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相談:すぐに手が出て、友だちをたたきます

相談:すぐに手が出て、友だちをたたきます

子育てナビ「あるある」相談室 ~ポピー教育相談室から~

 娘は小さいころから、自己主張は強いのですが、言葉が遅かったため、すぐ手が出ました。幼稚園でも気に入らないことがあると、相手の友だちの顔を引っかいたり、おもちゃでたたいたりします。家で友だちと遊ぶ時も同じです。
私が一緒にいるときは言い聞かせますが、またやってしまいます。

年少・女児のおうちの方から

回 答

 幼児は怒りや喜びなどを全身で表現します。とくに、3歳ごろまでは言葉でうまく表現できない分、手が出がちです。物の取り合いなど、子どものトラブルは、園でも絶えることはありません。言葉の習得が進み、気持ちの抑え方や相手との折り合い方が身につくと、少しずつ落ち着いてきます。とはいえ、幼児であっても、友だちの顔を引っかいたり、おもちゃでたたいたりすることは、相手を傷つけるためとても危険ですし、相手方の保護者の怒りも大きくなりがちです。怪我につながるようなことについては、日頃から「ひっかいてはだめ」「たたいてはだめ」と言葉にして、だめなことはだめときちんと教えておくことがだいじです。
 もし、それまでに教えていなくても、そのようなことがあった時が、教えるチャンスです。お子さんの目を見て、穏やかにしかも毅然と、言い聞かせましょう。「お友だちがけがをしてしまうね」「いたいのはいやだよね」と、してはいけない理由も伝えます。降園時などに相手方のお子さんや保護者に声をかけ、「痛かったでしょう。ごめんなさいね。」と、親が娘さんの前でしっかり謝ることもだいじです。そのような姿を通して、お子さんは、してはいけないことは何かを心と頭に刻んでいきます。また、お子さんが「ごめんね」と謝れた時は、あとで、しっかりほめましょう。正しい行動・望ましい行動をした時にほめておくのは、いけないことをした時に叱るよりも、はるかに効果がありますよ。
 おうちでおかあさんやおとうさんに同じことをした時は、「痛いよお」とはっきり言って、「たたかれると、とっても悲しい…」としんみり言って聞かせます。相手の気持ちを大人が代弁し、痛さや悲しい気持ちをお子さんに感じ取らせます。おうちでどのように言葉で伝えればよいかの練習(ロールプレイ)をしておくことも効果的です。あやまることもゆずることも、ごっこ遊びの中で学んでいきます。言葉で伝えることが大切という気持ちを育て、きちんと言えたら「えらいね、手を出さなかったね」「ゆずれたね」「あやまれたね」と、その場でほめましょう。

回答担当:全家研ポピー対話主事
ポピーでは、教職経験豊富な対話主事先生が会員からのさまざまの子育て、家庭学習に関するお悩みにおこたえしています。

ポピー会員のおうちの方へ、お悩みの際はポピー教育相談をご利用ください。

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