相談:勉強の取りかかりが遅く、分からないと怒り出します
子育てナビ「あるある」相談室 ~ポピー教育相談室から~
内弁慶で、家では反抗的です。勉強も気分が乗らないと、始めるまでに時間がかかります。分からない問題を教えようとしても、素直に聞けず、考えることをやめているような状態で、最後は怒り出します。
小1・おうちの方から
回 答
「やる気」を育んで
小学生になると「やりたくない勉強」にも向かわねばなりません。そこで、「やる気」という内面的な力を育てていくことが大切になっていきます。
まず勉強の時刻を考えます。お茶やお菓子などでくつろいだおしゃべりタイムを過ごし、「さあ、次は勉強だね」というスケジュールが望ましいですね。できるだけ毎日同じ時刻に設定し、生活のリズムに組み込みましょう。
次に学習環境を整えます。テレビを消し、学習に関係ないゲーム機、おもちゃ、漫画などを片づけて学習場所を整えます。1年生ではリビングのテーブルでもよいでしょう。
さらに、勉強時間を決めます。目安は、学年×10(~20)分です。気持ちをすばやく切り替え、集中することが大切なので、最初は短めに設定します。約束より早く勉強が終わったら「がんばると、早く終わるね」とほめてあげましょう。この時、延長しないことが大切です。
また、「分からないところは、聞いてね」と声をかけ、お子さんと一緒に問題を読みながらヒントを出しましょう。「あきらめずに最後まで頑張ったね。えらい!」と声をかけてあげましょう。答え合わせのときは、花まるをつけ、「よくできました。すごいね」とほめて、抱きしめてあげましょう。オーバーに感じるかもしれませんが、このやりとりが、やる気や話を聞く態度を育てます。この繰り返しで、「自分はやればできるのだ」という気持ちが育ちます。これがやる気を支える基本です。
回答担当:全家研ポピー対話主事
ポピーでは、教職経験豊富な対話主事先生が会員からのさまざまの子育て、家庭学習に関するお悩みにおこたえしています。
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