
悩んでいる子にどう声をかける?
めざせ!ポピ親
悩んでいる子どもに、何かしてあげたい……。そんな思いを形にするとっておきの方法があるんです! 「点数で表しちゃう作戦」と「だれかのせいにしちゃう作戦」です。
気持ちを数値化してみる
子どもの悩みを聞いて何かアドバイスしたいときは、数値化がおすすめ! 子どもに現在の楽しさを10点満点で数値化してもらうのです。すると、子どもの心が見えてきます。まず、悩んでいる子どもに、こう聞いてみてください。
「10点満点のうち、今、どれくらい楽しい気持ち?」
子どもが「7点ぐらい」「3点ぐらい…」などと教えてくれたら、それをきっかけに、「そっかあ、今は3点なんだね。ツライねえ。じゃあ、もう少しだけツラくない5点のときもあるよね。それってどんなとき?」と、状況が今より少しでもマシだったときとの違いを聞いてみましょう。
5点のときが増えるだけでも子どもはとても楽なはずです。

また、「7点を8点に上げるには、どうしたらいいと思う?」と目標設定をするのもアリです。
さらに、「10点になったとき、どうなっていると思う?」と、悩みが解決した未来を想像して考えてみる方法も。
ね、数値化すると、いろいろな「次の手」につながるんです。だまされたと思って試してみてください。

だまされたつもりでやってみました!
・数値化すると、「意外にストレスを感じているんだな」「本人はそれほど気になっていないかも…」など状況がつかみやすくなりました。子どもの気持ちを理解するのにいい手だなと思いました。(R・Hさん/お子さんは4年生と1年生)
・気持ちを点数で表すのはおもしろかったし、自分でも、気持ちがはっきりわかったところが良かったです。(しょうたくん/5年生)
「原因を探さない」という方法
数値化しても、なかなか問題が解決しないときはどうしたらよいのでしょうか?
そんなときは、思い切って、「原因を探さない」という手もあります。
えっ、驚きました?
でも、結構、役に立つテクニックなんですよ。
たとえば、子どもが怠けているのが気になる場合。怠ける原因をいくら探したところで、結局は「ゲームをしすぎるから」「だらしないから」などと、子どもを責めることになってしまいます。
それって、親も子もしんどいですよね。そういう場合は、子どもの中に原因を探すのをやめて、他のもののせいにしちゃいましょう。
「あれあれ、『なまけ虫』がそばにいるのかな? 『なまけ虫』を退治する方法を一緒に考えようか」
など、ほら、原因を探すより楽でしょ。

子どもは解決する力を持っています
点数で表しちゃう作戦も、だれかのせいにしちゃう作戦も、実は根っこは同じです。それは、親子で会話しながら、悩んでいるあなたのことを心配しているよ、いつもそばで見守っているよという親のメッセージを伝えることにあるのです。
それだけで、子どもの悩みは少しは減るはず。減りさえすれば、少しずつ何かが変わっていきます。
