
プロが伝授! 朝の家事や子どもの朝の準備を劇的にスムーズにする4つの方法
がんばらなくても回る!わが家の仕組み
朝の準備を劇的にスムーズにする4つの方法を、家事と子どもの朝の支度の面から、ライフオーガナイザーの佐藤美香さんが伝授!
目次
朝は毎日バタバタ。「あと10分あれば…」と思うこと、ありませんか? 朝は、ごはんの準備に、子どもの身支度のサポート、登園の準備…。やることが重なる時間帯だからこそ、余裕がなくなりがちです。でも実は、朝の余裕は“朝にがんばって作るもの”ではありません。朝の準備をスムーズにする4つの方法を、「朝の家事を分散させる」、「家事そのもを減らす」、「朝ごはんの準備を逆算仕込み 」、「子どもが自然に動ける朝の仕組みを作る」という観点から、ライフオーガナイザーの佐藤美香さんに、具体的に教えていただきました。

佐藤美香さん
ライフオーガナイザー(日本ライフオーガナイザー協会認定講師)
キッチンや冷蔵庫の整理を中心に、家事がラクになる仕組みづくりを提案。
家事や子育てが少しラクになる工夫を大切に、日々の暮らしを整えるサポートを行っている。
朝の準備をスムーズにする方法1:「理想の朝」からの逆算で、朝の家事を分散させる
朝は“判断”が集中する時間です。「朝ごはんに何を作るか」「必要なものはどこにあるか」「次は何をするか」…。小さな判断が積み重なることで、余裕がなくなっていきます。ポイントは、「朝をどう過ごしたいか?」から考えること。
たとえば、
- 子どもと落ち着いて朝ごはんを食べたい
- イライラせずに送り出したい
そんな理想の朝から逆算して、「朝にやらないこと」を決めていきます。
すべてを前日に準備する必要はありません。できることを少しずつ、別の時間に分けておくだけでOKです。
朝の準備をスムーズにする方法2:「当たり前」を見直して、家事そのものを減らす
朝をラクにするには、「家事を減らす視点」も欠かせません。毎日なんとなく続けている家事の中には、実はやらなくても困らないものもあります。置いていたものを見直すだけでも、掃除する対象そのものが減ります。家事は「やり方」よりも、「そもそも必要か?」を見直すことで、大きく負担を減らすことができるのです。
シンクを例に考えてみましょう。たとえば、排水口のバスケットや生ごみを入れる三角コーナーなどは、細かな部分の汚れやぬめりが気になり、こまめに洗う手間がかかりますよね。そこで、バスケットは使わず、リングとネットだけのシンプルな形に変更すると、汚れがたまりにくくなり、掃除の負担も軽減されます。

また、三角コーナーを置かず、ポリ袋スタンドを使って、その都度生ごみをポリ袋ごと処分しやすい形にするのはどうでしょう。

さらに、洗剤置き用カゴもなくしてみると、ぬめり汚れも気にならなくなるかも。シンク周りもスッキリして広く使えるようになります。

こうした“当たり前”を見直すだけで、掃除や片づけの手間が減り、朝の負担も軽くなります。
朝の準備をスムーズにする方法3:朝ごはんの準備を逆算仕込み
朝ごはんは、朝のルーティンとしては欠かせないものですが、朝ごはんの準備は、分散させることができます。たとえば、以下のような方法はいかがでしょうか。
調理の工程を分散:たとえば、みそ汁の具は先に刻んで冷凍!
朝に包丁やまな板を出すだけで、付随する「洗い物」「片づけ」まで増えてしまいます。毎朝みそ汁を作るなら、具材を切る作業や小分け冷凍は、休日や夜など時間に余裕のあるときに済ませておくのがおすすめ。
油揚げやきのこ類、玉ねぎ・ねぎなどは、切って1回分ずつ冷凍しておくと便利です。冷凍すると、きのこはうまみが出やすくなり、野菜も火が通りやすくなるため、朝の調理時間の短縮にもつながります。芋類・豆腐は食感が変わるため、お好みに応じてご調整ください。
朝はだし汁を入れた鍋に冷凍した具材を加え、火が通ったら最後にみそを溶き入れます。包丁やまな板を使う手間が減るだけでも、気持ちに余裕が生まれます。

献立を考える手間を割愛:たとえばピザの具材やおにぎりを冷凍ストック
朝の負担は“調理”だけでなく、「何を作るか考える時間」にもあります。
そんなときは、冷凍庫に冷凍ピザトーストやおにぎりをストックしておくと、心強い味方になります。トーストの具材はあらかじめ、玉ねぎやピーマンを薄くカットし、ベーコンやコーンと合わせて冷凍。ピザソースを塗ったパンにそれをのせて、さらに溶けるチーズをのせて焼くだけで、手軽に朝食が完成します。おにぎりはレンジでチンするだけともっと簡単です。あらかじめ具材を準備しておくことで、「何を作ろう」と考える時間も減らせます。

さらに、時間のある日におにぎりを作って冷凍しておけば、忙しい朝や小腹が空いたときにも大活躍。電子レンジで温めやすいよう、少し薄めに作るのがポイントです。冷ますときはアルミトレーにのせると、早く冷えて衛生的。鮭や梅など、お茶漬けにも合う具材を入れておけば、電子レンジで温めたあとに、お茶やだしをかけて手軽にお茶漬けとして楽しむこともできます。

朝ごはんの逆算仕込みを気軽に続けるためのポイント
余った食材はそのまま冷凍しておくと、使い損ねの防止にもつながります。時間のあるときにまとめてカットしておいたり、ラップで包んでおいたりと、無理のない範囲で取り入れることが大切です。家族で分担するのも、続けやすくする一つの方法です。
ちゃんと作れないときの選択肢を用意しておく
忙しい朝は、思い通りにいかない日もあります。
そんなときのために、
- シリアルと牛乳
- 自然解凍で食べられる冷凍パン
など、「がんばらなくても成立する朝食」を用意しておくと安心です。“ちゃんと作れなかった日”をなくすのではなく、“それでも大丈夫な仕組み”を作ることが、続けやすさのポイントです。
朝の準備をスムーズにする方法4:子どもが自然に動ける朝の仕組みを作る
子どもの朝の支度をスムーズにするために大切なのは、「早くして!」と声をかけることではなく、子どもが自分で流れを理解して動ける仕組みを作ることです。
朝の流れは、 お仕度ボードやアナログ時計を使って子どもに“見える化”する
着替えや歯みがきなど、朝に必要な動作は「お支度ボード」を使って見える化がおすすめ。お支度ボード用のイラストは、インターネットの無料素材でも揃えることが可能です。

移動できるようになっている
マグネットを動かしたり、終わったら裏返したりと、子ども自身が操作できる形にすることで、「言われたらやる」のではなく、「自分で進める」感覚を育てることができます。
また、時間の見通しを持ちやすくするために、アナログ時計を取り入れるのもおすすめです。デジタル表示よりも、「針がここまで来るまでにやろう」といった伝え方ができるため、「あとどれくらい」「ここまでに」という感覚をつかみやすくなります。
子どもが動きやすい「場所」と「配置」で流れをスムーズに
お支度ボードは、ダイニング横など、必ず目に入る場所に設置します。朝の動線上にあることで、自然と次の行動を確認できるようになります。
また、子どもが小さいうちは、子ども部屋があっても、朝の支度や持ち物の準備を子ども部屋で完結させる必要はありません。リビングやダイニングなど、一緒に過ごす場所に準備スペースを設けることで、生活の流れの中で自然に支度ができる環境になります。さらに、準備スペースに置く物は平日によく使うものだけに厳選しておくことで、迷わずに手に取ることができ、出し入れもしやすくなります。「選択肢を減らす」ことが、子どもにとって動きやすさにつながります。
朝の支度にゲーム性を取り入れるなど、子どもが「やりたくなる仕組み」で習慣に
お支度ボードに加えて、好きな曲が流れている間に朝の支度や登園の準備を終わらせるなど、ゲーム感覚で取り組める工夫も効果的です。また、「ここでやる」「こうしなければならない」と決めすぎず、朝ごはんに集中している間にダイニングで髪を結んであげるなど、その日の状況に合わせて柔軟に対応することも大切です。おうちのかたが無理なく動けることで、気持ちにも余裕が生まれます。
服やタオルを自分で選ばせることで、子ども自身が機嫌よく支度
お気に入りの服やタオルを自分で選べるようにするのもポイントです。多少個性的な組み合わせでもOKとし、「自分で選んだ」という気持ちを大切にすることで、機嫌よく朝の準備に取り組めるようになります。
こうした工夫を重ねることで、子ども自身が朝の流れを意識して動けるようになります。親が一方的に声をかけるのではなく、「次どうする?」と一緒に考える関わりへと変わっていきます。
まとめ
朝を変えるカギは、「朝のがんばり」ではなく、時間の使い方を少しだけ見直すこと。全部を完璧にやろうとしなくて大丈夫です。まずはできそうなことを1つだけ。それだけでも、朝のバタバタはきっと軽くなります。
取材・編集/東京通信社
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