
夏休みがゆううつ、有意義な休みにするには?
子育てナビ「あるある」相談室 ~ポピー教育相談室から~
夏休みは、親にとっても子どもにとっても、生活リズムや学習、食事づくりなどの悩みが増えやすい時期です。
つい「管理」しようとして親子で疲れてしまうこともありますが、見方を変えれば、子どもが自分で考え、決め、行動する力を育てる大切な機会にもなります。
今回は、夏休みを親子で少し楽に、そして前向きに過ごすための関わり方を考えます。
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夏休みがゆううつです・・・
小5 男児のおうちの方
夏休みがゆううつです。学校が長い休みに入ると、毎日のごはんづくりに追われるだけでなく、いやでも家でだらっとしている子どもが目に入ってきて、イライラしっぱなしです。つい大きな声で叱ったりして、よけい疲れます。
今年こそは、有意義な休みにしたいのに…。子どもとどう関わればいいでしょう。
夏休みがゆううつ、子どもとの関わり方は?…へ教育対話主事からの回答
経験豊富な元小学校校長先生がアドバイスします!
「管理」をがまん、「自律」をがんばる
長い夏休みは生活習慣が崩れがち。学校のように時間割があってチャイムも鳴らしてもらえるわけではないから、どうしてもだらだらしてしまいます。でも、叱れば叱るほど親も疲れるだけ。いっそのこと、今年の夏休みは、親が細かく注意するのではなく、ある程度の自由を子どもに与えて、自分で計画させ、自律心(セルフコントロールする力)を鍛える絶好の機会にしませんか。
目先の、「宿題をやったか」とか、「規則正しく生活できたか」とかにこだわる管理的な関わりから、「自律体験チャレンジ、Go!」のような、より教育的な関わりにシフトチェンジするのです。相談の中の言葉をお借りすれば、「管理」をがまんし、「自律体験」を頑張るということです。急がば回れ!その先に、大きな宝物が待っていますよ。
親子で取り組める具体案として、4種類の案をお知らせしますから、楽しそうで、できそうなことから始めてみましょう。
自律体験①自分で決める
何を決めるかは、学齢によって変わりますので、例をあげます。
生活時間の区切り… 寝に行く時間・起きる時間・ゲームの時間
夏休み中のマイ仕事… 水やり・風呂そうじ・洗濯物たたみ・食器洗い
学習時間の割り振り *高学年向き… 全体量から必要な学習時間を時間を割り出して、週間予定表や月間予定表にスケジューリング(一週間ごとにふり返りと微調整を)
考える場面で、少し親が寄り添って、この案は(少し頑張れば)実現可能なものにしていくと、がぜん力を発揮します。夏休みを越えた時には、以前よりも自分で考えたりやり抜いたりする力が育っているはず。これも、よく耳にする「非認知能力」です。
もしも、「子どもが決めるなんてこわい」・「うちの子にはまだ早い」と不安なら、親の方から2つか3つの案を提示して、その中から子どもが選ぶようにするといいのです。
このようなことを、小さい頃から積み重ねてはじめて、中高生や学生・社会人になったときに、「自分で決めて実行する」という自律的な行動がとれるようになるのです。いつまでも、すべてを親の管理下においていないで、「はじめの一歩」を踏ませてみましょう。
自律体験② 学習に楽しさのスパイスを効かす
例えば、
・「読書感想文は苦手だなあ」というときは、親子で読書チャレンジをする。
・「自由研究に意欲が湧かない」というときは、日頃興味のあるテーマで調べ物をして、おじいちゃんおばあちゃんの前で発表する。
というように、学びをイベントにして楽しんでしまうのです。これも、非日常の要素が増える夏休みにこそおすすめ。ゲーム性をもちこむだけで、子どものやる気が変わるのでお試しください。
自律体験③ メリハリをつけて、親子で楽しんじゃう
夏休み全体をのっぺり同じリズムで過ごすより、期間を分けて緩急のメリハリをつけた方がやる気が持続します。たった一つのコツは、夏休み全体を3つのパートに分け、まん中の期間を、ノー筆箱週間にしておくことです。
この期間には、思い切って、「筆箱をしまって、だらだらOK!」、「ちょっとくらいの寝坊もOK!」、「親子でいっぱい遊んじゃおう!」にします。ちょうど、お盆休みをはさむ頃になります。この期間があることで、かえって前後がぴりっとしてきます。自由研究的な課題があるときは、この期間にやってしまいましょう。
「メリハリ」をつけるって心理的にも理にかなっていますよね。「夏休み」にも応用してみてください。
自律体験④ お昼ご飯係をしてもらう
親にとって、夏休みの負担感が大きいのは、給食がなくて、昼ご飯の準備が増えることも大きいとよく聞きます。小学生以上ならば、この点にも参画してもらいましょう。火を使わないメニューならまかせてもよし。心配なら、買い物だけでも、週間メニュー表を立てるだけでもかまいません。子どもにとっては学びの機会、親にとっては少し助かる取組にしてしまいましょう。
これらの提案のどれかを実践すると、イライラが激減し、これまでの夏休みより親子ともに笑顔が増えるはず。お試しくださいね。
※子どもの長いお休みのイライラへの対処法をこちらでもご紹介しています!
回答担当:全家研ポピー対話主事
ポピーでは、教職経験豊富な対話主事先生が会員からのさまざまな子育て、家庭学習に関するお悩みにおこたえしています。
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