
子どもの紫外線対策 日焼けって防ぐべき? 基本のQ&A
子どもの紫外線対策
目次
夏が近づき、日差しが厳しい日が増えましたね。今、子どもの紫外線教育に注目が集まっています。なぜ紫外線対策が必要なのか? 子ども向けの紫外線教育とは? 気をつけるべきポイントとは? 3回にわたって子どもの紫外線対策についてお届けします。まずは、基本のQ&Aです。
Q1 紫外線って、体に良いの? 悪いの?

A1 紫外線は体に必要ですが、浴びすぎもよくありません
紫外線(日光)には、人体でのビタミンDの合成、ホルモンや体内リズムの調整など、私たちの健康に欠かせない素晴らしい力があります。
その一方で、紫外線を浴びすぎて、いわゆる「日焼け」をすると、肌や目、髪などがダメージを受ける場合があります。
Q2 子どものうちは「日焼け=健康的」というイメージは正しくないの?

A2 紫外線の浴びすぎは、健康被害につながる可能性があります
元気に外遊びをしたり、屋外のスポーツをがんばったりすると、日焼けする場合が多いので、「日焼け=活発で健康的」というイメージがあります。
しかし、日焼けは、医学的には私たちの体が紫外線による被害を防ごうとする防衛反応です。紫外線を全く浴びない生活もよくありませんが、浴びすぎるのも問題なのです。
Q3 子どもは、日焼け対策はしなくていいのでは?
A3 子どものうちから日焼け予防を心がけて
紫外線による皮膚や目へのダメージは、蓄積されることがわかってきています。長年、紫外線を浴び続けていると、慢性障害として皮膚のシミやしわ、ときには腫瘍(良性/悪性)が現れることがあります。紫外線による「光老化」が起こるのです。
シミやしわは加齢による老化と思われがちですが、長年の「光老化」の結果でもあると考えられています。そして、この「光老化」は、適切な紫外線対策により防ぐことができます。
私たちは、子どものうちから大量の紫外線を浴びていますが、その影響は何十年も経ってから現れてきます。子どものうちから紫外線のことを知り、適切な日焼け予防を心がけましょう。
※日本は統計的に見ると、世界では皮膚がんの少ない国の一つです。皮膚がんの罹患率は年間10万人あたり22例ほどと、ほかのがんに比べると罹患数は少ないですが、60-70代以降での発症が大多数を占めます。
※紫外線中のUV-Bという光線が皮膚の細胞のDNAを傷つけ、この修復の際の突然変異が皮膚がんの原因になると考えられています。
Q4 日焼けで肌が真っ赤になる人と、黒っぽくなる人の違いは?
A4 「サンバーン」と「サンタン」の違いです

日焼けには、サンバーンとサンタンの2種類があります。
紫外線を浴びて皮膚に炎症が起こり、真っ赤になって痛くなるのがサンバーンです。サンバーンの後、黒っぽくなるのがサンタンです。
サンバーンは、紫外線にあたって数時間後から赤くひりひりとした炎症が起こり、8時間から 24時間でピークとなり、2~3日で消えます。紫外線を浴びすぎたときは、水ぶくれとなって皮がむけることもあります。
サンタンは、日光にあたって数日してから肌が黒っぽくなる日焼けです。数週間から数ヵ月続きます。紫外線で色素細胞が刺激され、皮膚が黒くなるもとの「メラニン色素」をたくさん作るために起こります。
人によっては、日焼けすると赤くなるけれど、褐色になりにくい人もいます。このタイプの人は、色素細胞(メラニン)によって皮膚を紫外線から守ることができないため、特に紫外線対策が必要です。

Q5 紫外線の強い時期や時間帯は?
A5 日本では6~8月、一日のうちでは正午ごろに注意
紫外線の強さは、時刻や季節、さらに天候、オゾン量によって大きく変わります。太陽が頭上にくるほど強い紫外線が届くため、一日のうちでは正午ごろ、日本の季節では6月から8月に最も紫外線が強くなります。
標高の高いところも日焼けしやすくなります。また、雪や砂は紫外線を強く反射するので、スキーや海水浴のときには、日焼け予防が必要です。

Q6 紫外線教育って、どんなもの?
A6 紫外線と上手につきあっていくための知識を学ぶ教育です
気象庁の観測では、近年、日本各地の紫外線の照射量が長期的に増えてきています。Q3でもあったように、紫外線による影響は後になってから出てくるものもあります。
このため、紫外線に対する正しい知識を持ち、紫外線の浴びすぎに注意しながら上手に紫外線とつきあっていくことが求められています。
世界保健機関(WHO)がガイドブック(※1)を出し、日本でも環境省がHPなど(※2)で注意喚起しています。化粧品メーカーの出張講座などを通じて、子どもたちへの紫外線教育(日焼け予防)に取り組む学校も増えています。
※1「Global Solar UV Index-A Practical Guide」
※2「紫外線環境保健マニュアル2020」環境省
子どものうちから日焼けを防ぎましょう
健康のためにも、子どものうちから紫外線について正しく知っておくことが必要ですね。
では、おうちではどんなことに注意したらよいのでしょうか? UVクリームなどの望ましい使い方とは?
来月は、おうちでできる日焼け対策について、具体的なアドバイスとポイントを紹介します。来月号もお見逃しなく!
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