ポピーが紙での学習を大事にする理由

「真の学力」「生きる力」を伸ばすために

現在は「学力」を「資質・能力」を言いかえることが多いのですが，それは「何を知っているか」より「何ができるか」「どのように使うか」が真の学力であるという考え方に基づいています。
入学試験や学力テストも真の学力を試すような課題に変わってきています。

この真の学力を伸ばすために、幼児期から中学校までに身につけていきたいのが、
・学習習慣（学ぶ態度）
・自学自習の力（学び方・学習方法）
です。

この２つが身につけば、真の学力は自然と伸びます。
「学力」が「生きる力」「活きる力」となり、社会に出てからも役立ちます。

学習習慣を身につけるために大切なことは、「たのしい」「うれしい」と感じながら学ぶことです。
「うまくできた！」
「そうか、わかった！」
「ほめられた。うれしい！」
「またやろう」
「次は何かな」
という気持ちを重ねれば、やがて学習習慣として身についていきます。

そして、自学自習の力は「指示してもらう」だけでは伸ばせません。
もちろん学びを始めのお子さまが小さな時期はサポートや指導が必要ですが、徐々に主体的な学習に移行していくことが肝心です。
「今日はここをしよう」
「こうやって取り組もう、調べよう」
と自分で考え、工夫する場を増やしていくことです。
そうしたことで、自分にあった学習法も身についていきます。

「能動的な学習」が大切です

自学自習の力もまた、時間をかけて育っていきます。
ただし、機械や他人に「指示してもらう」だけでは伸ばせません。
「今日はここをしよう」
「こういうふうに取り組もう、調べよう」
と自分で考え、工夫する場を通して、多様な学習スタイルの中から自分に合った方法を選び取り身につけていきます。 受け身の学習だけではなく、能動的な学びへの取り組みが必要です。

考えながら能動的に学習するために「紙に書く」ことは欠かせません。
「紙に書く」ことで、答えに至るまでの過程の見直しや、解答・解説との見比べが「自分で考えながら行いやすく」なります。
見直しや、つまずきの点検・解決といった学習の基本の習慣化にもつながります。

自分で考えて学習するには、自分の状況を把握したり学習方法を点検したりする「メタ認知力」や「自己教育力」がとても大切になりますが、紙に残された学習履歴を自分で見ていくことで、子どもでもそれができます。

思考を深めるにも「書くこと」が大事

また、思考と言語は密接に関わっていますが、特に書く時にはヒトの脳が活性化します。
書いて学ぶ・書きながら学ぶからこそ、覚えられることや気づくことも多いのです。
複数の資料を見比べて考えたり、途中でメモしたり、大事なところをチェックしたり、資料を参照したりしながら思考を深められるのが、書いて学ぶ学習のよさと言えます。

このように紙に書いて学ぶことは、自分で考え能動的に学ぶために、そして理解を深めたり思考力を鍛えたりするために欠かせません。
今後、ハイブリッドな学びが令和のスタンダードになっていきますが、学校教育でデジタル学習の比重が増えていくからこそ、家庭教育では「しっかりと書く学習」で補強することが大切になります。

もちろん「デジタル学習」にも、「紙の学習に無いメリット」があります。

「紙の学習とデジタル学習」の
メリット・デメリット