オンライン自習室はどんなところ?
メリット・デメリットや向き・不向きについて解説

更新日:2024年12月26日

   

オンラインサービスの普及や子どもたちの生活習慣の多様化により、学びのスタイルも大きく変化しています。
そんな中、注目を集めているのが「オンライン自習室」です。
自宅にいながら塾や図書館のような学習環境を再現し、全国の仲間とともに学ぶことで子どもたちのやる気を引き出し、学習習慣を定着させる新しい学びの形です。
移動時間を節約しながら、集中力を高め、生活リズムを整える効果も期待できるオンライン自習室は、忙しい現代の家庭にとって強い味方となるでしょう。
本記事では、オンライン自習室のメリット・デメリット、そしてどのような人に向いているのかなどについて詳しく解説します。

1.オンライン自習室とは?

オンライン自習室とは、ZoomやSkypeなどのビデオ通話アプリを利用して、自宅にいながら他の参加者と共に自習する仮想空間です。
このサービスは、学習塾や図書館の自習室の雰囲気を再現し、参加者はカメラを通じて自分の勉強姿を映し出すことで、他人に見られている緊張感を得られます。
これにより、集中力が高まり、学習のモチベーションを維持しやすくなります。

2.オンライン自習室のメリット

移動時間の節約

オンライン自習室の最大のメリットは、移動時間を大幅に削減できることです。従来の自習室では、塾や図書館に通うための時間が必要でしたが、オンライン自習室では自宅から参加できるため、その時間を学習に充てることができます。これにより、勉強の効率が向上し、より多くの時間を有効に使えるようになります。

モチベーションの向上

オンライン自習室では、他の参加者が同じ空間で勉強している様子を見ながら学習するため、「自分も頑張らなければ」という気持ちが生まれます。この「見られている感」は、集中力を高める効果があります。特に、カメラを通じて自分の勉強姿を映すことで、他人に見られているという意識が働き、サボりにくくなります。また、参加者同士で目標を宣言し合うことで、達成感を共有し、さらなるモチベーションを引き出すことができます。

学習習慣の定着

オンライン自習室を利用することで、定期的に勉強する習慣を身につけることができます。毎日同じ時間に参加することで、自然と勉強のルーティンが形成され、学習が日常生活の一部となります。学習習慣がつくと「宿題やったの?」というような親の声がけがなくとも自発的に勉強に取り組めるようになります。

自由な学習環境

オンライン自習室では、自宅での学習のため、飲食や発声が自由です。リアルな自習室では、周囲に気を使って飲食を控えたり、声を出すことをためらったりすることがありますが、オンライン自習室ではその心配がありません。自分のペースでリラックスしながら学習できるため、特に声に出して勉強したい人や、軽食を取りながら学習したい人にとっては、非常に快適な環境です。

3.オンライン自習室のデメリット

プライバシーの懸念

オンライン自習室では、カメラを使用して自分の学習状況を映すことが一般的ですが、これによりプライバシーの問題が生じることがあります。特に、顔を出さずに手元だけを映す場合でも、周囲の環境が映り込む可能性があるため、注意が必要です。画面にぼかしは入るのか、無音なのかなど、サービス内容をしっかり確認しておくと安心です。

技術的な問題

オンライン自習室を利用するためには、インターネット接続やデバイスの準備が必要です。ネット環境が不安定な場合、接続が切れたり、映像や音声が途切れたりすることがあります。これにより、学習が中断されることがあり、ストレスを感じる原因となります。また、オンラインツールに不慣れな人や子どもにとっては、操作が難しく感じることもあり、参加するハードルが高くなることがあります。

料金の負担

無料で利用できるオンライン自習室もありますが、有料のサービスだと、特に長期間にわたって利用する場合は月額料金が積み重なり、負担が大きくなることがあります。また、無料プランではサービス内容が限られているため、十分なサポートを受けられない場合もあります。コストとサービスのバランスを考える必要があります。

4.オンライン自習室に向いている子・向いていない子

向いている子

仲間と一緒の方が頑張れる子

一人では集中力が続きにくくても、周囲で勉強している人がいると集中力が高まる、仲間の存在がモチベーションを向上させる、というタイプの子には適しています。友達が同じように努力している姿を見ることで、自分も負けずに頑張ろうというポジティブな気持ちが生まれるでしょう。

自主的な学習を目指したい子

親が「宿題やったの?」と声をかける必要がなくなるよう、オンライン自習室では子どもが自ら学習に取り組む仕組みが整っています。例えば、学習終了後に成果を報告する機能や、他の子どもたちと励まし合う仕組みがあるため、自然と「自分でやる」という意識が育まれます。

生活習慣を整えたい子

決まった時間に学習を行うことで、規則正しい生活リズムを作るサポートにもなります。特に、夜更かしや不規則な生活が原因で集中力が低下している場合、オンライン自習室の「毎日決まった時間に勉強する」という仕組みが効果的です。

向いていない子

対面でのサポートが必要な子

直接の指導が必要な子、特に理解が難しい問題に直面したときにすぐに手を差し伸べてもらいたいと感じる子にはオンライン自習室は不向きです。すぐに質問できる環境がないため、モチベーションが低下しやすいです。

一人での環境の方が集中できる子

他の子の様子が気になるなど周囲の影響を受けやすく、一人での学習の方が集中力を高められるという子は個別の学習スタイルが効果的です。自分のペースで学ぶことでより深く理解を深めることができるでしょう。

オンライン環境に慣れていない子

パソコンやタブレット、スマートフォンの操作に不慣れな場合、オンライン自習室の利用がストレスになることがあります。また、ネット環境が不安定な家庭では、接続トラブルが学習の妨げになる可能性もあります。

5.オンライン自習室にはどんなサービスがある?

ともがく

株式会社新学社が提供している小学生を対象としたオンライン自習室サービスです。家庭での学習環境を再現し、毎日決まった時間に仲間と一緒に学ぶことで、子どもたちの学習習慣を促進することを目的としています。
小学1・2年生が1回15分、小学3〜6年生が1回25分と、学年に応じた学習時間が設けられており、平日と土日祝はそれぞれ別の時間を設定できます。設定した時間に参加できなくても17時から20時30分まで都合の良い時間に最大30分間利用できる「フリー自習室」もあるので安心!
月額500円、7日間の無料体験があります。

      

6.新学社が制作している通信教育・家庭学習教材『小学ポピー』

「小学ポピー」の発行元である新学社は、全国の小・中学校で使われるドリルや問題集、資料集などの学習教材を発行している編集社であり、そんな学校教材作りのノウハウを活かして、ポピーは作られています。お子さまが学校で使う教科書に沿って編集されているので、授業に合わせての予習・復習がしやすいです。