いつまでも寝ない子に、何と言いますか?
親野先生の親力診断
お子さんとどのように関わり、どのような言葉をかけ、
どんなコミュニケーションをとっていますか?
言い方ひとつ、やり方ひとつで子どもは大きく変わります。
ポピーの「親力診断」をよりよい親子の関係づくりにお役立てください。
診断してくださるのは……
親野 智可等(おやの ちから)先生
教育評論家。教師経験をもとに子育て、親子関係、しつけ、勉強法、家庭教育などについてInstagram、Threads、Xなどで発信中。「子育て365日」「反抗期まるごと解決BOOK」などベストセラー多数。「ドラゴン桜」の指南役としても著名。オンライン講演を含む全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。
今回の親力診断
いつまでも寝ない子に、
あなたなら何と声をかけますか?
【A】寝る時刻も守れないなんて、そんなにだらしなくてどうするの!
【B】もう寝ないと、明日また起きられないよ
【C】さあ、もう寝よう。早寝早起きで、明日も元気いっぱいがんばろう!
診断結果
結果で一喜一憂する必要はありません。じっくり解説を読んで参考にしてみてください。
言われる側の気持ちになってみましょう。
【A】を選んだ人は…
だらしない」と決めつけるのは、相手の人格を否定することです。言われたほうは、深く傷つき長く心に残ります。
【B】を選んだ人は…
「○○しないと○○できないよ」のような否定語を使った言い方だと、言われたほうはいい気持ちはしません。それでは、言われたことを素直に受け入れようという気にはなりません。
【C】を選んだ人は…
このように肯定的な言い方をされると、誰でも気持ちがいいものです。言われたことを素直に受け入れて、前向きにがんばろうという気になるものです。
今回のポイント!
「物も言いようで角が立つ」です。 言う前の自己翻訳が大切です。
同じことを言うにしても、言い方によって受ける側の気持ちはまったく違ってきます。
なんとか言うことを聞かせたいという気持ちが強いと、否定的な言い方が多くなります。また、イライラの感情をぶつけることで、言った自分は一瞬すっきりした気持ちになれますが、言われたほうはいい気がしないので、素直に聞いてはくれません。
おまけに、お互いの人間関係が損なわれ、積み重なると、まったく言うことを聞いてくれなくなります。
ですから、相手の気持ちを考えて、気持ちよく受け取ってくれる肯定的な言い方をすることが大切です。そういう言い方のほうが人を動かす力は強いのです。
さらに、子どもは親の言い方を自然に学び取るということも覚えておいてほしいと思います。毎日の生活で、親から子どもに向けられる言葉の影響は、まさに絶大です。子どもは、いつも親から言われる言い方で友だちにも接するようになるのです。
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