やってみたら、すぐできる 親子で磨こう!「書く力」◆宣伝ごっこ◆
親子で磨こう!「書く力」
インターネットやSNSが普及した今、文字や文章を書く機会が減ったことで、子どもの学力への影響が心配されています。
そこで、ふだんの生活の中ですぐに取り入れられる「書く力」アップのための工夫をご紹介します!
書く力レッスン6(最終回)
宣伝ごっこをしてみよう!
「書くこと」のおもしろさは、それを読んだ人に、自分のメッセージや言いたいことが、より効果的に伝えられるところにあります。
身の回りのものを相手に伝える「宣伝文(キャッチコピ−)」を書いてみて、そのおもしろさを味わってみましょう。
*やり方
身の回りのものを、何でもよいので1つ選んでみます。いつも使っている文房具、好きなおやつ、お気に入りのぬいぐるみやおもちゃなど、思いつくものを挙げてください。
次に、選んだものについて、次の順番に沿って文を書いてみます。
1 何を紹介するか
どんなものや、どんなことを宣伝したいのかを書きます。
2 どこが好きか、それがあってよかったことは何か
道具なら、それを使っているとき、食べ物なら、食べているとき、スポーツならばそれをやっているとき、どんな気持ちになるのかや、気に入っている点を書きます。
3 みんなにアピールする一言は?
みんなに「これがいいよ」「おすすめだよ」と伝える一言を書きます。
書き終えたら、おうちの人に発表しましょう。
おうちの方も同じように宣伝文を書いて、お互いに紹介し合ってもよいですね。
(子ども)あのね、気に入っていて宣伝したいのは、うさぎのくつ下だよ。
(親)そうなんだ! どんなところが気に入っているの?
(子ども)かわいいうさぎが、右と左を教えてくれるの。
(親)わあ、ほんとだね!
(子ども)あのね、かわいいお守りみたいだよ。
(親)そっか、いつも元気をくれるんだね。
レッスンのコツ
・多少の文字の間違いは気にせずに、まずは「書き終えられる」ことを優先しましょう。
・「お守りみたいな、ラッキーくつ下」など、キャッチコピーを一緒に考えても楽しいですね。
好きなもの、伝えたいことを文章にすることで、子どもがふだん考えていることを改めて知ることができます。
文章を書くことは、子どものそのときの成長を、言葉という形で残すことです。気持ちを伝え、思いを共有しながら、子どもの成長の足跡を残していってください。
(イラスト:あきんこ)
連載はこれで終了です。どうもありがとうございました!