱ったあとは、謝りましょう。
人間ですから、感情がたかぶって、つい激しい口調になってしまうのは仕方ありません。そんなときは、あとで「さっきは、きつく叱ってごめんね」と子どもに謝りましょう。そうすることで、子どもは親への信頼感を高めます。
そうは言っても…
「ほめるところがわからない」
あるあるお悩みも

隣のママ&パパのお悩み
小さなミスばかりに目がいって、どこをどうほめたらいいのか、わかりません。

隣のママ&パパの取り組み
当たり前に思えることや、小さな行動でいいと思います。
子どもの小さな頑張りに目を向けて、その努力をほめています。それを1日1つ書き残して「いいところ日記」をつけるのもオススメです。
何日か経って振り返ると、「こんなたくさん!」とうれしくなります。


小さな頑張りを見つけてみて
小さなことや当たり前のことでも、親が頑張りを見つけてほめることで、子どもは「自分のことを認めてくれている!」と感じ、親への信頼感が高まります。

隣のママ&パパのお悩み
何でもすぐにほめると、甘やかしているような気がして、なかなか上手にほめられません。

隣のママ&パパの取り組み
成果や結果ではなく、頑張ったことを認めるような声かけをしています。
もちろん努力してもできないこともあるので、そんなときは、「努力は必ずいい結果を生むよ」「努力を続けると大きな力になるよ」と、肩を抱いたりしながら励ましています。


隣のママ&パパのお悩み
できて当たり前と思っちゃって、なかなかほめようという気持ちになれません。

隣のママ&パパの取り組み
同じ行動でも、子どもの様子をじっと見て、小さな変化を見つけるようにしています。特に、以前より少しできた!進歩した!と思うようなことを見つけてほめています。


「頑張ったこと」をほめよう!
「結果が良かったからほめる」人が多いと思いますが、大切なのは、よい結果を目指して「努力したこと」です。「頑張ったね!」と言いながら軽くタッチしたり、ハグしてあげたりすると、子どもは親から強い愛情を感じられますよ。
アンケートデータから見えた! 「ほめる」「はげます」ことの価値とポイント
- アンケートデータと解説はこちら
時間がなくても…
「一緒に楽しい経験をする」ことで、親子の関係はより深まる!
親子の関わり時間が少ないと、どうしても親子で楽しむ時間も減ります。
でも、少しでも子どもとの時間を持つように心がけると、親子のつながりは強くなります。
そうは言っても…
そんな余裕も時間もない!
あるあるお悩み

隣のママ&パパのお悩み
平日は、仕事と家事が忙しくて、休日になるとぐったり。
子どもとのふれあい時間は気になるけれど、正直、そんな気力がない…。

隣のママ&パパの取り組み
普段の生活の中で、一緒にできることを見つけてやっています。例えば、洗濯物を一緒にたたむとか、料理を手伝ってもらうとか。家事も少し減るので、一石二鳥です♪


隣のママ&パパのお悩み
でも、やっぱり平日は自分のペースを崩される感じがして、ストレスを感じそう…。

隣のママ&パパの取り組み
休日のちょっと余裕のある時間を利用して、わが家恒例の「お楽しみイベント」を開いています。僕もやったことのないようなお菓子作りなどに一緒に挑戦して、「上手にできたね!」と親子でほめ合いながら楽しんでいます!


楽しい時間は、「子どもをほめる機会」を増やします!
「楽しい時間」は、「子どもの小さな成長を一緒に喜ぶ機会」を増やし、「子どもをほめる機会」へとつながります。それによって、親は子どもの変化に気づきやすくなるほか、子どもは親を信頼し、相談しやすくなります。
親子で楽しい時間が持てない!
こんなお悩みも

隣のママ&パパのお悩み
うちの子は、おでかけやイベント的なものが苦手なようで…。一人でゲームをしたり、動画を見たりするのがいちばん楽しいみたいなんです。

隣のママ&パパの取り組み
子どもがやりたくないことを、無理して一緒にしなくてもいいと思います。うちの子は動画を見るのが好きなので、「何見てるの?」「おもしろそう!」「一緒に見てもいい?」と声をかけ、一緒に楽しんでいます!


「一緒に楽しむ時間」は、短くても大丈夫!
「一緒に楽しむ時間」は15分が理想ですが、5分でもOKです!
「たった5分」、一瞬でも、親子で一緒に笑い合える時間があれば、親子の結びつきは強まりますよ!
こんなアイディアも!

隣のママ&パパの取り組み
休日に親子で楽しむことを、カレンダーに書き込んでいます。
カレンダーを見るたびに「次のお楽しみはこれ」と、家族みんなが意識するようになりました。お楽しみの内容は、子どもに決めさせています。


子どもがやりたいことをお任せで♪
親子のお楽しみ時間に何をするかは、子どもに決めさせましょう。特に希望がない場合は、いくつか案を挙げて選ばせましょう。子ども自身が決めた・選んだことで、満足感が倍増します。
アンケートデータから見えた! 「一緒に楽しい経験」の価値とポイント
- アンケートデータと解説はこちら

無理せず、できることから!
ここでご紹介したことを「なんとか頑張ろう」と無理してやる必要はありません。頭のどこかに意識しておき、できることからはじめてみる、そうすることで少しずつ良い親子関係が築けていきます。
ポピー会員のおうちの方へ、お悩みの際はポピー子育て・教育相談(無料)を気軽にご利用ください。
1,000人の保護者に行ったアンケートの詳細「令和6年度 子育て意識・状況調査分析」は、公益財団法人 日本教材文化研究財団のホームページにて公開しています。
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「ほめる」「はげます」ことで、親子の絆は強くなります!
親子の関わり時間が少ないと、ゆとりがなくなり、叱りたくなるような行動にばかり目が向きがちです。イライラをぐっと抑え、「ほめる」「はげます」ことに気持ちを向けられると、親子の距離はぐんと縮まりますよ。