
試合で負けて大泣きする子ども。親は何と声をかけるべき?
親野先生の親力診断

お子さんとどのように関わり、どのような言葉をかけ、
どんなコミュニケーションをとっていますか?
言い方ひとつ、やり方ひとつで子どもは大きく変わります。
ポピーの「親力診断」をよりよい親子の関係づくりにお役立てください。
診断してくださるのは……

親野 智可等(おやの ちから)先生
教育評論家。教師経験をもとに子育て、親子関係、しつけ、勉強法、家庭教育などについてThreads、Instagram、X、YouTubeなどでも発信中。「親の言葉100」「子育て365日」「反抗期まるごと解決BOOK」などベストセラー多数。「ドラゴン桜」の指南役としても著名。オンライン講演を含む全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。
親力診断
空手の試合で負けて大泣きする息子。あなたはどうしますか?
空手を習っている1年生の息子が、
試合で負けて大泣きしています。あなたならどうしますか?


たっぷり泣かせてやってから、「どうしたら勝てると思う?」と言って考えさせる

泣くのをやめさせて、「今度がんばればいい」と励ます

泣くのをやめさせて、「なぜ負けたと思う?」と言って考えさせる
どれが正しいか、ではなく、実際問題自分だったら……と考えて答えてください。
……選びましたか?
それでは親力診断、スタートです!
診断結果
空手の試合で負けて大泣きする息子。あなたはどうしますか?
解説動画でご覧ください
動画の概要は下をチェック!
A:たっぷり泣かせてやってから、「どうしたら勝てると思う?」と言って考えさせる を選んだ場合
泣きたいときはたっぷり泣くことで、気持ちがすっきりします。その後で「どうしたら勝てると思う?」という前向きな聞き方で考えさせるといいと思います。この順番なら、うまく気持ちを切り替えて、次に向けてがんばれると思います。
B:泣くのをやめさせて、「今度がんばればいい」と励ます を選んだ場合
泣きたい気持ちを抑えつけてしまうと、気持ちがいつまでもすっきりしません。表面上は泣きやんでいても、泣きたい気持ちがなくなったわけではないからです。
C:泣くのをやめさせて、「なぜ負けたと思う?」と言って考えさせる を選んだ場合
Bと同じで、気持ちがいつまでもすっきりとしません。さらに、「なぜ負けたと思う?」という聞き方だと、「弱いから」「練習しないから」など、マイナスな答えになります。プロの選手が反省するならこれでいいのかもしれませんが、子どもの場合は、Aのように前向きな聞き方がいいと思います。
今回のポイント
まず、思いっきり泣かせてあげましょう。
大人は子どもが泣いていると、すぐに止めたがります。というより、大人が泣いていても、すぐに止めたがる人が多いと思います。これは「泣いているのがかわいそうで、早く立ち直ってほしい」という気持ちがもちろんあるのですが、もう一つの理由があって、「泣いている人を見ていると、自分もつらくなってしまうから」なんです。その状況でのストレスが大きいため、早く逃れたいという気持ちが無意識のうちに働いて、泣いている人を止めたがります。
でも、これは相手のためにならないこともあります。泣きたいときにそれを抑えてしまうと、抑えられたストレスがそのまま心の内側にたまってしまうからです。ですから、泣きたいときには泣いたほうがいいんです。悲しい気持ち、悔しい気持ち、惨めな気持ち、つらい気持ち……。そういう強い感情に襲われたときは、泣くことで発散したほうが精神衛生上、よいです。
人間は、もともとそうするために泣くという能力が備わっています。これは人間だけの能力です。それを使わないで強い感情を抑え込んでいると、いろいろなところに形を変えて出るようになります。イライラしたり、怒りっぽくなったり、攻撃性が高まったり、あるいは無気力、自己否定……など、ネガティブなものにつながっていく可能性が高いです。
なので、親は子どもが泣いているときは「泣いていいんだよ」「泣いちゃえ、泣いちゃえ」「思いっきり泣くといいよ」「悲しいよね、悔しいよね」というふうに共感してあげるといいですね。そうすれば、子どもは安心して泣くことができます。
今日も一日明るく楽しく、幸せにお過ごしください。
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