1年生の勉強法、決め手は「教科書」にあった!

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新1年生の小学校入学準備

ベテラン先生が解説!! 新1年生の小学校入学準備

最終回 

1年生の勉強法、決め手は「教科書」にあった!

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村松 守夫 先生

村松 守夫 先生

大阪府出身。42年間の教員時代は、都立立川ろう学校を最初に小学校10校での勤務を経験。13年間、校長として3校の学校経営を行う。専門は社会科教育と特別支援教育。日本教育技術学会会員。

幼稚園や保育園と小学校とでは、過ごし方はまったく違ってきます。

いちばん違うのが、授業があること。そして勉強をすること。

家庭学習は、どのように進めていけばよいのでしょうか? 

小学校の勉強は、ズバリ、「教科書」がいちばんの基本です。
「教科書に沿って勉強すること」、これが大前提なのです。

そうなんですか? 当たり前のようにも聞こえますが、教科書がいちばん大事なのですね。 

そうなのです。
ところで、単に「教科書」と言っても、都道府県や市町村によって、使う教科書が違っていることをご存じですか?

エッ、そうなんですか!?

教科書って、みんな同じではないのですか?

教科書は、複数の教科書会社が作っています。
ですから、同じ「国語」でも、ひらがなを習う順番が違ったり、掲載される物語や説明文も変わってくるのです。
国語の教科書は3種類、算数はなんと6種類もあるのです。

へえ〜! 知りませんでした!

……ということは、家庭でも教科書に沿って学習するほうが、子どももよく理解できますね!

そう、まさにその通りです。
学校で勉強したことと、家庭で勉強することが、ぴたっと結びつく。
これこそ、小学校の家庭学習のポイントなのです。
例えば筆算の仕方にしても、下のように教科書によってやり方が違います。
今はまだ実感できないと思いますが、入学して授業が始まったら、教科書に沿って勉強することがどれだけよいことなのか、よくわかると思います。


家庭学習をする際は、何かしらの教材があると、学習を進めていくうえでよいサポートになりますね。教材を選ぶときは、教科書に合っているかどうか、ぜひ確かめてみください。

先輩ママの声

*教科書に沿って家庭学習ができると、親としても授業で何を学んでいるのかわかるし、子どもの理解度も把握できてすごく助かります。(神奈川県 2年生のママ)

*教科書と同じ内容だと予習にも使えます。学校で改めて授業を聞くと、とてもよくわかるようです。(大阪府 4年生のママ)

テストに出る問題と同じような問題が自宅学習で事前に解けます。(奈良県 1年生のママ)

*学校の内容とぴったり合わせて勉強できると、親、子ともにテスト対策がしやすくてよいです。働きながらもなんとか見届けることができています。(岐阜県 1年生のママ)


 少しレベルの高い問題など、教科書通りでないものが出てくると、子どもは「習ってない」と言うかもしれません。

 その場合は「もしもできたら、スゴイね」「習っていない漢字が書けたんだ!さすが〜!!」などと、子どものやる気を促す言葉をかけてみましょう。

やる気にあふれる1年生だからこそ、前向きな声かけが、子どもを後押ししてくれますよ

小学校のスタート時は、どんな子も、戸惑ったり、困ったりするもの。

おうちの方も決して例外ではありません。

何より、最初から全てがうまくいかないのは、ごく普通のことなのです。

スタートして間もないときのつまずきは、すぐに取り戻せるもの。

むしろ、最初の小さな失敗は、のちの大きな失敗を防いでくれる予防にもなるのです。

ですから安心して、小学校生活をスタートさせてください。






この記事のまとめ

初めはうまくいかなくても大丈夫!
安心して4月を迎えよう!

(イラスト:松井晴美)
 

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