☆動物の子育てクイズ第一弾(類人猿編)
めざせ!ポピ親
「ポピ親」とは、ほどよい距離感でポジティブな子育てをする親というポピー独自の造語。
今どき親子の最適な距離感を一緒に考えませんか。
今月のテーマは…! 動物の子育てクイズ第一弾(類人猿編)
動物の子育てに目を向けると、子育てのヒントが見つかるかも⁉ そこで、今回は、人間とよく似た動物(オランウータン、ゴリラ、チンパンジー)の子育てを見てみましょう。
クイズ1
チンパンジーの子どもは、何年で離乳する?
A 3年
B 5年
C 7年
正解は…B5年
チンパンジーは、5年で離乳します。離乳したときには、永久歯が生えていて、大人と同じものを食ることができます。
ちなみに、ゴリラは3~4年、オランウータンは7年かかります。
しかも、その間、母親は子どもにべったり寄り添います。
一方、われわれ人間は、6歳ごろにならないと、永久歯が生えないにも関わらず、1~2歳で離乳します。
これは、きょうだいを産むためだと言われています。離乳食やきょうだいのお世話で人間の子育ては大変なのです!
クイズ2
ゴリラの脳は何歳くらいで成長が止まる?
A 1年
B 2年
C 4年
正解は…C4年
ゴリラは、4歳で大人の脳になります。
ちなみに、人間の子どもの脳は12歳~16歳頃まで成長を続けます。
人間の脳は、ゴリラの3倍の大きさです。脳を大きく成長させるためには脂肪が必要なので、人間の赤ちゃんは、ゴリラの赤ちゃんの2倍ほどの大きさで生まれます。
クイズ3
群れをつくらないのは?
Aオランウータン
Bゴリラ
Cチンパンジー
正解は…Aオランウータン
オランウータンは群れをつくらないので、本当に「孤育て」状態。しかも7年も!
母親は、子ども同士で遊んでいる時間は、忍耐強く食事をとるのもがまんするそうです。「遊び」の重要性をしっかり理解して、子どもを見守っているのですね。
クイズ4
家族と一緒に食事をするのは?
Aチンパンジー
Bヒト
Cゴリラ
正解は…Bヒト
争いのもとになる食物を誰かと一緒に食べるのは、ヒトだけです。つまり、家族と食事をするのは、私たち人間だけなのです。
人間の社会性は、食物を運び、仲間と一緒に安全な場所で食べる「共食」からはじまりました。
人間にとって家族との食事は、今も大切にしたいものの一つです。
クイズ5
ゴリラの父親は、子どもの世話をする?
A全く世話をしない
B群れの子どもの世話をする
C最初の子ども1頭だけの世話をする
正解は…B群れの子どもの世話をする
オスのゴリラは、ある年齢に達すると背中に白い毛が生えてきて、「シルバーバック」と呼ばれます。群れを率いるシルバーバックは、メスには優しくし、子どもの保護者となります。子どもがシルバーバックになつくには、母親の巧みな戦略もあります。
子どもが成長して重くなると、抱っこして移動するのが大変になります。そこで、母親は自分が食事に行くときには、子どもをシルバーバックのそばにそっと置いていきます。群れの複数のメスが同じことをするので、シルバーバックの周りは保育園のようになります。
シルバーバックと子どもたちは遊びながら、かなり長い間、大人になるまで親密な関係が続きます。ゴリラのお父さんは、次世代パパの鏡と言えますね。
いくつ正解しましたか?
さまざまな動物の子育ても参考にしつつ、子どもとよりよい時間を過ごしたいですね。
参考文献:ゴリラからの警告「人間社会ここがおかしい」 山極寿一
「スマホを捨てたい子どもたち」山極寿一
※参考文献をもとに、編集部で独自に作成した記事です。