【入学準備】就学時健康診断ってどんなことをするの?
実際にどんなことをするのか、わかるようで
わからない……
初めての小学校イベントとも言える就学時健康診断に不安を抱える方は少なくありません。
何が行われるのか、何に気をつけたほうがよいのか、先輩パパ・ママの声とQ&Aで確認していきましょう!
先輩パパ・ママ体験談
娘が通う予定の小学校は、まれにみるマンモス校。体育館で実施されたのですが、順番待ちの行列……。一つの健診に30分以上の待ち時間で、途中「おしっこ」……と。さすがに割り込みもできず、トイレ後にまた長い列に並びました。受付の前にトイレは済ませておくことをおすすめします。(Jさん)
教室にかけてある上ばき入れや体操着袋、防災頭巾やお道具箱を見ておくと、これくらいの大きさのものがいいとわかります。(K.Sさん)
6年生が、手を引いてくれ、一つひとつ健診のお世話をしてくれました。お姉さんと楽しい時間を過ごしたことで、ますます小学校への期待が膨らんだようです。(いのさん)
保育園で一緒の友だちが何人か同じ小学校なので、ちょうど健診でも会い、楽しそうにやっていました。本人も少しホッとしたようです。家に帰ると急にあいうえおドリルもやり始めて、やる気もアップ!(くまママさん)
同じ幼稚園のお友だちと一緒に行ったので、終始楽しそうにしていました。面接のようなものが最後にあり「〇〇です」などと語尾をしっかり答えられず、少し残念でした。練習しておけばよかったなと思いました。(A.Tさん)
ご自身も就学時健康診断を担当されることもあるという、神奈川県立こども医療センター総合診療科部長の松井 潔先生に、おうかがいしました。
松井 潔(まつい きよし)先生
神奈川県立こども医療センター 総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医。2005年より現職。さまざまな機関と協力し、子どもを取り巻く多くの課題に取り
組む。
Q&A
Q1.就学時健康診断は何のために行われるのですか?
A1.就学予定者の心身の健康を確認するために行われます。健康状態を総合的に把握すると同時に、日常生活では気づきにくい弱視を発見したり、授業を聞き取ることができる聴力を確認したり、発達障害の早期発見・早期治療につなげたりと、就学後の適正な教育と学校生活のための健康診断です。
Q2.健診そのものはどのように行われますか?
A2.健診の進め方は学校によりますが、上級生がサポートしながらお子さんひとりで行動する健診か、親子で一緒に回る健診のいずれかが多いようです。
Q3.当日気をつけることはありますか?
A3.衣服の着脱を子どもが自分で行う場合がありますので、着脱しやすい服装でのぞみましょう。上下がつながっている服も避けた方がよいです。また大勢が同時に健診を受けますので、上履きや靴を入れる袋などの持ち物をなくしてしまう可能性があります。すべてに記名しましょう。
Q4.気になることがあるときは相談した方がいいですか?
A4.面談が設定されている学校もありますので、その際に何でも話したり、相談したりするとよいでしょう。学校の先生は子ども一人ひとりにきめ細やかに対応してくれます。時間をとらせてしまう、面倒をかけてしまうなどと気を遣いすぎることなく、不安や悩みは就学前のこのタイミングで相談しておきましょう。
Q5.健診で何か問題があった場合はどうなるのでしょうか?
A5.病院の受診や再検査をすすめられたら、その指示に従いましょう。何か見つかったら、できる範囲で就学前に治しておけるといいですね。また、軽い発達の遅れなどは、ご両親が気づいていなくても先生たちが発見する、ということがあります。その場合は、支援クラスの選択や就学後のサポートについて学校側と相談していきます。
Q6.問題がないかすごく心配です。
A6.就学時健康診断の段階で、大きな病気が見つかるということはまずありません。治療や再検査が必要なものとしては、むし歯や視力の低下が発見されることが多いです。心配や不安をしすぎることなく、学校生活を楽しく送るための準備であることを意識して、落ち着いた気持ちでのぞみましょう。
イラスト/タカタカヲリ 文/池田恵子 編集協力/KANADEL
受付した順に健診を受けるので、早めに帰りたい場合は、早めに受付をした方がよいみたいです。(A.Sさん)