子育ての歴史クイズ
めざせ!ポピ親
昔と今、子育てにはどんな違いがあるのでしょうか。今回は、子育ての歴史や社会のしくみに関するクイズをお届けします。
Q1 江戸時代、父親は子育てをしていた?
① 全くしていなかった。
② 江戸(東京)ではしていたが、他の地域ではしていなかった。
③ 積極的に子育てしていた。
A1 ③積極的に子育てしていた。
江戸時代、母親は子どもを産み、後継ぎとして子どもを育てるのは、家長である父親の役割でした。浮世絵にも子連れの男性が多く描かれており、『父兄訓』『父子訓』といった父親向けの育児本も数多く出版されていました。江戸時代は、子育てに熱心なお父さんが多かったのですね。
Q2 江戸時代の「親」として、本当に存在したのは?
①名づけ親
②乳付け親
③取り上げ親
A2 ①②③(全部〇)
江戸の子どもたちは、たくさんの「親」に見守られて育ちました。臍の緒を切る「取り上げ親」や生後2日間授乳を任せる「乳付け親」、名前を授ける「名づけ親」などです。
こんなにも多くの「親」が子育てに関わった理由は、当時の子どもの死亡率が高かったから。子どものすこやかな成長はまさに奇跡であり、将来の江戸を担う子どもは地域みんなの宝だったのです。まわりに頼れる人がいるのは、現代のママにとってうらやましい限りですよね。
Q3「教育ママ」という言葉が生まれた年代は?
①1960年代
②1980年代
③2000年代
A3 ①1960年代
「教育ママ」という言葉が生まれたのは、1963年です。わが子を「いい学校、いい会社」に入れようと必死になるあまり、子どもに過大な期待と教育を課す母親という意味です。
その頃は、多くの父親が高度経済成長期の企業戦士として猛烈に働き、家では、母と子が「勉強」を中心として濃密につながるという時代でした。「とりえのない子には『有名校出身』というレッテルをつけてあげなさい。それが、せめてもの親心というものである」と書いた家庭教育書もありました。
Q4 1980年に流行ったご近所の母親同士で協力し合う「育児ネットワーク」、都会(都市部)と田舎(郡部)のうち、どちらで盛んだったでしょうか?
①田舎
②都会
③どちらも盛んだった
A4 ②都会
日常の挨拶など通常の近所づきあいは都会より田舎の方が盛んですが、子育てをめぐる近所づきあいに限っては、都会の方が盛んでした。
なぜなら、いつの時代も、子どもは家族だけでは育てられないから。周りに親族や昔からの知り合いがあまりいない都会の親たちは、お互いに助け合うために「育児ネットワーク」をつくり、情報交換をしたり、支え合ったりしたのです。
Q5 今の時代に、望まれている父親像は?
①昔と同じような「権威のあるパパ」
②子どもと仲良く遊ぶ「友達パパ」
③夫婦で子どもをケアし合うケアラー(世話好き)パパ
A5 ③夫婦で子どもをケアし合うケアラー(世話好き)パパ
パパ自身、ワークライフバランスを意識する人が増えています。今後、家庭の時間をより大切にし、パートナーと一緒に子どもの世話をして、その成長を見守っていくお父さんが増えていくでしょう。
時代ごとに、お父さんに求められる役割や子育てへの関わりは大きく変わってきました。今、子育て中のお父さんお母さんの考えや理想は、どうでしょうか? 「父の日」をきっかけに、一度、話し合ってみませんか?