子どもの忘れ物が多いとき
親野先生の親力診断
お子さんとどのように関わり、どのような言葉をかけ、
どんなコミュニケーションをとっていますか?
言い方ひとつ、やり方ひとつで子どもは大きく変わります。
ポピーの「親力診断」をよりよい親子の関係づくりにお役立てください。
診断してくださるのは……
親野 智可等(おやの ちから)先生
教育評論家。教師経験をもとに子育て、親子関係、しつけ、勉強法、家庭教育などについてInstagram、Threads、Xなどで発信中。「子育て365日」「反抗期まるごと解決BOOK」などベストセラー多数。「ドラゴン桜」の指南役としても著名。オンライン講演を含む全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。
今回の親力診断
子どもの忘れ物が多いとき、あなたならどうしますか?
【A】忘れ物をして本人が困れば気をつけるようになるだろう。だから、放っておく
【B】忘れ物をしないことの大切さを丁寧に説明する
【C】持ち物一覧表や持ち物コーナーを作るなどの工夫をする
診断結果
結果で一喜一憂する必要はありません。じっくり解説を読んで参考にしてみてください。
忘れ物が減る環境とシステムを作ると効果的です。
【A】を選んだ人は…
このような自業自得方式によって、子どもの忘れ物が減ることはありません。
ますます忘れ物が多くなり、先生に叱られることも増えて自信をなくします。
また、何の手助けもしてくれないおうちの人に対して、不信感がつのるようになってしまいます。
【B】を選んだ人は…
忘れ物をしないことの大切さを説明するだけでは、子どもの忘れ物は減りません。
【C】を選んだ人は…
子どもの忘れ物を減らすためには、合理的な工夫をして、忘れ物が減る環境とシステムを作ることが大切です。
子どもの実態と必要性に合わせたちょうどよい手助けをしてあげましょう。
今回のポイント!
忘れ物が減るよう サポートしてあげましょう。
たとえば、次のような忘れ物が減る環境とシステムを作ってあげると効果的です。
【1】持ち物一覧表、持ち物チェックリスト、 持ち物集合写真
国語で使う教科書、ノート、漢字ドリル、書き取りノート、国語辞典、朗読詩集などの一覧表やチェックリストを作っておくといいでしょう。それらを全部一緒に写した持ち物集合写真があれば、さらにわかりやすくなります。
【2】持ち物コーナー
物があちこちに置いてあると、忘れ物をしやすくなります。持ち物コーナーを作って、学校に持っていく可能性のある物は1か所か2か所に集めるといいでしょう。
【3】不要な物は整理する
物が多いと、必要な物を選ぶのがたいへんです。余分な物は片付けたり処分したりすることも大切です。たとえば、本棚に去年の教科書と今年の教科書が一緒になっているなどがないようにしましょう。
【4】予定帳の確認
おうちの人も、夕食前や寝る前などに、子どもの予定帳を必ず一緒に見るようにするといいでしょう。持ち物の確認と同時に、今勉強している内容もわかるので一石二鳥です。
親野先生のそのほかの記事はこちら