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紙学習とデジタル学習、メリット・デメリットは?

近年注目されているデジタル学習

おうちの方が子どもの頃にはなかった"デジタル学習"。
小学校でデジタル教科書が導入されたり、タブレットで学べる学習アプリが登場したり、「デジタルで学ぶ」機会が増えてきています。
でも、「タブレットを使って学んで本当に力が身につくの?」とギモンを感じるおうちの方も多いと思います。
そこで、今回はポピーの考えるデジタル学習と紙学習のメリット・デメリットを解説します!

デジタル学習のメリット・デメリット

〇 動画や音声で理解が深まる

動画を見たり、音声を聞いたりできるのはデジタル学習の最大のメリットです。理科の実験や英語の音声の学習などは、タブレットやスマホを活用することでさらに深く理解することができます。

〇 学びへのハードルが低い

デジタル学習はゲーム感覚で取り組めるので、学びへのハードルを下げることができます。タブレット1台でたくさんの教科に取り組めるので、持ち運びやすくどこでも学習ができます。

△ 自分に必要な学習を自分で見つける力がつきにくい

デジタル教材の多くは、答えを入力すると自動で採点してくれます。「すぐに答えがわかって便利」とメリットに感じられるかもしれませんが、機械が自動で採点するので、間違いやすいポイントを把握しづらくなってしまうことも…。タブレット学習は何をやるかを指示してくれますが、その学びを当たり前にしてしまうと用意された課題に取り組むことしかできなくなってしまいます。自分に必要な学習を自分で見つけるという、能動的な学びはタブレットでは取り組みにくいのです。

紙の学習のメリット・デメリット

〇 解く過程が残るので間違いに気づきやすい

「なぜ間違えたのか」「どんなところが苦手なのか」を自分で把握することは重要な力です。 紙での学習だと、問題を解く過程を書いて残すため、どこでつまずいたかひと目で気づくことができます。
例えば、算数なら計算の過程を紙に書いて残しておくことで、自分がどういう考え方をしたのか、どこで計算を間違えてしまったかを振り返ることができます。

〇 学びの全体像をつかみやすい

将来、高校受験や大学受験の対策をするとき、自分の苦手を発見し重点的に補強する学習が不可欠になってきます。 さらに大人になったとき「今すべきこと・必要なこと」は自分しかわかりません。 学習内容が難しくなればなるほど「自ら学ぶ力」を養いにくくなってしまうので、小学校の低学年のうちから意識しておくといいでしょう。 今日取り組む勉強を自分で決めたり、テストに合わせて自分で学習計画を立てたりする習慣があることで、学びの全体像をつかめるようになります こうした手間が、将来「自分で考えられる人」と「人からの指示を待つ人」の差になってきます。

△ 学びに取り組むハードルが高い

「紙での学習は"The お勉強"という感じがして、子どもが取り組みたがらない」というご家庭も多いのでは?たしかに教材とえんぴつを用意して机に座って…と準備も多い紙の学習は取り組むハードルが高いですよね。しっかり座らせて長時間勉強させようとしても、かえって集中できず、さらに勉強への苦手意識につながってしまうかもしません。

お子さまの集中力が続くのは「学年×10分」と言われています。小学1年生ならまずは10分程度の学習だけでいいのです。 「たったこれだけ?もっとやったほうがいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、まずは「終わらせた」という達成感を感じさせることが大事です。 「できた」は「またやりたい」に繋がり、紙の学習でもやる気を維持することができます。

デジタルと紙をどうやって活用するのがベスト?

ポピーでは、「自ら学ぶ力」を養うため、学習内容の理解・確認は紙の学習を中心にし、デジタル学習は動画や音声など補助的に使う使い方をおすすめしています。 手を動かして紙に書くという体験は、学習内容をより深くに頭にインプットすることができます。 しかし、紙の学習だけだと英語の正しい発音を耳から学んだりすることはできません。視覚的・聴覚的に"体験"できるのはデジタル学習のほうが優れています。 また、学びに対してモチベーションが低いときは、タブレットの学習ゲームなどを用いてやる気を出させるのもいいでしょう。

「紙だけの学びがいい」

「デジタルだけの学びがいい」

というのではなく、それぞれの利点を活かし、上手に使っていくことがこれからの学びには欠かせません。

ポピーが紙での学習を
大事にする理由