食の細いわが子。給食へはどう対応するのがよいでしょうか?
親野先生の親力診断
お子さんとどのように関わり、どのような言葉をかけ、
どんなコミュニケーションをとっていますか?
言い方ひとつ、やり方ひとつで子どもは大きく変わります。
ポピーの「親力診断」をよりよい親子の関係づくりにお役立てください。
診断してくださるのは……
親野 智可等(おやの ちから)先生
教育評論家。教師経験をもとに子育て、親子関係、しつけ、勉強法、家庭教育などについてInstagram、Threads、Xなどで発信中。「子育て365日」「反抗期まるごと解決BOOK」などベストセラー多数。「ドラゴン桜」の指南役としても著名。オンライン講演を含む全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。
今回の親力診断
食の細いわが子は給食を全部食べられません。
前担任は残してもいいと言ってくれましたが、
新しい担任は「もっと食べなさい」と言います。
それで、最近わが子の元気がありません。
あなたならどうしますか?
いい機会だから、わが子にがんばらせる
「食が細いから大めに見てください」と頼む
タッパーを持たせて、残ったものを持ち帰らせる
どれが正しいか、ではなく、実際問題自分がどうしているか……と考えて答えてください。
……選びましたか?
それでは親力診断、スタートです!
診断結果
親野先生の解説動画でご覧ください。
動画の概要は下をチェック!
Aを選んだ場合
いい機会だから、わが子にがんばらせる
食事というものはがんばって食べるというものではありません。同じ学年の子どもでも食事量には個人差があります。一度に食べられる量が少ない子どもに生理的に無理なことを押し付けるのは良くありません。知人で子どものときにバナナを無理やり食べさせられて今でもバナナを食べられない人もいます。
Bを選んだ場合
「食が細いから大めに見てください」と頼む
おうちの人が大人の交渉術でわが子を助けてあげてほしいと思います。給食のことが気になっていると、毎日、暗い気持ちで学校に行かなければなりません。当然勉強への集中力も下がって子どもらしい快活さが消えてしまうということもあります。給食のせいで登校できなくなるという子もたくさんいます。
Cを選んだ場合
タッパーを持たせて、残ったものを持ち帰らせる。
給食の残りを持ち帰ることはできません。衛生上の観点で食中毒の防止も含めて、危険性があるので認められていません。
今回のポイント!
大人の交渉術で、お子さんを助けてあげましょう。
まずは先生に日頃の感謝の気持ちを伝え、良い雰囲気を作ります。その後、
・クレームではなく相談をする。
・家庭での苦手克服の取り組みをアピール。
・学校に行けなくなったことなど、つらい体験を話す。 などです。
わが子を助けてあげられるのは親だけです。いきなりクレームをつけるのではなく、
大人の交渉術を使ってお子さんを守ってあげましょう。
今日も明るく楽しく、元気にお過ごしください。
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