
気になるわが子の「過剰反応」2~「これ食べない」「この服イヤ」には理由がある!~
先生の子育てインスタライブ
目次
「これ食べない!」「この服きらい 着たくない!」など、お子さんの普段の生活で、どうして?何で?と戸惑うことはありませんか?
それ、実は、理由があるんです。お子さんの行動に隠されたサインについて、6月に続いて、ポピー教育対話主事のもりちゃん先生とおしゃべりするインスタライブを10月9日(木)に開催しました。
ライブのアーカイブ動画と、お話のポイントをお届けします!
その1▶「食べず嫌い」の裏にある子どもの気持ち
「食べず嫌い」の裏にある子どもの気持ち 再生時間:3分58秒
「食べず嫌い」の裏にある子どもの気持ち ポイント
▶「食事」についての皆さんの声
【困っていること】
・偏食で野菜や果物を食べてくれない
・癖のあるニラやネギは食べるのに、レタス・白菜・キャベツといった葉物野菜を食べないのが不思議
・肉、野菜、魚をほとんど食べない
・においを嗅ぐだけで食べる食べないを判断する
・嫌いな野菜を口から出そうとする
・りんごとバナナは食べるが、それ以外の果物とジュースを口にしない
【工夫していること】
・どうしても食べないものは、細かく切って麻婆豆腐やハンバーグ、カレーやシチューに混ぜる
・とにかく一回食べてから食べる食べないを決めて、と言っている
▶「食べず嫌い」の裏にある子どもの気持ち
・食べず嫌いではない場合もある
・私の担任時代の経験から
①「一口食べなさい」の罪深さ
味覚過敏の子どもにとっては苦しみでしかない
②教え子の実例
→しいたけを「虫みたい」と言う子
→白いご飯を「骨みたい」「歯を食べているみたい」と言う子
その2▶「味覚過敏」とは?
「味覚過敏」とは? 再生時間:4分53秒
「味覚過敏」とは? ポイント
▶「味覚過敏」の分類
・色縛り
→黒・赤・白などの色で食べられないケース。
例えば、黒の場合「海苔」が絶対にダメ、白の場合「白米」が絶対にダメ など。
・見えない縛り
→肉まん、アンパンのように、入っているものが見えないものが食べられないケース。
・混ざり縛り
→チャーハンなどのように、色々なものが混ざっていると食べられないケース。
カレーもライス部分は大丈夫だが、カレーがかかっている部分はダメ など。
・匂い縛り
→納豆など、匂いがきついものが食べられないケース。
・触感縛り
→こんにゃく、なめこなど、ぐにゃぐにゃしたものが食べられないケース。
味覚過敏の大半が触感縛りのことが多い。
▶味覚過敏かどうか?の見極め方
・幼児期から小学校低学年くらいまでは、自分の苦手を言葉で表現することが難しい。
→「まずい」「きらい」「おいしくない」という簡単な言葉でしか表現できない
観察と記録が大切
▶ポイント
・好き嫌い=わがまま と決めつけない
→このことを意識するだけで、子どもへの接し方が変わる。
→良い親子関係のための第一歩
▶「味覚過敏かも?」と思ったら…
・専門家からのアドバイスを仰ごう(小児科医、地域の発達支援センターへ相談)
・味覚過敏があると診断されたら、園や学校へ報告し、情報共有を
※学校では給食を無理に食べさせる指導はほぼしていないので、安心して相談しよう。
その3▶「この服イヤ」の裏にある子どもの気持ち
「この服イヤ」の裏にある子どもの気持ち 再生時間:3分57秒
「この服イヤ」の裏にある子どもの気持ち ポイント
▶「洋服」についての皆さんの声
【困っていること】
・保育園に着ていくスモックと下に着ている服の袖がぴったり合わないとダメ。
冬になるとその上にアウターを着せるのが本当に大変。「なんかへん!」と朝から大騒ぎで憂鬱。
新しいものを用意しても、ゴムがきついといって履いてくれない。
・セーターを着させようとしても静電気が起きるのを嫌がって着てくれなくなった。
・ズボンのゴム部分が嫌で着られない。体操着が着られないので、学校に承諾を得て、体操着に似たTシャツやズボンを履かせている。
【工夫していること】
・本人の着心地の良いものを選ぶ。
・首元のタグを切る。
・気に入ったズボンは色違いで買う。できるだけ買うときは本人に試着してもらう。
・気に入った服ばかり着るので、買う前に見せる。こだわりが強いので選ばせるようにしている。
▶「この服イヤ」の裏にある子どもの気持ち
・言葉で伝えにくい上に、第三者からは見えにくい「困りごと」
・大人でも服のタグがチクチクしてイヤな場合があるが、それがどうしようもなく嫌だ、我慢できないレベルの場合がある。
・私の経験から
→頭をなでるのを嫌がる子
→どんな場面でも(たとえプールでも)上履きを脱げない子
その4▶「触覚過敏」とは?
「触覚過敏」とは? 再生時間:1分31秒
「触覚過敏」とは? ポイント
▶「触覚過敏」とは
・見えにくい困りごと
・子ども自身が感じていることはホンモノ
・触覚過敏は「わがまま」ではなく、脳の感覚処理の違いによって起こるもの
▶ポイント
・親としては「わがまま」と捉えるのではなく、「なんでだろ?」と立ち止まって考えてみよう。
・子ども自身の「イヤな感触」を尊重しよう。
<具体的対策例>
・チクチクする素材やタグを避け、柔らかい服、縫い目の少ない服にする。
・触れる前に声をかける。
・子どもに選ばせる。
▶「触覚過敏かも?」と思ったら…
・医師や専門家からのアドバイスを受ける。
・お子さんが過ごしやすい環境を用意する。
その5▶ 皆さんからの質問・感想
皆さんからの質問・感想 再生時間:4分33秒
寄せられた質問・感想
【感想】自分自身も帽子の紐が首にかかるのが苦手です。これも触覚過敏なのかな?と思った。
→子どもも帽子が苦手というケースがよくあるので、本人の嫌だという気持ちを大切にしよう。
他の部分の過敏の可能性もあるので、よく観察をしてみよう。
【質問】観察と記録をするときのポイントは?
→お子さんの様子、特に「表情」「言葉」を記録してみよう。
前後の様子も記録しておくと尚良い。(何を食べてイヤと言って、その後どうなった)
色々と工夫したことやその結果も書いておくと良い。
※できる範囲のこと、思い出せる範囲で構わない。
※記録しなくては!と気負うのではなく、気軽にメモを取ることから始めよう。
小さな記録の積み重ねが相談の材料になる。
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