気になるわが子の「過剰反応」~理解できない行動にはワケがある!~

気になるわが子の「過剰反応」~理解できない行動にはワケがある!~

先生の子育てインスタライブ

「なんでこんなに音に敏感なの?」 「なぜ外出先で急に泣くの?」などお子さんの突然の不安や動揺に戸惑うことはありませんか?
それ、実は、理由があるんです。お子さんの行動に隠されたサインについて、教育対話主事もりちゃん先生とおしゃべりするインスタライブを6月12日(木)に開催しました。
ライブのアーカイブ動画と、お話のポイントをお届けします!

その1▶気になる子どもの行動チェック①「耳・聴覚」

再生時間:2分22秒

気になる子どもの行動チェック①「耳・聴覚」 ポイント

聴覚過敏チェックリスト
 判断の目安:
 「よくある」が5つ以上ある場合、聴覚刺激に敏感な傾向があり、生活に支障が出ている可能性がある
 「ときどきある」が多い場合、環境や体調によって音への反応が強まる可能性がある

子育てインスタライブ
子どもとの関わり
子どもの発達
耳
聴覚過敏
目
視覚過敏

その2▶「聴覚過敏」って?

再生時間:3分17秒

「聴覚過敏」って? ポイント 

聴覚過敏」とは

  • たいしたことのない音量の音が大音量で急に降ってきたように感じてしまう。(過敏ではない場合は、耳に入ってきた音を脳が上手に取捨選択できるため、そのように感じない)
  • 幼児・低学年の子どもは自分で大変さを訴えることができないので、聴覚に過敏性があるかどうかを入念に調べることが肝心。

聴覚過敏の子どもに親ができること

  • 音が出る前に一言伝える
  • イヤーマフなどを使ってみる
  • 静かな場所に一時避難できるようにする
  • 怖い音があるのは悪いことではない と伝える
  • 何をしてほしいか本人に聞き、実行する

聴覚過敏の子どもへの周囲のサポート

  • 聴覚過敏は「甘え」や「わがまま」ではなく、感覚の特性による困り事であることを理解する
  • 見た目ではわかりにくいので、周囲の理解と協力が大切

その3▶気になる子どもの行動チェック②「目・視覚」

再生時間:3分17秒

気になる子どもの行動チェック②「目・視覚」 ポイント

▶視覚過敏チェックリスト
判断の目安:
「よくある」が5つ以上ある場合、視覚刺激に敏感な傾向があり、生活に支障が出ている可能性がある
「ときどきある」が多い場合、状況や体調によって反応が強まる可能性がある

子育てインスタライブ
子どもとの関わり
子どもの発達
耳
聴覚過敏
目
視覚過敏

その4▶「視覚過敏」って?

再生時間:3分05秒

「視覚過敏」って? ポイント

視覚過敏」とは

  • 周りが気づきにくいため見過ごされやすい
  • 簡単に言うと「見えすぎ」てしまい、脳が疲れてしまう状態
  • パッと光るもの、色鮮やかなもの、音を出すものに敏感

視覚過敏」の子どもに親ができること

  • 子どもが普段よく過ごす場所では、座ったときに見える景色や周りの様子がいつも同じにしておき、安心できる環境を作る
  • 使わないものは片づけて、余計な刺激を感じさせないようにする
  • サングラスや帽子を活用し、視覚的ストレスを減らす
  • 何をしてほしいか本人に聞き、実行する
  • 本人の感じ方に寄り添い「目を細めたりしないで」などと言わないようにする

視覚過敏」の子どもへの周囲のサポート

  • 視覚過敏は目の異常ではなく、脳の感覚処理の影響だということを理解する
  • 周囲からの理解と工夫で、本人はラクになる
  • 本人にあった対応をしていくと、成長とともに敏感さが変化することもある

その5▶ 皆さんからの質問・お悩み

再生時間:10分54秒

寄せられた質問・お悩み

【質問①】典型的なHSCです。痛みやケガへの過剰反応があります。外出先で転んで足をすりむいただけで再起不能。大けがのように引きずって歩き、その後数日間はその状態。お風呂でぬらすこともできません。
 このような過剰反応が日常茶飯なので困っています。

※HSCとは、Highly Sensitive Child(ハイリー・センシティブ・チャイルド)の略で、「非常に敏感な子ども」や「人一倍敏感な子」と訳されます。

【回答】

  • 親としてまず共感と受容を
  • 状況をお子さんにわかりやすく伝える
  • 子どもといっしょに対処方法を確認する
  • がんばったね、を伝える
  • 絵本などを活用し、痛さの度合いを言葉で表す練習をする

【質問②】ブラインドのように、その外が見えない状況を怖がることがあります。外出先でも、トイレなど先の様子がわからないと不安になって泣き叫び、歩けなくなってしまいます。

【回答】
<短期的対策>

  • 怖がっていることを否定しない
  • 入る前に見通しを伝える
  • 怖くないイメージをいっしょに作る

<長期的対策>

  • ステップを踏む
  • 安心アイテムを持ち歩く
  • だいじょうぶだった体験を成功体験として言語化して伝える(ほめる)

【質問③】同じ服を着たがる傾向があって、朝、幼稚園の制服に着替えるのを「着るのが難しいと嫌がります。

【回答】

  • まずは共感と受容から
  • 触覚過敏があるかどうかを確かめる(改めて、インスタライブで扱う予定)

【質問④】かんしゃくがひどいです。お店に売っていないものを欲しいと言って泣き叫びます。

【回答】

  • 共感と受容
  • 気持ちの受け皿を用意する
  • 落ち着いたら振り返りをする

【質問⑤】すごく怖がりです。ケガをするかも…と心配しているそうで、体育の授業にときどき支障が出ていると担任の先生から聞いています。

【回答】

  • 共感と受容
  • 怖がっていることを否定しない
  • 担任の先生と相談して、できる範囲で取り組ませる
  • 怖さを克服して頑張った場面があればほめる
  • スクールカウンセラーや心理職に相談することも考える

その6▶ まとめと予告

まとめと予告 再生時間1分06秒

子育てインスタライブは、教職経験豊富なポピー教育対話主事の先生がお届けしています。
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