「サンタさん、いないんだって」にどう応える?

「サンタさん、いないんだって」にどう応える?

園生活Q&A

発表会の前後にどんな言葉をかける? 子どもが「サンタさん、いないんだって」と言ってきたら、どう応える?

クリスマスシーズンが近づいてくるとあちらこちらで持ち上がるサンタがいるか問題。信じているお子さん、いろいろ疑問を持ちながらも信じたいお子さん、口では「いないんだよ」と言いつつ内心は・・・のお子さん、実にさまざまです。

 元幼稚園教諭で、幼児教育学の専門家の前田和代先生なら、どんな声かけをオススメしますか?ということで、うかがいました。

前田和代先生

前田和代先生

東京家政大学児童学部児童学科児童学科准教授
専門は幼児教育学、保育学。元幼稚園教諭で、子どもの遊びと育つ力について造詣が深い。

Q 「サンタさん、いないんだって」と言ってきました。親としてはまだ信じさせてあげたい気も……。どうしたらよいでしょうか

サンタ いない どう応える

A 「いる」「いない」が答えではなく、どう思うかを話題にしましょう。

「どうしてそう思うの?」などと、質問してみてください。もしかしたら「△△ちゃんが言っていた」などと言うかもしれませんね。そうしたら「○○(お子さん)はどう思うの?」と聞いてみましょう。「いると思う」や「いないと思う」などと、お子さんが出した答えには「そっか、そうだね。」と共感しましょう。「サンタさんはいない」と結論づけるのも「やっぱりサンタさんはいる」と思うのも、その子の思い。その思いを大切にしてあげてください。

「ママはどう思う?」と聞かれることもあるでしょう。それもそのときの気持ちを伝えるだけでよいと思います。「子どものとき、○○だったからいると思っていた。でも大人になったらいなくなった」などという説明でもOKです。

「サンタクロースをずっと信じている=幼い」ということではありません。ファンタジーの世界を楽しむ力があると解釈することができます。反対に、「サンタクロースはいない=現実的でだめ」ということでもありません。考え方が変わるのも育ちです。どちらの思いにも寄り添い、共感することが重要です。

イラスト/内田コーイチロウ

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