
注意すると感情的に反応するので困っています
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注意すると感情的に反応するので困っています
小5・男児のおうちの方
最近、息子に何か注意すると、ドアを強く締めて出ていったり、物を投げたりすることがあります。特に宿題やお手伝いをうながすと、すぐに感情的になり、話ができなくなってしまいます。どう対応すればいいのでしょうか?
注意すると感情的に反応するので困っています…へ教育対話主事からの回答
親は冷静に対応しましょう
お子さんが感情的に反応すると、保護者としても戸惑いや不安を感じるのは自然なことです。特に小学校高学年になると、「自分で決めたい」「干渉されたくない」といった気持ちが強くなる一方で、自分の気持ちをうまく言葉にできず、イライラした気持ちが行動に出やすくなります。そんなときこそ、大人が感情に巻き込まれず、冷静に対応することが、お子さんの安心につながります。
①感情が高まっているときは距離をとる
子どもが怒りや不満を爆発させているときに、無理に話を続けようとすると、ますます気持ちが高ぶってしまうことがあります。そんなときは、親もいったん深呼吸! あるいは、別の部屋に行ったり、外の空気を吸ったりしてみましょう。少し距離をとり、お互いが落ち着く時間を取ってみましょう。その後、冷静な話し合いがしやすくなります。
②子どもの気持ちを言葉にして寄り添う
お子さんが落ち着いてきたら、「宿題したくなかったんだね」「やらなきゃって思っていたのに、言われて嫌だったんだね」と、代弁してみましょう。気持ちを言葉にしてもらえることで、「モヤモヤしていたのは、そういうことだったんだ」「自分は、そう感じていたんだ」と心の中を整理できるようになります。
③子どもの気持ちをよく聴く
子どもの感情的な反応の裏には、「わかってもらえない」「聞いてもらえない」といった思いが隠れていることもあります。子どもの気持ちに寄り添って「何が嫌だったの?」「どんな気持ちだったの?」と穏やかに聞いてあげることで、子どもは「分かってくれる」と感じながら、自分の思いを上手に表現できるようになっていきます。
④「子どもの味方」になって提案する
話を聴いたあとは、「そう思ったんだね」とまず受け止めましょう。その上で、「一度に全部やるのは大変だよね」「少し休憩してからにする?」など、子どもに寄り添う提案をしてみましょう。子どもは「分かってくれている」と感じ、前向きな関わりにつながっていきます。
⑤「いつも味方だよ」メッセージを日常に
たとえ言い合いになった後でも、「おはよう」「いってらっしゃい」と、いつも通りのあいさつや声かけを続けてみましょう。たとえ返事をしなかったとしても、その言葉には「あなたのことを大切に思っているよ」「いつでも味方だよ」というメッセージが込められます。何気ない日常のやりとりが、子どもにとっての安心感となり、少しずつ心を開いていきます。
お子さんが感情をコントロールできるようになるには時間と経験が必要です。うまくいかない日があっても大丈夫。親が冷静に関わり続けることが、信頼関係を深める一番の近道です。今は難しく感じるかもしれませんが、無理のないところからできることを始めていけば大丈夫ですよ。
回答担当:全家研ポピー対話主事
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