
日焼け止めメーカー監修 子どもの日焼け止めの使い方とそのほかの紫外線対策
子どもの紫外線対策
紫外線っていつ頃気をつけたらいい?日焼けした後のケアは?落とし方は?日焼け止めメーカーに取材しました。
連日暑い日が続いています! お子さんの紫外線対策は大丈夫? 前号に引き続き、夏~初秋の紫外線対策、日焼けした後のケアのポイントなどについて、プロのアドバイスをご紹介します。
アドバイスしてくれたのは…

伊藤 成彦(いとう なるひこ)さん
資生堂ジャパン株式会社 ブランドマーケティング本部 アネッサグループブランドマネージャー。小学校での紫外線教育の普及活動にも携わっている。
紫外線対策すべきは真夏だけではない!?
紫外線対策は、暑い夏だけ気をつければ大丈夫? いいえ、下のグラフから分かる通り、まだまだ9月も紫外線は強く、注意が必要です。
紫外線が強い季節

※資生堂HPより抜粋
「10月や3月でも、1年の中で最も紫外線が弱い12月・1月と比べると2.5倍ほどの紫外線量があります。真夏に比べて気温が下がっても、紫外線対策はしっかり続けることが大切です」(伊藤さん)
くもりの日の紫外線量は晴れの日の60%強、雨の日は20%程度です。うすぐもりの日は晴れの日とほぼ変わりません。室内でもガラス越しに紫外線が侵入してくるため、油断はできません。
紫外線が強い時間帯
紫外線が強い時間帯は、お昼の12時頃(太陽が最も高くなる頃)です。気温が高い時間帯とはズレますので、午前中から紫外線を意識しましょう。

※資生堂HPより抜粋
外遊びでは日陰・帽子・日傘の活用を
「子どもの肌の各層の厚みは大人の半分ほどしかなく、バリア機能などが未熟なため、デリケートで外からの刺激や日焼けによるダメージも受けやすいです。基本的に、3歳以上なら大人と同じ日焼け止めが使用できますが、敏感肌のお子さんには、低刺激用の日焼け止めがおすすめです。しっかり紫外線対策をして、ぜひ太陽と上手につきあってほしいと願っています」(伊藤さん)
日焼け止めのほかにも、紫外線による影響を防ぐためにできることをご紹介します。

紫外線の強い時間帯の外出を避ける
散歩や外遊びなどは、紫外線の強い11~13時の時間帯を避けましょう。
日陰で活動する
日陰は涼しいだけでなく、直接太陽から出る紫外線を避けることができます。ただし、地面や建物、空気から反射される紫外線は防ぐことができず、日なたの50~60%ほどあります。
帽子をかぶる、日傘をさす
帽子の着用で目に入る紫外線の量を減らすことができます。つばの広い帽子は首や顔まわりを守るのにも効果的です。ただし、この方法も地面などから反射される紫外線を防ぐことはできません。
衣服でおおう
最近は、UVカット効果のある服が売られています。その観点から服を選ぶのもよいでしょう。太陽に透かしても光を通さない生地が効果的ですが、長袖や通気性・吸水性が悪い生地は、暑い時期に熱中症の危険性を高めてしまいます。無理のない範囲で対策しましょう。肌が露出してしまう部分には日焼け止めを塗りましょう。
日焼け止めの落とし方
外出した後の肌は、さまざまな刺激を受けています。体を洗うと肌の水分が奪われて乾燥した状態になるので、洗った後はしっかりと保湿しましょう。
製品ごとの落とし方を確認する
日焼け止めを落とす場合、まず製品ごとの表示を確認します。「石けんで落ちる」「普段使っている洗浄料をよく泡立てて、丁寧に洗い流す」などの落とし方が書いてあります。
クレンジング料が必要な場合(主に顔用)
顔の日焼け止めを落とすために専用のクレンジング料(オイルなど)が推奨される場合は、指の腹で円を描くようにクレンジング料をなじませ、その後、洗顔料で洗います。泡をよく立ててやさしく洗い、ぬるま湯でしっかりすすぎましょう。
体の日焼け止めを落とす場合
体は、ボディ用洗浄料をよく泡立ててタオルでやさしく洗い、ぬるま湯で十分にすすぎましょう。(「顔・体用」と書いてある日焼け止めは、顔も体と同じ方法で落とせます。)
「顔も体もゴシゴシ強くこするのではなく、少し長めに泡をなじませて、やさしく洗っていただくと、肌のうるおいが奪われずに日焼け止めを落とすことができます」(伊藤さん)

日焼け止めを落とした後は肌の水分補給を
さっぱり洗い落とした後は、肌をそっとおさえるようにタオルで水分をぬぐいます。その後、ローションやジェルなどで水分補給をしましょう。
日焼け後のケア
日焼け止めや帽子などで紫外線対策をしていても、日焼けしてしまうことはあります。そんなときは次のようにケアをしましょう。
日焼けした部分がヒリヒリ痛いとき
日焼けした部分が痛いときは、まず、流水などで肌を十分に冷やしましょう。このとき、石けんや化粧品などは使わないこと。
日焼けは一種の「やけど」なので、痛みがひどいときは、皮膚科を受診しましょう。
肌を冷やす際、保冷剤を直接肌に当てるのはNG。必ずタオルやハンカチなどで包みましょう。

ヒリヒリ感はおさまったものの、まだ肌がほてっているとき
肌がまだほてっている(熱をもっている)ときは、日焼け止めを落とした後、日焼け後用の化粧水(低刺激で保湿成分が多いローション)などでケアしましょう。
ヒリヒリ感や肌のほてりがおさまったとき
日焼け止めを落とした後、化粧水や乳液などで、足りなくなった水分や脂(あぶら)分を補給し、潤いを保ちましょう。

食事と睡眠でも紫外線対策を
紫外線を受けると、体の免疫力が落ちるため、疲れやすくなります。そのため、直接肌のケアをするだけでなく、食事や睡眠に目を向けることも大切です。
日焼けした肌の再生を助ける食事
肌の老化を防ぐビタミンCや、肌の細胞の生まれ変わりを助けるビタミンAが含まれる食事をとりましょう。
ビタミンCが多く含まれる食材…トマト・ピーマン・オクラ・スイカ・レモン・ナシなど
ビタミンAが多く含まれる食材…レバー、たまご、バターなど
日焼けをしたら睡眠も大事
睡眠時間をたっぷりとって、疲れをとることも大切です。「外でたっぷり遊んで、今日は疲れているな」と感じたら、早めに休ませましょう。

食事と睡眠も、大切な「紫外線対策」なのね!

おうちでも紫外線を学ぼう
今年も資生堂が積極的に取り組んでいる小学校での紫外線教育授業。子どもたちはどんな様子なのでしょうか。
「授業では、男の子も女の子も日焼け止めのサンプルを楽しそうに塗ったり、動画を興味深そうに見たりする子が多いようです。いっとき、紫外線の害が強調され、『悪者』扱いされていましたが、日焼けのメカニズムや日焼け予防について正しく学んだ結果、太陽の光について、好意的に受け止める子も増えています。これからも、子どもたちが太陽と上手につきあって、外で元気に遊べるように、紫外線教育を続けていきます」(伊藤さん)
伊藤さんによると、紫外線教育においては、男女差というより、各家庭の意識の違いが大きいそうです。実際、「長時間外で遊ぶときは日焼け止めを塗る」という習慣があるかどうかによって、子どもたちの授業への関心の高さが違うとか。
夏休み中はもちろん、新学期が始まっても、紫外線対策は必要です。子どもたちが外遊びやスポーツなどを楽しめるように、おうちでも日頃から気をつけていきましょう。

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9月も紫外線対策が必要だね!