
外出先でのイヤイヤ どうすればいい?
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外出先でのイヤイヤ どうすればいい?
3歳・男児のおうちの方
3歳の男の子です。突然怒り出したり、かんしゃくを起こしたりします。イヤイヤ期なのだと冷静に受け止めようとしていますが、特に外出先でいやいやが始まると、親もどうしていいかわからなくなります。子どもを連れて外出するのは気が重いです。
外出先でのイヤイヤ どうすればいい?…へ教育対話主事からの回答
イヤイヤ期は成長の証
イヤイヤ期は子どもの成長過程で訪れるものだとわかっていても、いつも冷静に対応できるものではありませんね。2歳にピークを迎える子どもが多いことから、「魔の2歳児」という言葉もありますが、個人差があるため、このイヤイヤ期がいつまで続くのか不安にもなります。では、この状況をどのように受け止め対処していけばいいか考えてみましょう。
●まずは共感、次に小声で、そっと伝えましょう
一番気を付けないといけないことは、子どもに負けない勢いで、しかりつけてしまう事です。子どもにとっては自分の思いを言葉でうまく伝えられなくてイライラしているうえに、一番わかってほしい人に叱られると、ますますかんしゃくが強くなります。
まず、「○○がしたいのだね。」「○○が嫌だったんだね」と子どもの思いに共感しましょう。
相談にあるように出先でのイヤイヤは本当に困りますね。出かける前に約束をしておいたとしても、爆発することもあるでしょう。そこで、何とかやめさせたいと思い、きつい言葉で、静止しようとしますが、これは逆効果です。こんな時は「ほかのお客さんに迷惑だから、外へ行こうね」と言って、抱きあげ、場所を変えましょう。この時に大きな声を出したり、黙って力任せに連れ出したりするのは厳禁です。自分のことを分かってもらえないだけでなく、無理やり連れていかれる恐怖で、ますます大泣きするでしょう。そこで「そんなに泣くとお母さんも悲しくなるよ」とお母さんの気持ちを伝えることも忘れずに、必ず、耳元で、ささやくように伝えましょう。そして、落ち着いてから丁寧になぜいけなかったのか、どうすればよかったのかなどを、話しましょう。このようなことを何度か経験することで、我慢すべき場面として子どもの記憶に残っていくことでしょう。
●「いつかは終わるイヤイヤ期」と思って、ゆったり受け止めましょう
イヤイヤ期が起こる理由を脳科学的にみると、思考力や感情の制御、判断力などを司っている前頭前野の成長に関係があり、この前頭前野は6歳くらいまでに緩やかに成長していくそうです。この間に子どもは様々な経験を通して心身ともに成長し、親のかかわりの中で、自己肯定感を高めていきます。
イヤイヤ期はいつか終わります。今の悩みや苦労を笑って振り返れる日がきっとやってきますよ。
回答担当:全家研ポピー対話主事
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