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園生活がスタートしたら…

園生活がスタートしたら…

園生活Q&A

園生活が始まると、我が子の成長を嬉しく思う反面、「園で楽しく過ごせているかな?」「お友だちとなかよくできているかな?」など、気になることも出てくるもの。そこで、幼稚園教諭としての経験もお持ちの東京家政大学児童学部児童学科准教授・前田和代先生にアドバイスをいただきました。

Q1 新しく始まった我が子の園生活。お友だちがちゃんとできるか心配です。

A まず園生活に慣れることを第一に。その後、自然とお友だちの輪が広がります。

「うちの子、引っ込み思案だから、お友だちに自分から声をかけられないかもしれない」「誰とも遊べなくて、1人で遊んでいたらどうしよう」などと保護者のいない環境を初めて過ごしている我が子のことを考えると、心配にもなりますよね。

でも大丈夫。園では4月は、まず生活に慣れること、園で「その子らしさ」を安心して出してもらことを第一に考えています。日々の生活習慣(着替えや排せつ、食事なお)を整え、その子自身が新しい生活になじみ、園生活に興味をもって過ごせるように、保育者はサポートします。子ども同士のつながりはもちろんですが、まず信頼関係をベースに、しっかりと子どもと保育者がつながることで気持ちを安定させるのです。

園での生活に慣れてくる、6月くらいになると、お子さん自身が周りにどんなお友だちがいるかわかってきて、そこから自然とお友だちの輪が広がっていきます。ですから、おうちのかたも4月はまず、園生活に慣れること、園で安心して過ごせることを第一にゆったりとかまえていてください。


Q 園での子どもの様子を知りたいけれど、どうしたらよいでしょうか

A 連絡帳か直接顔を合わせたときに声かけを

保育者も、おうちのかたとのコミュニケーションを大切に考えてています。いちばんよいタイミングは、お迎えのときなどの直接顔を合わせるとき。保育者は他の子どもたちの降園にも対応してますので、一段落するのを待って声かけするのがベストです、逆に保育者のほうからも話したいことがある際は、おうちのかたに声をかけることもあります。バス通園の場合は、なかなかおうちのかたと直接会う機会がないので、私が保育者時代は伝えたいことがあるときは、「今日、こんないいことがありました」と電話していました。ただ、園から電話があると「うちの子、なにかやらかしたのかしら」と思われてしまうこともあるようで(笑)。「いえいえ、いいことのご報告ですよ」と言うと、ほっとされるようでした。

クラスの様子はクラスだよりなどでわかると思いますが、一番知りたいのは、やはり我が子かと思います。そんなときには、連絡帳がとても有効です。一言でも連絡帳にメッセージを残していただけると、保育者は返事を書くでしょう。直接話した方がいいと判断したら、電話をするかもしれません。いずれにしても、連絡帳はとても有効なツールです。「食事は食べられていますか?」や「落ち着いて過ごせていますか?」「どんなあそびをしていますか?」など、短くていいので具体的に知りたいことを伝えられるといいですね。

お子さんに聞いてみるのも一案ですが「楽しかった?」と聞いても「うん」としか答えられないかもしれません。コツとしては具体的に聞くこと。例えば、何かを持って帰ってきたら、「これ、どうやって作ったの?」「誰と作ったの?」などと聞くと、お子さんも答えやすいかもしれません。もちろん、聞いたときの反応で、答えたくない、答えにくいようだと思ったら控えることも必要ですし、話が続くようなら「うんうん、もっと教えて!」と興味をもって受けとめる姿勢も大切です。

イラスト/内田コーイチロウ

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