やってみたら、すぐできる 親子で磨こう!「書く力」◆好きな歌詞を書く◆
親子で磨こう!「書く力」
インターネットやSNSが普及した今、文字や文章を書く機会が減ったことで、子どもの学力への影響が心配されています。
そこで、ふだんの生活の中ですぐに取り入れられる「書く力」アップのための工夫をご紹介します!
書く力レッスン5
好きな歌詞を書き写そう!
「書く力」が十分でない子どもは、書くことがめんどう、つまらないと思っているかもしれません。
そんなときにおすすめなのが、「好きな曲の歌詞を書いてみる」こと! いつも何となく聞いている歌の歌詞。文字にしてみると、思わぬ発見があるかも!?
*やり方
まずは、書いてみたい歌詞を決めましょう。よく歌っているもの、お気に入りの歌、アニメのテーマソングなど、探せばいろいろ出てきますね。
一つに絞れないときは、2〜3曲を候補にあげておくとよいでしょう。
「お友だちと歌うために、歌詞を覚えたい」「好きな歌を人に教えてあげたい」など、具体的な目標があると、なおよいですね。
書き写してみたい曲が決まったら、実際に歌詞を書いてみます。
ここでは、童謡「赤とんぼ」の歌詞(作詞:三木露風)をご紹介しましょう。
夕やけ小やけの 赤とんぼ
おわれて見たのは いつの日か
山の畑の くわの実を
小かごにつんだは まぼろしか
十五でねえやは よめに行き
お里のたよりも たえはてた
夕やけ小やけの 赤とんぼ
とまっているよ さおの先
文字に書こうとすると「この部分は何て歌ってるの?」「この歌詞は何という意味?」と、気付くことが出てきます。
(子)「おわれて」ってどういう意味? 追っかけられたの?
(親)あのね、「背負われて」という意味なんだよ。
(親)だから「おんぶされていた」ってことなんだ。
(子)えーっ、そうなんだ!
(親)小さいときに、おんぶされて赤とんぼを見たんだね。
(子)そういうことか!
書き写し終えたら、その歌詞を見ながら、実際に歌ってみましょう。好きな歌の歌詞をしたためて歌う楽しさは、きっと心に残るはずです!
(イラスト:あきんこ)
レッスンのコツ
・難しい字は、ひらがなで。歌詞の聞き取り間違いは気にしない。まずは1曲書き切ることを目標にしましょう。
次回も、簡単にすぐできるアイデアをお伝えします!