園に行きたくない!登園しぶりへの先生のアドバイス

園に行きたくない!登園しぶりへの先生のアドバイス

園生活Q&A

園に行きたくない!春休みや夏休みなど長期休みの後は、登園しぶりが増える傾向に。先生に家庭でできる対応策をうかがいました。

進級時の春休みやGW、夏休み・冬休みなどの長期のお休みのあとに増えやすい登園しぶり。元幼稚園教諭で、幼児教育学の専門家の前田和代先生に、アドバイスをいただきました。

前田和代先生

前田和代先生

東京家政大学児童学部児童学科児童学科准教授
専門は幼児教育学、保育学。元幼稚園教諭で、子どもの遊びと育つ力について造詣が深い。

Q. 夏休みを経て、登園をしぶるように。どうしたらよいでしょう。

登園しぶり 園に行きたがらない 行くのを嫌がる

A. 家族でいるときは、ゆっくりと休息できるように

 お休みが終わる前にお子さんだけでなく家族みんなで生活リズムを整えましょう。起床時間、昼食時間、夜の過ごし方などの時間の使い方を見直します。また、園バッグや園服の用意など身支度に関する準備も前もって行い、スムーズに生活リズムを取り戻せるようにしておきましょう。さらに、担任の先生や友だちを話題にしたり、夏休みや冬休みであれば暑中見舞いや年賀状を出したりして、「みんなと会うのが楽しみだね!」と話題にするのも効果的です。

 長期休み明けの登園しぶりは、久しぶりの園に対する緊張や不安から起こります。しかし、以前の園生活を思い出したり、先生や友達と再会したりすることで、登園しぶりが短時間で終了することも多いです。必要以上に心配することはありません。

一方で、夏休みが明けてすぐに運動会に向けての活動が始まるなどで慌ただしくなることもあるので、お子さんが心身ともに疲れてしまわないよう、家庭ではゆっくりと休息できるようにしてあげてください。

 また、登園の時間にいきなり大泣きしたり、「園に行きたくない」と頑なに言う場合には、最初は頑張っていたけれど、本当は「もっとおうちのかたといたい、甘えたい」という思いが原因のことも。そんなときは、お子さんの気持ちを受けとめつつ、「ママと○○ちゃんの秘密ね」などと言って園の帰りにおやつを買ったり、ときには寄り道をしてみたりして気分転換をするのも有効です。このときに大切なのは「園に行ったからご褒美」ではなく「きょうはちょっと特別(秘密)」というワクワク感をもたせること。親子で一緒にワクワクする時間を過ごすことで、お子さんの気持ちが満たされます。

イラスト/内田コーイチロウ

SHARE!

  • LINE
  • X(旧Twitter)
  • Facebook

TOP