
間違いを指摘されると怒りだす どうすればいい?
先生の子育てインスタライブ
目次
間違いを指摘すると子どもが怒りだしてしまう…
どんなふうに接すれば、子どもは納得し、理解してくれるのか。
勉強時の上手な丸つけのやり方などを、経験豊富な村田稔子先生とお話し、
相談するインスタライブを11月8日(金)に開催しました。
参考になる話がいっぱいのライブアーカイブ動画と、お話のポイントをお届けします!
その1▶「間違いを指摘されると怒りだす」のお悩みは多い
「間違いを指摘されると怒りだす」のお悩みは多い 再生時間:5分20秒
「間違いを指摘されると怒りだす」のお悩み ポイント
- どうしても間違いに目が行き、指摘する。
- 指摘されると、子どもは面白くない。
- 「間違いの指摘をめぐってのぶつかりあいは、子どもを勉強嫌いにするのでは?」
- 多くのおうちの方は子どもの学習に関心を持ち、
「寄りそっていこう」「把握していこう」と思っているけれど、なかなかうまくいかない。。 - 特に漢字や計算の間違いを指摘することが多い。
- 「ここ違うよ」と指摘すると反発されて、ぶつかってしまう。
- 間違いを指摘しないで、ほっておくとどうなるか。
→同じ間違いを繰りして勉強が嫌いになってしまう。
その2▶「間違いをうまく伝える」工夫
「間違いをうまく伝える」工夫 再生時間:5分38秒
「間違いをうまく伝える」工夫 ポイント
- 間違いを伝える前に、まず、良いところ、頑張ったところ、合っているところをほめる。
- 「間違いを認めたくない子どもには、
「どういうふうに考えたのかな?」「どこが違うかな、間違い探しだよ!」の声かけ。 - 「そうだったのか!」と子ども自身で気づけるようにすることが大切。
- 避けたいのは「間違いをそのままにしておく」こと。
- 「どこが間違っていたのか」「どうして間違ったのか」を考えることができた時はうんとほめる。
- この声かけが「間違いは悪いことではない」と子どもが実感できる良い経験になる。
その3▶「一人で丸つけ」身につけるには
「一人で丸つけ」身につけるには 再生時間:6分38秒
「一人で丸つけ」身につける ポイント
- 「丸つけ」の身につけ方は、自転車の乗り方を身につけるのと同じように。
- 自転車も、最初は支えて、一人で乗れるようになってから手を放していく。
- 「丸つけ」も最終的には」「自分でまる付け」「自分で答え合わせ」ができるようにする。
- 「間違いをどう受け止めて、どう直していくと自分の力になるのか」を考えながら、子どもによりそった丸つけが大事。
- 最後は自分で丸つけし、自分の力で間違い直しができるように。
※「丸つけ」の大切なポイントをおさえておきましょう。

- 1▷「どの問題を間違ったか」をわかるように印をつけておく。
※バツでなくでも「ここ間違った」とわかれば良いです。 - 2▷「どのように間違ったのか」「どうすればよかったのか」をわかるようにしておく。
「ここはちょっと苦手かもしれないぞ」「ここは気をつけなければいけないな」と、
後で確認・注意ができます。 - このような学習の仕方が、身につくようにするために今どんな支えが必要かを考えたい。
その4▶小さいころから「間違えてよかった」の経験を!
小さいころから「間違えてよかった」の経験を! 再生時間:8分22秒
「間違えてよかった」の経験 ポイント
- 「間違ってもよいよ」「間違いは宝」と言われながらも、
「間違っても良かった」と子どもが思える経験は少ないのではないか。 - 間違えた場所を子どもが見つけたらほめる、自分で直せたらまたほめる。
一つの間違いで何度も子どもをほめることができれば素晴らしい。 - 「間違いからいろいろな考えを深めることができる」と受け止めて、
自学自習ができるようになるには、小さな時からのおうちの方の声がけが大切。 - 大きくなったら答えを見て丸つけしてよい。
答えを見て「どうしてその答えになるか」を考えればよい。
その5▶何歳まで親が丸つけする?
何歳まで親が丸つけする? 再生時間4分14秒
何歳まで親が丸つけ ポイント
- Q.何歳まで親が丸つけすればよい?
→以下が1人でまる付けへの大きな流れですが、個人差があるので、状況にあわせてついてあげると良い。
低学年くらいは、おうちの方が丸つけをして、子どもが横で見ている。
中学年くらいは、子ども自身が丸つけをして、おうちの方が横で見てあげる。
高学年になったら、子ども自身が丸つけをし、おうちの方が確認してあげる。 - 「丸つけの仕方」「どうして丸つけをするのか」を子どもと話合って、理解させる。
- 自学自習に必要な丸つけができるようになるまでは、寄りそってあげる。
将来的には自分で答え合わせをして、間違いを受け止め、自分で直していく。 - 同じ問題が出ても大丈夫なよう理解を深める丸つけが目標。
- 子どもが横につくのを嫌がる場合は、「後で点検しておくよ」と声掛けしてチェック。
「もう大丈夫!」となったら離れればよい。 - Q.丸つけは休憩を挟まず、すぐに行った方が良いでしょうか?
→子どもが集中できる時間は限られている。低学年なら5分、10分集中するとくたくたに。
休憩をはさんで仕切り直してあげればよい。
その6▶無理はしないで、余裕があるとき少しでも
無理はしないで、余裕があるとき少しでも 再生時間7分51秒
余裕があるとき ポイント
- 一週間や、一か月に一度、まとめてまる付けでもかまわない。
- まとめて丸つけすると「ここは理解していない」という傾向がわかりやすくなる。
- 今必ず直さなければいけないということはない。一呼吸おいてできるときに、できるように。
- 「いつもはできない、毎日できない」は当たり前。
余裕がないと感じているおうちの方は、余裕のあるときに、少し工夫してやってみることができればいい。 - 間違い直しをして「わかった」「できた」という自信につないでいくことが大切。
- 何もかも完璧にしようとするのは無理なので、ゆったりと。
- まずは、できているところに目を向けて。
- 子どものことも、自分のことも認めてほめてあげられるように。
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